ヴァイオレット・エヴァーガーデン 各話あらすじ・ネタバレ -凡人の感想・ネタバレ-

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執筆日2018年1月28日〜

1話「愛してる」と自動手記人形

あらすじ・ネタバレ

少女が市場で足を止める。それに気づいた先を行く男性。
少女が見つけたのはエメラルドグリーンのブローチだった。「これは少佐の瞳と同じ色です。これを見た時のこういうのを何というのでしょう」と言ながら胸を抑えた。男性はそれを切なげな目で見ていた。

大きな戦争が終わった世界。ベッドから目覚めた時、少女ヴァイオレットの腕は両方とも義手になっていた。しかしヴァイオレットが慕っていた人物、彼女の上官であるギルベルト・ブーゲンビリア少佐はどこか、生きているのかと探すが、ヴァイオレットに会いに来たギルベルトの親友のクラウディア・ホッジンズははぐらかすばかりだった。ギルベルトは「命令」としてクラウディアに同行するように言ったというとヴァイオレットはクラウディアと共にライデンという港町に移動した。ヴァイオレットは「少佐からもらったブローチを失くした」と同様するが、クラウディアは後で探しておくと言った。

戦争が終わり兵士は必要なくなった時代に入り、クラウディアはC.H郵便社という郵便会社を開業するらしい。
ヴァイオレットはギルベルトの命令だとクラウディアから聞かされ、エヴァーガーデン家に養子として迎えられることになった。ティファニー・ヴァイオレット夫人は優しく迎えてくれたが、ヴァイオレットは夫人に「私は息子さんの代わりにはなれません」と言う。クラウディアはこれがギルベルトの望みだと言うが、「どうして少佐はここに私を置くのですか」と言う。

ヴァイオレットは大人しくエヴァーガーデン家にいる気はないようなのでクラウディは連れ出し、自分の職場を見せ、ヴァイオレットもここで雇うことにした。クラウディアの旧知の少年ベネディクト・ブルーも働いていた。また、依頼者からの思いを文章にする代筆を行う仕事「自動手記人形」という役職が存在した。それを行っているのはカトレア・ボードレールと、エリカ・ブラウンアイリス・カナリーだった。ヴァイオレットはベネディクト同様、配達人として働くことになった。

仕事の後、クラウディアはヴァイオレットにギルベルトは何を言ったと聞くと「逃げて自由に生きろ」と言われたと答えた。対してクラウディアは「君は燃えてヤケドしている。いつか俺が言ったことが分かる時がくる」と言った。

郵便局に「代筆をしてくれ」と言う男性がやってきた。
カトレアが自動手記人形としての仕事をしているのを見ていたヴァイオレットはその中に出てきた「愛してる」という言葉に強く反応した。それはギルベルトがヴァイオレットに遺した言葉でもあった。しかしヴァイオレット自動手記人形として働けばその意味が分かるかもしれないと考えた。クラウディアは彼女の希望通り雇うことにした。

感想

まずそのとんでもない作画に驚愕。放映してから知ったのだが、昨年の早いうちからPVが出ていて、すでに作画が話題になっていたとか。恐らく12話の間ずっとこの水準を維持するんだろう。感情を知らない主人公が最終的に愛を知る、ということだが、1話を見た限りでは「最終的に新たに恋をするのか?」と予想できるがどうか。今のところ候補になりそうなのはギルベルトの親友クラウディア、それに配達人のベネディクトだが。もちろん、そういうのとは別の形で知るという可能性もある。原作を見れば恐らく分かるのだろうが…。見ないでアニメを楽しむことにしたい。

2話「戻って来ない」

あらすじ・ネタバレ

4年前の出来事。ギルベルトの兄ディートフリードは弟の昇格祝いに「いいもの」をやると言った。それは幼い少女のヴァイオレットだった。

そして現在。自動手記人形(代筆)になりたいと言い出したヴァイオレット。この役職はドールとも呼ばれる。希望通りクラウディアは彼女を配達人からドールへと役職を変更させた。

