ダークソウル2 -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレゲーム>ダークソウル2

執筆日2014年11月26日

評論

現在のコンシューマー向けゲームにおいておそらく最高難易度を誇るシリーズ。それがおそらく、2009年の「デモンズソウル」を初代とするシリーズ。2011年には続編として「ダークソウル」が発売され、2014年には「ダークソウル2」が発売されたというわけだ。
自分は前作を序盤を少しプレイしただけだが、このダークソウル2は最後までプレイしてクリアした。

このゲーム、ジャンルは探索型の3Dアクションゲームであり、試行錯誤して探索すること自体を楽しみとさせるためか、全体マップ的なものが存在しない。そのため謎解きには右往左往することとなり、また敵の攻撃で受けるダメージは非常に大きく、高所から落ちればいともたやすく死亡する。ゲームクリアまでに数百回死亡するのがデフォというのがシリーズおなじみとなっている。2014年11月26日現在、公式サイトである果ての篝火で公開されているデータを見てみたところ、世界中のプレイヤーの総死亡回数は394493687回だった。4億弱だ。ネットで調べたところ、おそらく全世界売り上げが160万程度?なので1人あたり250回くらい死んでいることになる。適当なデータなのだが、確かに自分のプレイを思い返してみると多分200から300くらいのような気がする。いや、500くらい行っているような気も…。

レベルアップ時に任意のステータスを上げることができるのだが、自分の場合は力などばかり上げたいわゆる「脳筋」に寄ったプレイをしてしまった。そのためか、終始苦戦を強いられることとなった。脳筋だと楽な場合もあるのだが、特にボス戦の場合は近接攻撃を挑むのがあまり得策でない場合が多い。おそらく自分のプレイは相当に非効率なものだったと思う。

ここからは忌憚のない評価。
一部のコアゲーマーには絶大な人気を誇るゲームだが、自分の場合、そこまで優れたゲームだろうか?と疑念を持つ。
まず一つに、ストーリーが見えてこないのが面白くない。これは意図しているということはわかる。イベントなどはなく、世界観やストーリーは明らかにユーザーの想像に任せているのだな、と伝わってくる。何せ徹底して登場人物の絡みなどはサブイベント以外では存在しないのだ。ただ出会った敵をひたすらに倒していくだけなのだから。
これを良しとするか悪しとするか、自分は後者であるということだ。もっとストーリーについて色々と語ってほしいのだ。想像して楽しむだけでなく、話に抑揚が欲しい。エンディングまでプレイしても「結局この物語は何だったの?????」と思うしかなかった。結局、「なんで俺は亡者になっていて、なんでこんなに死に続けて頑張ってるんだろうな?」という疑問が晴れない感じで、ラスボスを倒したからこうこうこうなりました、ってくらいの語りはあってもいいんじゃないの?と。考察させるのもいいが、物語の大筋くらいは明らかにしてほしい。ただ、これは恐らく自分が前作、前々作をプレイしてないからよくわからない、というのもあるとは思う。
開発のフロムソフトウェアというところは、おそらく現在のゲーム会社の中では最もユーザーを突き放すタイプの会社であるということは知っている。アーマードコアシリーズなんかも基本、激ムズであり、コアなユーザーがいるシリーズだったりする。
だが、懇切丁寧に一から十を説明しろと言っているわけじゃない。とりあえず、前2作をクリアしていない自分にとっては、世界の成り立ちから何からよくわからないままであるので、必要事項くらいは説明してくれませんかね?ということだ。こんなダークファンタジーな世界のバックボーンをいろいろと知ったら凄い楽しいだろうなあ、と思うのに、そんなのは武器やアイテムの説明などから推測できる程度が山だ。なんかこう、いかにもゾクゾクしそうな逸話が色々ある世界なんだから、それを普通に解説してほしい、ということだ。

もう一つの不満点。前述の成長システムについてだ。
とことん脳筋プレイをしたのだが、これが本当にきつく、正直挫けそうになったことも何回もある。結局のところ、自分が下手糞である、あるいは装備の選択を間違っている、ということになるのだろうが…。
言いたいのは、安定プレイとそうでないプレイを選んだ場合の差が激しすぎるのではないか、ということだ。突き詰めると、ボス相手には遠距離攻撃していた方が安全な場合が多い。特に複数のボスを相手にする場合だと、脳筋プレイがもうきついのなんのって。ステータス割り振り式の成長システムのため、一度振ってしまうと修正が効かず(救済措置はあるが)、厳しい状況に陥ることもある。オートセーブ式で逆行不可能なシステムであるので、取り返しのつかないことも。例えば一度ステータスを割り振って、こりゃ駄目だと思ったらやり直す、ってこともできないことになる。
そりゃあ、攻略サイトとか見ながらやればそうはならないのかもしれんが、自分はあえて見ずに進んでいったのでこういった不満が噴出した。また、例えばあるパラメータを上昇させると回避の無敵時間が延びる、ということがあるのだが、突き放したゲームなので当然のようにそういったことに言及はない。こんな重要なことを説明なしというのは、突き放すとかそういうものではなく、欠陥とも思える。不親切であることと、意図的に突き放すことを一緒くたにしている、履き違えてるんじゃないの、という点も多いということだ。

確かに独自の魅力はあるし、そのダークファンタジーな世界と難易度に魅せられるユーザーが多いことも十分に理解できる。
が、もうちょっとユーザーに親切にしてもそれらの長所は消えないんじゃないか。特別このシリーズのファンでもない自分としてはそんな感想だ。

ダークソウル2・マイキャラ

このページ書いた後に確認してみたマイデータ。
えー…見ればわかる通り自分の想像をはるかに超えた死亡回数でした。防具装備してないのはスタミナ回復速度を速めるため。どうせ敵の攻撃は2発くらいで死ぬし。もうプレイしてないけど、パンツ一丁でグレートソードを振り回すキャラを見かけたらそれは自分だったかもしれません。このキャラだとDLC2のクリアが不可能だったのでそこでプレイをやめた。

項目別評価

超高難易度なゲーム性を受け入れられるかどうかが評価の分かれ目なのは間違いない。世界観に関しては、上述の通り色々と面白そうだがゲーム中では語ってくれないのがもったいない気がする。BGMはほとんど無音な空間が多いがボス戦ではダークな世界観らしいもので盛り上げてくれる。

凡人の感想・ネタバレゲーム>ダークソウル2