モンスターハンター4G -凡人の感想・ネタバレ-

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執筆日2014年10月31日

評論

今更語ることもない、怪物タイトルのハンティングアクションナンバリング4弾、のバージョンアップ版とも言える4G。

モンスターハンターは「3G」で初めてプレイしたのだが、基本的には4になっても大きなゲーム性には変化はなく、しかし着実に何かしらの変更点が加えられ、飽きられないようにしている。
今回は4G、4からの変化としては「G級の追加」があるが、そのほか全く新しい要素として、「武器の極限強化」「モンスターの極限状態」などなどが追加されている。あとは少ないながらも新モンスターの追加も。

この極限状態ってのは、要するに無印4で新要素として追加された「狂竜化」のさらに上位。攻撃力が高くなり、動きも素早くなり、攻撃も弾くということで手強い手強い。特に、ラージャン、イビルジョーというただでさえ最上位のモンスターがこれになると手がつけられない。
ただでさえ10年続いており、1000時間近くプレイするプレイヤーが珍しくもないタイトルだ。どんなモンスターが現れようと、少し経てば作業のごとく倒されてしまうモンスターたちだが、この極限状態のラージャンやイビルジョーはちょっとわけが違う。最大の特徴であるのが「攻撃を弾く」ということで、しかもこれは使用制限のある「抗竜石・心撃」を使うことでしか対抗できない。また、別の抗竜石である「抗竜石・耐衝」を使わないと簡単に即死する。
結果として、熟練者でも、この2体と闘う場合には気を引き締める必要があるわけで、特にイビルジョーのほうはマルチプレイだとまあ死ぬわ死ぬわ、無印4をやりこんでいる猛者でも、簡単に死ぬ。こういう難易度の上げ方もあるのだな、と今回感心した点である。

極限強化は、生産武器限定で、攻撃力を上げたり、防御力を上げたり、攻撃の際に体力が回復したりとできるものだ。
たぶん4で追加された「発掘装備」が生産武器よりも強いということに対する批判を受けてのものだろう。実際、これにより生産武器を使うハンターは前作よりも多い。ていうか、特に回復するものはめっちゃ便利。回復薬とかを使うことなく一方的に攻めていれば自然と回復もする。攻撃を回避する能力の高い上級者ならば自然とこれを選択するんじゃないだろうか。

新モンスターだが、今回看板モンスターの「セルレギオス」以外に「ゴグマジオス」という超巨大モンスターが追加されている。
大きさとか性質的には3Gのグラン・ミラオスに近いもので、集会所のラスボスと思ってもいい。
正直、無印4の集会所ラスボス「ダラ・アマデュラ」は闘っていてつまらなかったが、このゴグマジオスはなかなか面白い。マルチプレイで総力を結集して戦う集会所ラスボスとしてはふさわしい存在だと思う。
この2体以外に完全新規モンスターがいないのは残念だが、あくまで新作ではなく「G」タイトルだ。そこはしょうがないのか。

しかし、細かい追加でなく、モンハンもそろそろ何か革新を起こす時が近いのではないのかな、とも思うこのごろ。
例えばエリアを分けないでシームレスにしたり、なんかただの邪魔者でしかない小型モンスターに何かしらの存在意義を持たせたり、とか。このあたりは初めてモンハンをプレイしたときから未だに思っていることで、またマンネリ化を感じているプレイヤーたちの多くも感じていることじゃないだろうか。
とはいえ超大作タイトルなだけにそう簡単に冒険はできないだろうし、またこれを変えたらモンハンじゃない、という意見もあるにはあるだろう。変えないからこその人気でもあるのは間違いない。4で高低差、乗り、狂竜化、4Gで極限状態などと、まあじわじわと進化はしているので、自分のようないちユーザーが心配しなくとも、開発側は色々と考えてはいるだろう。5年後、10年後、モンハンはどうなっているのだろうかね。たぶん空を飛び回っていたりはしないと思うが…わからんね。

極限状態イビルジョー

ドラゴンボール39巻パロ。体色を真緑にしたのは失敗でした。ていうか普通に考えてネタにすべきはラージャンか。

項目別評価

よくモンハンは作業ゲーだと言われる。しかしマルチプレイをすればその作業がどうしようもなく面白いのだから売れるんだろう。プレイ時間は300時間を最近(2015年1月)超えた。携帯機なので映像は決して優れたものではないが、重要なのはゲーム性なので面白さにはさほど関わってこない。キャラクターの項目はモンスターとも言い換えて考えてみた。4からの新モンスターの中ではゴア・マガラは格好いいし、4Gのゴグマジオスは集団で戦って楽しいラスボス的存在だと思う。

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