ヴァイオレットと同じ代筆の仕事をするのはカトレア、アイリス、それに今話の語り部のエリカ

代筆の仕事はタイプライターを使って行われる。熟練のカトレアにやり方を教わるヴァイオレット。義手の設定を変更して打ち始めるとハイスピードでタイプし始める。しかしもう少し静かにとカトレアに言われてしまう。

カトレアは人気のドールだったが、アイリスとエリカはそれに劣っていた。アイリスは不満を持ち、エリカは物憂げだった。一方ベネディクトはクラウディアが「今月の給料はない」と言うのを聞いていた。
ヴァイオレットは家にタイプライターを持ち帰ってギルベルトへの手紙を書いた。それをクラウディアに渡す。しかしクラウディアの口は重く、手紙は出しておくと言うだけだった。

アイリスやエリカが仕事をする補助をするヴァイオレットだったが、彼女の言葉はストレートすぎて依頼者から苦情が来ることも多かった。またエリカは客に怒られることもあり、自信を失いかけていた。
そこにブリジットという女性の客がやってきた。「男性に迫られたが、尻軽に思われたくないので気品のあるロマンチックな手紙を」という希望だった。ヴァイオレットが代筆をしたが、間もなくブリジットが怒鳴り込んできた。それはまるで戦時の報告書のようなものでロマンチックとは程遠いものだった。ブリジットは破局してしまったと泣いてしまう。

カトレアは何が悪いのかわからないヴァイオレットに「言葉には表と裏がある。人間の弱いところ」と教えた。
ドールには向いていないから他の仕事にすればいいんじゃ?と言うベネディクトに「愛してるを知るにはドールでないとダメ」とヴァイオレットは答えた。

雨の中ヴァイオレットはエリカに「私はドールに向いていませんか」と聞く。エリカは向いていないと答えた。しかし「愛してる」の言葉を知りたいとただ真っ直ぐ答えるヴァイオレットにエリカは驚嘆した。
一方、アイリスはクラウディアに「ヴァイオレットはやめさせた方がいい」と談判していた。しかしエリカは「やめさせることはない」とヴァイオレットをかばう。ヴァイオレットは「なぜ向いていないのにかばうのか、裏腹です」とエリカに言う。

エリカはいつも帰り道にショーウインドウの先の人形と本を見つめていた。エリカはタイプライターの元になったものを開発したオーランド博士の妻モリーが書いた本に心動かされ、ドールになったのだった。自分もいつか人の心を動かす手紙を書きたいと思っていたがいつのまにか埋もれてしまっていた。しかしヴァイオレットと出会い、それを思い出すことができたと独白した。

クラウディアはヴァイオレットにブローチを渡した。それはヴァイオレットが戦場で失くしたもので闇市に流れていた。これを買い戻すために今月の給料はなかったのだった。カトレアはヴァイオレットが自動手記人形の学校に行くことを提案し、そうすることになった。

酒場でクラウディアとカトレアの二人が飲んでいた。カトレアはヴァイオレットが言う「少佐」とは誰かと聞く。クラウディアは「あいつはもう戻ってこない」と言った。
ヴァイオレットはブローチを大事に抱えてベッドで寝ていた。

感想

1話目と違いエリカのモノローグで語られる。それでようやくこの作品が「群像劇」なのだと気付いた。エリカはヴァイオレットに嫉妬の類を持つのかと思ったら「自分と同一視して応援する」というもので意外。1話ごとに主役が違うとすればエリカの主な出番はこれで終わりなのだろうか。随分あっさりしてるが。
そして当然というかやはりというか知ってたというか、ギルベルトは死んでいることが明言されて…いや、1話でもされていたようなものだが。でも「死んだ」ではなく「戻ってこない」と表現するのも気になる。ヴァイオレットはいつ真実を知るのか。それによりヴァイオレットはどうするのか、気になるところ。

