アドレナリン(映画) 評価 -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレ映画>アドレナリン(映画)

執筆日:2018年2月2日

あらすじ・ネタバレ

ロスのとある屋内。男が苦しそうにしている。ジェブ・チェリオスというフリーの殺し屋だ。ビデオを視聴するとリッキー・ベローナという男が中国の合成毒を注入されてしまったのだった。ジェブはドン・キムという中国系マフィアを殺したためにその代償としてベローナに襲われたのだ。本来ならば死ぬ毒だったがなんとかジェブは生きていた。

ジェブの知り合いの闇医者のドクに連絡をしようとするが助手のチョコレートが代わりに出て用が足りない。

続いて知り合いのケイロに連絡した。ケイロはとりあえずジェブを助けるために動いてくれることになった。

ベローナの知り合いの男を訪れるが居場所は知らないという。毒のせいで死にそうになったが、その男からコカインを購入してなんとか持ち直したのだった。

ようやくドクと連絡がついた。説明を受けながら車を爆走させるジェブ。ドクによれば気分が落ち着くと毒が回るが、興奮し続けることで毒を阻害してなんとか生存することが可能なのだという。ドクは人工のアドレナリンである「エピネフリン」を入手しろと指示した。
タクシーに乗ったジェブはカーステレオの音量を上げろと運転手に命令し、強盗してレッドブルなどを調達。なんとか興奮を維持しようとする。

ビバリーヒルズにいる自分を雇った男カリートに会う。ベローナを見つけて復讐すると言うジェブ。しかしドン・キムを殺したせいで香港マフィアの圧力が大きくなりまずいことになったと言われる。ジェビーが死ねば帳消しにできると。要するにジェブは見捨てられた。毒は解毒薬なども存在しないとも言われる。

誰も頼れないとわかったジェブだがドクに電話すると病院に行きエピネフリンを1/5注入しろと言われる。
またほぼ同時にケイロから連絡が入りベローナの弟を発見したと報告が来た。ジェブはそちらへ向かった。

ベローナの弟はアレックス・ベローナという。ジェブとケイロは協力してこの男と戦い、最後にジェブは頭を撃ち抜いて殺した。
アレックスの携帯からベローナにかけて弟の殺害を教える。ベローナは怒りジェビーの恋人を狙うことを宣言する。

ジェブは病院に行きエピネフリンをくれと言うが看護師に断られてしまう。その場にいた知らない男はジェブのただならない様子を見て「鼻スプレーにもエピネフリンが含まれている」と言われるのでかっさらっていく。
患者の服を着て銃で医者を脅して医者を脅し、エピネフリンを強奪する。この時AEDで心臓に刺激も与えるという荒業も行った。
エピネフリンを入手したが、ドクからは1/5を注入しろと言われていたのに全部注入してしまうジェブだった。そのためハイになってしまいジェブは全力疾走し続けた。

テレビではジェブがあちこちで暴れまわっていることを放送していた。警察のバイクを奪って走り始めるが、 ハイになりすぎて、何を思ったかバイクシートの上に直立しながら走行。そのまま転倒してしまう。

転倒によりケガはしたが軽傷だった。その後ジェブは恋人であるイヴの家へと向かった。
ジェブは自分が殺し屋であることは黙っていてプログラマーの仕事をしていると言っていた、ジェブの気も知らずイヴは呑気だった。そんなイヴを連れ出して逃げるジェブ。
敵を倒しながら逃げ、レストランに入った二人。ここでジェブはイヴに自分は殺し屋だと告げるが信じてくれない。またこの時のジェブの話で実はドン・キムを殺していないことが明らかになる。イヴのために殺し屋から足を洗うことにしたのだった。キムには48時間だけ身を隠してくれ。つまり死んだことにしてくれと言った。その間にイヴと国外脱出を図り、逃げるつもりだった。だがやはりイヴは信じてくれない。

イヴと話しているうちに再び心臓が落ち着いてきてしまったので死にそうになるジェブ。なんと衆目の前でイヴに抱き着きセッ○スを懇願する。最初は嫌がっていたイヴだったがそのうちにノリノリになってしまう。

ベローナに捕らわれたケイロの連絡で、ベローナはキムの服飾工場にいると連絡が入る。
ジェブと電話で話した直後にケイロは処刑されてしまう。ジェブは工場への移動途中にタクシードライバーからハイチの危なげな麻薬をもらって飲んで興奮を維持しようとした。

ジェブは服飾工場に侵入。実は黒幕はベローナではなくカリートだと教えられる。ジェブを殺すように言ったのは元々カリートだと。そしてあちこちで暴れまわって組織は大迷惑だからさっさと死ねと言われる。ジェブが本当に殺し屋なのか確かめるためにジェブを尾行していたイヴがその場にやってきて、それを合図に銃撃戦が始まる。

ジェビーとイヴは逃走を始める。イヴはようやくジェビーが殺し屋だということを信じるのだった。
二人はドクの所へ。ジェブは措置を受けるが解毒することは不可能で、生命維持装置を使って数日生き延びられるのが限界だという。それはいらないからT時間だけ動けるようにしろと言うジェブ。 ジェブはアレックスがつけていた装飾品(ベローナ兄弟にとって大事なもの)をエサに、ベローナをホテル・リントという場所に呼び出そうとする。装飾品と解毒薬を交換だと交渉するとベローナは了承した。

ホテルのエレベーターに乗っていると、共に乗っていた日本人が急に色々なことを喋り出す幻覚を見るジェブ。これはドクに注入された薬の副作用だった。

待ち合わせ場所にはベローナとカリートがいた。銃は奪われ丸腰になってしまった。そして解毒薬などは用意されておらず、カリートはさらに合成毒を注入してジェブにトドメを刺そうとする。
絶体絶命かと思われたが、ジェビーはドン・キムを味方につけていた。カリート、ベローナたちは銃撃を受けて逃げ惑う。 ヘリで逃げようとするカリートを「自分がボスだ!」と言ってベローナが射殺してしまう。この時ジェビーはさらに合成毒を注入されてしまう。

