ハイ・スパロウ(雀聖下) -ゲーム・オブ・スローンズ登場人物解説-

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人物解説

ハイ・スパロウ

狂信者「雀」のリーダーとして「ハイ・スパロウ(雀聖下)」と呼ばれる。シーズン5で「雀」がハイ・セプトンに辱めたため、その事でサーセイは「雀」のリーダーのハイ・スパロウを見出す。サーセイはハイ・スパロウを罰するのではなく利用しようとして、大司祭「ハイ・セプトン」の座に着かせた。
元々は靴職人であり、裕福でもあったが、ある宴の後に見た贅沢にまみれた光景が醜いものに見え、それ以来は我欲を捨て、王都で広まっている七神正教に殉じるようになる。

シーズン5で登場。サーセイに目を付けられたのはサーセイが邪魔に思っているタイレル家の人間をはじき出し自分が権力を持つためだった。ハイ・スパロウはロラス・タイレルを男色の罪、マージェリー・タイレルを偽証の罪で投獄する。しかしさらに、サーセイをロバート殺しの罪やランセルとの肉体関係に関しての罪を暴いて投獄してしまう。

シーズン6ではマージェリーを牢から出したいと考える王のトメンと手を組むことを考える。マージェリーの安全を保障する代わりにトメンを自分の側に取り込み、「王室と信仰が結ばれた」と民衆の前で宣言する。それはジェイミー、サーセイ、オレナたちを驚かせた。これによりハイ・スパロウの力はより盤石となった。
もはやサーセイらの復権はされようもなかったが、サーセイの裁判が大聖堂で行われる日、サーセイは密かに大聖堂の地下にワイルドファイアを大量に仕込み、大爆発を起こさせる。これによりハイ・スパロウのほか、メイス・タイレル、ロラス・タイレル、マージェリー・タイレル、ランセル・ラニスター、ケヴァン・ラニスターなどサーセイの邪魔となる者が死に、サーセイは権力を取り戻した。

相関図

ハイ・スパロウ(雀聖下)とその関わりの深い人物との相関図
名前 解説
サーセイ・ラニスター 王都のシーズン5でハイ・スパロウを見出した人物。サーセイの思惑通り、ハイ・スパロウはマージェリー、ロラスを投獄するが、我欲がなく純粋に宗教に準じるハイ・スパロウはサーセイをも裁こうとしたためサーセイは驚く。サーセイの罪を暴くが、シーズン6でサーセイが大聖堂の爆破を決行し、ハイ・スパロウやマージェリーなど、サーセイの敵となる人物は全て灰になってしまった。
マージェリー・タイレル シーズン5時点で若き王であるトメン・バラシオンの妻、王妃。シーズン5で兄ロラスの裁判で偽証を行ったため、ロラス共々投獄された。そのうちに宗教に目覚めてハイ・スパロウに心酔する。しかしこれは演技であり、マージェリーは内心は自分の家のタイレル家のために動いていた。ハイ・スパロウとトメンを繋ぎサーセイに対抗しようとしたが、サーセイが大聖堂の爆破という強硬策を取ることは予想しておらず、ハイ・スパロウや兄ロラス、父メイスらと共に灰になる。
トメン・バラシオン マージェリーの妻。兄ジョフリーと違い心優しい。マージェリーが投獄されたためにハイ・スパロウに対しては強い反感を持つが、ハイ・スパロウはそれに付け込み王室と宗教の結束を達成した。これによりサーセイが復権するのは難しい状況だったが、大聖堂の爆破という強硬策によりそれはなされる。サーセイは愛する我が子のトメンだけは大聖堂に行かせないようにしていたが、愛するマージェリーが大聖堂で爆死したのを知った後はただ淡々と城から身を投げて自殺してしまった。
セプタ・ユネラ ハイ・スパロウが広める七神正教の修道女。投獄されたサーセイへの尋問をただ淡々と冷徹に行い続ける。サーセイが牢から出て城へと戻る贖罪の道で鈴を鳴らしながら先導したが、大聖堂爆発後にサーセイの復讐を受けることになる。

シーズン5での動向

3話

娼館で楽しんでいたハイ・セプトンをランセルたち狂信者「雀」が拘束して裸で町を歩かせる。ハイ・スパロウは貧民が集う町の一角にいた。ハイ・セプトンの「雀のリーダーのハイ・スパロウは牢に入れるべきだ」という陳情を聞いて会いに来たサーセイと話す。サーセイはハイ・スパロウを罰するのではなく利用することにする。

4話

サーセイに城に招かれる。

6話

ロラスに尋問する。更にその後、マージェリーにも審問。そしてオリヴァーも呼び審問。

7話

孫を投獄されて怒れるオレナと話す。オレナから金や権力を提示されるが、自分には裏がないと言い、信仰だけを重視していることを語る。ピーターとオレナの企みによりサーセイも過去の罪をハイ・スパロウに暴かれて投獄されることになる。

10話

サーセイの罪の告白を聞く。しかしサーセイはランセルとの肉体関係しか認めなかったため、他の件については裁判を行うと言う。サーセイに慈悲を与えてレッドキープへ戻ることを許すと言うが、それを全裸で行うという過酷なものだった。

シーズン6での動向

1話

マージェリーに会いに来て告白を促す。

2話

トメン、ジェイミーがミアセラの葬儀に出ているところに来る。遺体の目に置く石は「死を恐れぬため、来世で目を開くため」だとジェイミーに教える。怒れるジェイミーに迫られても恐れることなく、殺したいなら殺せと言う。

3話

トメンが会いに来る。サーセイをミアセラの墓所に入れてくれと頼まれるも、拒絶する。サーセイの陛下への愛ほど偽りのないものはこの世にないと話す。

4話

マージェリーを連れてきて家族を求めることさえ罪だと言う。自分もかつて贅をつくした生活もしたことがあったことも話す。しかし大勢でワインを飲み、起きた時に周囲に下品な様子が広がっているところを見て目が覚め、欲望を持つことは醜く、物乞いや貧者の方が真理に近いと知ったという。

6話

トメンと会話。マージェリーがサーセイと同じ贖罪をする必要があると語るが、トメンにはマージェリーの身を守ると約束する。マージェリーがサーセイが行った贖罪の道を歩み始めるところでジェイミーやタイレル軍が来る。マージェリーとロラス解放をすれば何もしないとジェイミーに脅され、その通りにする。だが、そこでトメンが現れ、ハイ・スパロウと手を結んだことをジェイミーらと民衆に示す。これはハイ・スパロウの権力は王にまで及び、盤石になったということを表していた。

7話

マージェリーと会話。最近トメンと関係を持っていないマージェリーに「王妃には王の子を産む役目がある」と諭す。

10話

大聖堂で行われる審判を行う。マージェリーに何か様子がおかしいと言われるも危機感を持たず、ワイルドファイアによる大爆発で死ぬ。

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