3話「あなたが、良き自動手記人形になりますように」

あらすじ・ネタバレ

自動手記人形の養成学校に通うことをカトレアに勧められたッヴァイオレットはその通りにし、学校へと向かった。
ヴァイオレット同様に若い女性たちが集う教室にやってきたのは厳しい雰囲気を漂わせる教師ローダンセだった。教室にルクリアという少女も遅れて入って来る。彼女が3話の語り部。ローダンセはこの学校では「一流のドールを作ることが目的だが、私が認めない限り一流とは認めない」と厳しく言った。

さっそく授業が始まる。ヴァイオレットはタイプの正確さや速さでは他の追随を許さず、他の生徒を驚かせた。
ルクリアは昼食を取ろうとしないヴァイオレットが気になり話しかける。
語彙や文法の成績も満点を取ったヴァイオレットはクラウディアや郵便局の同僚に報告する。

学校では実際に代筆を行うことになった。ヴァイオレットはルクリアの、ルクリアはヴァイオレットの代筆を互いに行うことになった。ヴァイオレットはクラウディアに宛てる手紙を、ルクリアは両親に宛てる手紙を相手に代筆してもらった。
ヴァイオレットが書いた手紙をローダンセが見て顔をしかめる。完全に報告書のような文体だった。ローダンセは「それで手紙のつもりですか」と言う。ヴァイオレットの手紙には致命的に人間らしさが欠落していた。

ルクリアはヴァイオレットを励まし、「いい景色を見せてあげる」と言ってライデンの町の鐘楼へ案内した。そこからはライデンの町が一望できた。それを見てヴァイオレットはかつてギルベルトに「ライデンの美しい景色を見てほしい」と言われたことを思い出していた。
ルクリアと共に帰宅する途中、ルクリアの兄のスペンサーが飲んだくれているのをヴァイオレットは目撃する。

学校では一流ドールとして認められた者の発表が行われていた。ヴァイオレット、それに共に学んだ生徒は12名いたが、うち9名が卒業を認められた。その中にはルクリアもいたが、ヴァイオレットは卒業できなかった。それを心配そうに見つめるルクリアだった。
クラウディアは残念だったが卒業できなくてもドールになれないわけじゃないからと慰めるが、ヴァイオレットはそれでは学校に行った意味がない、心を伝えられるようにならなければ意味がないと言った。

学校に足を運んだヴァイオレットをルクリアが待っていた。
ルクリアはヴァイオレットがいつも「少佐からの手紙はまだですか」と加えていたのが気になっていて、その少佐が本当に手紙を出したい相手では?と推測。その少佐に手紙を書いたらと言うが、言葉が出てこないヴァイオレットだった。
ルクリアは自分の両親が死んだこと、兄だけが残った家族だが何を話していいかわからないことを話した。兄スペンサーは兵士だったが安全な場所に配備された。しかし、そんな中でヘルネという町に戦線が拡大し、両親だけが死んでしまい、スペンサーは自分のせいで両親が死んだと今も責め続けている。しかしルクリアは兄が生きていてくれただけでも嬉しいのだとすすり泣き始めた。
ヴァイオレットはスペンサーに対して手紙を出しましょうと提案するが、ルクリアもヴァイオレット同様、言葉が出てこないのだと言った。ルクリアを見送ったヴァイオレットは手紙を書いた。

酒を飲んで喧嘩し、鐘楼の下で寝転がっていたスペンサーの元にヴァイオレットが現れた。そして自分が代筆した手紙を渡す。
「お兄ちゃん。生きていてくれて嬉しいの。ありがとう」という簡潔な内容だった。しかしそれを読みスペンサーは涙を流した。

次の日、郵便局にルクリアが嬉しそうに飛び入ってきた。
ルクリアに連れられて学校に行くとローダンセが待っていた。彼女が出したのはヴァイオレットが代筆したスペンサーへの手紙だった。これを読みローダンセはヴァイオレットを一流のドールと認めると言い、一流の証であるバッジを授与した。「あなだが良き自動手記人形になりますように」と奨励の言葉も送った。ルクリアは自分のことのように喜んでヴァイオレットに抱き着き、「本当にありがとう」と感謝を伝えた。