なんとか持ち直したジェビーは立ち上がり上昇するヘリの中でベローナと取っ組み合いになる。
遥か高く上昇したヘリから二人とも落下。落下中にジェビーはベローナの首を締めて殺す。
もう死ぬと悟ったジェブは落下中にキムの家へ電話して留守電に愛の言葉を残した。

数千メートル上空から落下。しかし下は偶然車。跳ね落ちたジェビーはもちろん即死したに見えたが、瞬きする。そこでエンドクレジットへ。続編「アドレナリン2 ハイボルテージ」に続く。

感想・評価

興奮が覚めると死ぬ!なんて設定なのでとにかく無暗にテンションが高い作品。とにかく暴れまわって走り回ってと忙しい。
ジェブと話したドクは「止まったら死ぬぞ」と警告するが、それだけ聞くとまるで「スピード」みたいだが、別にそんなことはなく、「あれ?今落ち着いてる風だけど大丈夫なの?」って思うこともしばしば。ジェブはなんか異常に強靭な身体を持っているようだ。数千キロ高空から落下しても死なないなら何しても死ぬような気がしない。ダイハードのマクレーンよりもよほどダイハードな男。

大筋だけ見ると「主人公がマフィアを潰す」というもので物凄くありがちな話なのだけども、ジェブが心臓に喝を入れるためなんとか無理矢理にでも興奮させようとメチャクチャやるので、見てて楽しい。興奮するために衆目の中でイヴとおっぱじめちゃって「俺は生きてるぞ!」とジェブが言うと周りの通行人たちも「うおー!」って盛り上がったりする。アクション映画ではあるけど多分にギャグ寄りな作品です。

実はすでに続編の「アドレナリン2 ハイボルテージ」も視聴済み。この続編ではまさにこのジェブの異常に強靭な肉体が目を付けられ狙われることになるのだが、2作目は1作目とはくらべものにならないほどにハチャメチャでおふざけ全開な作品になってる。1作目を見たら絶対に2作目も見ることをオススメしたい。

人物解説

ジェブ・チェリオス

演:ジェイソン・ステイサム
主人公。愛称はジェビー。カリートに雇われたフリーのヒットマンだったが、ドン・キムの殺害を直前で思いとどまり、殺し屋業から足を洗い、イヴと共に国外脱出をすることを思い付く。しかしドン・キムは死んだと思われたために香港のマフィアたちが騒ぎ出してカリートに圧力をかけてきて、ジェブを殺さないと収まりがつかなくなってしまっていた。そのためにベローナに毒を注入されて殺されそうになる。やたらと身体が強靭で本来死ぬはずの毒なのに死なずに生き延び続ける。興奮が覚めると毒が回ってしまうので常になんとかして興奮を保とうと奔走。ラストではるか上空のヘリから落ちても死ななかった。ほとんど化け物。

イヴ

演:エイミー・スマート
ジェブの恋人。とてもセクシー。ジェブが殺し屋をやっているとは知らず、職業はプログラマーだと教えられていた。ベローナがこのイヴを狙おうとしたためにジェブはイヴを連れて行動する。工場での銃撃戦を経て本当に殺し屋だと信じることに。衆目の中でセッ○スしようとするジェブを最初は拒絶していたがそのうちノリノリでやりはじめてしまう。殺し屋の恋人らしい豪胆な性格。

リッキー・ベローナ

演:ホセ・パブロ・カンティーロ
カリートの手下で、カリートの命令でジェブに中国の合成毒を注入して殺そうとした。しかしジェブは予想外に生き残ってしまう。最初から銃で殺していればよかったものを。ジェブは当初はこのベローナの独断かと思っていたが、実はカリートの命令だった。カリートの部下と言われると怒る。土壇場でカリートを裏切って殺害してしまい、そのままジェブと共にヘリで上昇していきついには落下。落下中にジェブに首を締められて殺される。

カリート

演:カルロス・サンス
ジェビーのボス。ビバリーヒルズに住んでいる。実は黒幕で、ベローナに命令してジェブに毒を注入させた。ドン・キムをジェブに殺害させたところ(実はジェブは殺してなかったが)、香港のマフィアからの激しい圧力を受けたためにジェブを殺して帳消しにしようとした。最後にはベローナに土壇場で裏切られて殺される。

ドン・キム

演:キーオニー・ヤング
ジェブに殺害された中国系マフィアの大物。しかし実はジェブはこのキムを殺してはおらず、身を隠していただけだった。そのため最後にはジェブの味方になってくれてベローナ&カリートとの銃撃戦に参加。

ケイロ

演:エフレン・ラミレッツ
ゲイクラブで働くジェブの友人。何かとジェブを助けてくれるが、ベローナに捕まってしまい拘束されたまま吊られて殺される。なんとも不憫な役割だが、このケイロの因縁は続編にも持ち越される。

アレックス・ペローナ

演:ジェイ・エクスカーラ
リッキー・ベローナの弟。出番は少なく、ジェブにあえなく殺されてしまう。身に着けていた装飾品はベローナ家に伝わる大事なものだったらしく、ジェブはこれを持ち出してベローナとの交渉に利用した。

項目別評価

映画「アドレナリン」評価

その設定上、数あるアクション映画の中でもハチャメチャ度やテンションの高さでは上位かと思われる。ただし続編はこの比ではないほど。1と2はぜひセットで観よう。

凡人の感想・ネタバレ映画>アドレナリン(映画)