最後に、兄と共に鐘楼に登って美しい景色を見ているルクリアの語り。ドールとして大事なことを教わった。軍人のようで変わっているがとても素敵な女の子だとヴァイオレットを賛辞した。

感想

ようやくヴァイオレットがいっぱしのドールらしく心のこもった代筆をすることができたということで大きく前進した回。オープニングではヴァイオレットが涙を流して手紙の上に落ちるような描写があるが、こういう積み重ねで最終的に愛を知り、涙を流すことこともあるのだろう。誰でも予想できる流れだが、主人公が変わっていく過程は楽しい。
それにしてもカトレアとベネディクトは喧嘩ばかりという設定が出てきたが、それは実際は「喧嘩するほど仲が良い」ということで、どうやら実は親し気だ。しかし、カトレアは大人の女性(2話でクラウディアと肉体関係にあることが示唆)、ベネディクトは少年(1話でヴァイオレットが服を脱ぎだした時の慌てようから)、というイメージがあったので結構意外だった。この二人が主役の回も当然来るのだろうが、どういう話になるのか今から気になる。

あと、ヴァイオレットの同期に、背中が丸まっていて物凄い幸薄そうな子がいたので、何かあるのかと気になったのだが特に何もないで無事卒業していた。明らかにただのモブという感じではない。今後出番がありそうだが。

4話「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」

あらすじ・ネタバレ

アイリスに初めてドールの仕事の指名があった。依頼者はアイリスの故郷の人間で、名前はサラ・フローレント。アイリスは知らなかったがアイリスは喜ぶ。
しかしそれを(悪気はないが)皮肉る言葉を吐いたヴァイオレットに逆上したアイリスが怒り階段から落ちて腕を怪我してしまう。

タイピングできないアイリスの代わりにヴァイオレットがそれを行うことになった。ヴァイオレットもアイリスの故郷に行くことになった。何もない場所だが、だからこそ略奪などは起きないとヴァイオレットは評した。4話の語り手はアイリスで、ヴァイオレットの事が会った時はわからないとアイリスは独白した。

到着するとアイリスの両親と叔父、叔母が迎えてくれた。アイリスはヴァイオレットを紹介する。
しかしサラ・フローレントというのはアイリスの母親の曾祖母の名前だった。アイリスが知らない人物の名前で呼び出せばアイリスは帰省してくれると考えたのだった。しかしヴァイオレットは虚偽の名前での依頼は無効だと帰ろうとする。しかしアイリスは引き止め、改めてその場で請け負うことになった。

依頼はアイリスの誕生日パーティの招待状だった。アイリスの誕生日は明後日なのですぐに代筆を行うことに。名簿を見ると男性の名前が多かった。アイリスの母親は結婚して故郷に根を下ろさせようとする思惑があったので怒るが、母親もアイリスが嘘をついて「売れっ子ドール」だなどと言ったことを怒った。代筆をするヴァイオレットに対して差出人を指定する。

誕生日パーティ当日。アイリスはエイモンという男性は招待しない気だったのにエイモンはやってきた。アイリスの母がヴァイオレットに出すように指示していたのだ。アイリスはその場を逃げ出し、パーティは台無しになってしまった。
ヴァイオレットがなぜ彼に招待してほしくなかったのかと聞くとアイリスはエイモンに振られたのだという。アイリスはその場で泣きだしてしまった。

母親が会うとアイリスは激怒して「帰ってこなければよかった」と言い、エイモンとの事を離したヴァイオレットにも激怒する。「自分はやはり人の気持ちを理解するのが下手だ」と言って謝るヴァイオレットを見て自分も悪かったとアイリスは謝った。
そしてアイリスはエイモンとのことを話し出す。学生時代にエイモンに「愛してる」と告白したが「幼馴染としか見られない」と言われ振られたのだった。
そしてヴァイオレットも少佐の「愛してる」が知りたくてドールになったと話す。それを見てアイリスは「その少佐というのはヴァイオレットに愛を教えた人物で、ヴァイオレットはそれを理解するためにドールをしているのだ」と、少しヴァイオレットが理解できたのだった。

アイリスはヴァイオレットにパーティに出席してくれた人たちに対しての謝罪の手紙を代筆してくれるよう頼んだ。ヴァイオレットはエイモンにも、そして両親にも書くように提案した。両親には感謝の言葉を贈った。それを見たアイリスの母親は感激して泣いた。

アイリスはライデンへと還ることになった。アイリスに対してアイリスの父親は花を贈った。その花も「アイリス」だった
汽車に乗るヴァイオレットは手紙はどうだったろうかと不安げだが、アイリスはいい手紙だったと賞賛した。
アイリスはアイリスの花が満開である時に生まれたからアイリスと名付けられたのだという。
それを聞いてヴァイオレットも自分がギルベルトに「ヴァイオレット」という名前を付けられた時のことを思い出していた。ギルベルトは花のヴァイオレット(スミレ)を見て「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」と言いその名をつけたのだった。

感想

自分を指名してくれたと思ったら母親だった!例えて言うならバレンタインに母親からだけチョコもらうくらいには切ない現象だ。そして3話で完全にヴァイオレット単独で書いたルクリアの兄宛てのものはローダンセのお墨付きだったわけだが、アイリスの母宛ての手紙は流石にアイリスに校正をしてもらったものなのだろうか。ちょっと出来過ぎてたが。あと名前付きで出てきたゲストキャラのエイモンさん、何にもなかったですね…。振った振られたの関係で今更何事もないだろうとも思うが、「仕事頑張って」って応援するくらいの役割はあっても良かったと思うのだがどうか。

5話「人を結ぶ手紙を書くのか?」

あらすじ・ネタバレ

クラウディアはかつての上司エックハルト・ミュンター中将に呼ばれていた。戦争は終わり平和な世になったが、なおも和平を拒んでいる者もいると中将は言う。ドロッセル国とフリューゲル国はかつて敵国同士だったが、平和を確固たるものにするためにドロッセルの姫とフリューゲルの王子は結婚する予定になっている。その公開恋文の仕事をクラウディアは頼まれたのだった。

ドロッセルにはヴァイオレットが赴いた。
ドロッセルの姫シャルロッテと面会する。世話係のアルベルタは姫らしくないシャルロッテに厳しかったが、母親代わりのような存在でもあった。依頼は公開恋文の代筆だが、シャルロッテ姫は14才。婚約相手のダミアン王子は10才年上なので年の差を気にしていた。シャルロッテは淡々としているヴァイオレットに戸惑うが、ヴァイオレットが作った恋文にシャルロッテは感心した。

ダミアンからの良い返答もあったが、シャルロッテの顔は浮かなかった。彼女は手紙はダミアンの言葉で書かれていないものであることに気付いたからだ。

一時の間だけ姫をやめると言って一人の少女としてヴァイオレットに話を身の上話を始めるシャルロッテ。
かつて婚約話ばかりでうんざりしていたが、そんな時に出会ったのはダミアンだった。彼はありのままのシャルロッテを見てくれていて、シャルロッテはそれがとても嬉しかったのだという。だから婚姻も嬉しいが、ダミアンはシャルロッテを好いてはいないのではないかと不安だった。手紙に本心が書かれていないと感じたので不安はより大きくなった。
ヴァイオレットは「あちらが書く恋文を書くドールに心当たりがある」と言った。

相手方のドールと話をしてきた、というヴァイオレットはシャルロッテに「自分の言葉で手紙を書いていい」と言った。相手のダミアンも同様で、互いの本心の言葉を綴った手紙のやりとりが幾度も行われ、それは全て民衆にも公開された。
そしてダミアンから「月下の庭園で待つ」という返事があった。初めてシャルロッテとダミアンが会った場所だった。
久しぶりに会った二人。ダミアンはシャルロッテに結婚を申し込んだ。

仕事を終えたヴァイオレットはライデンに帰った。
不安がるシャルロッテをアルベルタは励ました。シャルロッテはアルベルタと別れることを惜しんだが、アルベルタはいつもの世話係としてではなく母親としての言葉で送り出した。

ヴァイオレットはカトレアと話をしていた。ダミアンの代筆をしていたのはカトレアだったのだ。カトレアは王子を説得するのが大変だったからと食事をおごるようにヴァイオレットにせがんだ。ヴァイオレットは「良い結婚日和です」と言い、ずっと無表情だったヴァイオレットが初めて微笑んだ。

ライデンに戻ったヴァイオレットを待っていたのはギルベルトの兄ディートフリードだった。彼は「多くの命を奪ったその手で人を結ぶ手紙を書くのか?」と憎々しげに言った。

感想

姫と王子の歯の浮くような手紙が応酬されるのは本人ら恥ずかしさで死んじゃわない?って感じだが、それよりシャルロッテと世話役アルベルタと母子のような関係にグッと来た。ええ話や。前話でヴァイオレットがあまりに普通にいい文を書くのでこれはアイリスがアドバイスしたんだろう、なんて推測したが、今回の話見る限りあれは完全に独力で書いたものだったんだなと思い直した。なんかメチャクチャ成長してますがなヴァイオレットちゃん。それと年齢は14才くらいと今回分かったが、ハイティーンだと思ってた。

6話「どこかの星空の下で」

あらすじ・ネタバレ

アストレア国のユースティティア地方には天文台があり、ヴァイオレット含むドールが集まってきていた。今回の語り手はリオンという写本家の男性。彼はドールを嫌悪していた。

天文台ではルクリアなどの学校の同級生もいて、前回の公開恋文のことで賞賛した。しかしヴァイオレットはどこか元気がない様子だった。

天文台の課長であるルベリエが言うには天文台に併設された図書館で貴重だが朽ちてしまいそうな状態の本の保存のために、ヴァイオレットたちドール80名、レオンたち写本家80名の力で協力して解読と代筆を行い、本の保存を行ってほしいのだという。写本家とドールは2人1組になって作業を行う。ヴァイオレットはリオンと組になった。

リオンとヴァイオレットが担当するのはアリー彗星という彗星について書かれた文献だった。自分は解読が速いと豪語するリオンだったが、ヴァイオレットは難なくついていき、タイプしていくのだった。だがリオンの解読が速いのは確かで、1日で並の3日分をこなしたのだった。ヴァイオレットもリオンを賞賛した。

1日目が終わった後リオンはヴァイオレットに「なぜそんな大変な仕事をしているんだ」と聞くと「与えられた任務だから。素晴らしい仕事だと思っているから」と答えた。だがヴァイオレットは「そんな素晴らしい仕事にふさわしいのか」と疑問も持っていた。恐らく前話でディートフリードと会ったからだ。

ヴァイオレットに他の写本家たちがリオンの陰口を言いながら話しかけるとヴァイオレットは淡々と話して引かせてしまう。リオンはその様子を聞いていた。ヴァイオレットはリオンに「私たちは無表情で少し似ていますね」と言う。リオンはヴァイオレットを意識するようになってしまっていた。
リオンは「アリー彗星が3日後に空を通るので見ないか」とヴァイオレットを誘った。

その日の夜に屋根の上でヴァイオレットとリオンはアリー彗星を待ち、その間会話した。リオンの母親は踊り子で、父親は消息不明になってしまったのだという。母親は父親を捜すために旅立ったが母も帰ってこなかった。それ以来、恋愛は人をバカにするものだと思うようになった。ヴァイオレットもリオンに家族の事を聞かれてギルベルトの事を話した。ヴァイオレットはギルベルトは自分の世界そのものだと言うと、そんなことを言うようには見えなかったとリオンは驚いた。
その時アリー彗星が空に現れた。リオンは人生で一度しか見れないものだと言って興奮する。

そして仕事は終わり、ヴァイオレットとリオンは別れることになった。リオンは本当は父親と同じく文献収集家になりたかったからこれからはその道を行くのだとヴァイオレットに言い、旅先でいつか会おうと言った。

感想

前話のラストのせいか若干元気がなくなっていたヴァイオレット。それに恋したリオンだがヴァイオレットには思い人がいると知りソフトに失恋し、だが自分の殻を破ることにした、という話だった。ヴァイオレットは薄々ギルベルトがもういないことに気付いてるのではないかとも思っていたが「少佐がいなければ自分が生きている意味がない」なんて言うほどなんで、未だ無事を疑っていないということか。もう折り返しになるが、意外とあと数話以内で知るのか、あるいは最終話やその前話か、どっちだろう。

7話「     」

あらすじ・ネタバレ

劇場でエリカが劇場で劇を鑑賞している。エリカはそれに感激し、職場でヴァイオレットにも見たらいいと言う。ヴァイオレットはその作品の台詞「私はこの罪を背負っていかねばならない。この先一生」という台詞を呟いた。

ヴァイオレットへの指名が大量に舞い込むようになっていた。カトレアは「最近ヴァイオレットは何か考え込んでいる」とクラウディアに話して心配していた。

ヴァイオレットは新たな仕事のためにオスカー・ウェブスターという作家のところへと向かった。
彼は大酒飲みだった。ヴァイオレットは掃除の上に買い出しまで頼んでくるので「困ったお方ですね」とヴァイオレットは言う。挑戦したことのない料理でパスタを作る。ヴァイオレットはオスカーのためだと言って酒を隠してしまった。

そしてオスカーの代わりにヴァイオレットが代筆を行い執筆作業は行われた。オスカーが書いているのは子供向けの劇の脚本だった。ヴァイオレットは自分でタイプしながら作品を楽しんでいて、作品の主人公オリビアに感情移入していた。
ヴァイオレットは青い笠を見つける。それを見るとオスカーは沈んだ顔を見せる。それは亡くなった娘のものだった。
オスカーはヴァイオレットが笠をさした姿を見るとその姿がフラッシュバックし、ヴァイオレットに帰ってくれと言う。

ヴァイオレットが何か隠しているのでは聞くとオスカーは娘のオリビアの話をし始めた。
妻を亡くした後、オスカーはオリビアと共に今の家へと越した。しかしオリビアは病気に罹り、死んでしまった。それを聞いたヴァイオレットは涙を流した。

一時は中断するつもりだった執筆を続ける決意をするオスカー。冒険をした主人公オリビアがどうやって父親のいる家に帰るのかという話で、オスカーは傘を使って飛んで帰ってくるという話を思いついた。例えで言った「落ち葉の上を歩いて飛んでくれ」という言葉を真に受けてヴァイオレットは本当に笠を使って全力でジャンプした。それを見てオスカーは娘の言葉を思い出して泣き出す。

仕事が終わり、オスカーはヴァイオレットに傘をくれた。ヴァイオレットとオスカーは互いに礼を言い合い別れた。

ヴァイオレットはディートフリードに言われた「人殺しをした手で手紙を書くのか」恨み節を思い出していて、クラウディアが言っていた「いずれ自分が火傷していることに気付く」という言葉も思い出していた。
クラウディアが言う通り「燃え上がっている」のだと気付いて苦しんだ。

船から降りたところにいたのはヴァイオレットの後見人になっているエヴァーガーデン夫人だった。彼女は「亡くなったギルベルトも…」という言葉を悪気なく口にしてしまう。それを聞いてヴァイオレットはクラウディアの元へ走っていき、「少佐は生きていらっしゃるのですよね」と問い詰める。クラウディアは遺体は確認できなかったがあの状況では生きているとは…と言い、現実を受け入れるようにヴァイオレットに促すが、ヴァイオレットは信じず、外に飛び出して駈け出した。

感想

最終話直前くらいで知るのかと思ったらあまりにも唐突に、それもてんで脇役の夫人から真実を知ってしまうことになったヴァイオレットちゃん。まだ5話くらいあるのだが、ここからは今までのようなただの短編集からは抜けていきそうな予感。遺体が見つかっていない、ということで少佐の生存フラグも立ったような気もするが。あとタイトル。こんなサブタイトルの作品は初めて見た。

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