クライモリ デッド・ビギニング 評価 -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレ映画>クライモリ デッド・ビギニング

執筆日:2015年08月10日

評論

PSSTOREでは毎週何らかの作品を100円レンタルしている。8/10に見たところこれが該当作品だったので何とはなしに見た。名前だけは聞いたことがあるが見たことはない、「クライモリ」シリーズの4作品目だそうで。

あらすじとストーリー解説。登場人物が10人いて少し混乱しているので間違いあるかもしれないのであしからず。
まず冒頭はある精神病院での様子。院長が新任の女性職員に患者の紹介をするところから始まる。特に凶悪な、近親相姦により生まれた奇形兄弟、スリーフィンガー、ワンアイ、ソウ・トゥースらは無痛症であり、人肉を食べもするという。
しかし、女性職員の髪留めが檻ごしに奪われたことをきっかけに、3兄弟らは脱出してしまう、女医には拘束しての電撃での執拗な拷問によりなぶり殺し、所長は四肢を鉄線で縛った上で、その鉄線を装置により巻き上げて四肢を引きちぎって殺す。ここでタイトルが出る。

時は流れ30年後のウェストバージニア州のウェストン大学。いきなり学生カップルの○ックスシーン。男女のカップルだけでなく女女のカップルもベッドの上で愛し合い、そこにまた別のメンバーが「盛ってないで行くよ!」と入ってきた。どうやら仲良しグループ9人で雪山へとレジャーに行くようだ。
しかし、スノーモービルに乗って無計画に雪山に入ったため、遭難してしまう。この際、メンバーの一人ポーターとははぐれてしまう。そして残り9人が見つけたのが廃病院らしき建物。30年前の惨劇が行われた場所である。そこに何も知らず入っていく9人。最初はビビっていたものの、徐々に慣れてきて乱痴気騒ぎだ。車椅子でレースしたり、踊ったり、レズカップルはまたも愛し合ったり。騒ぎにも疲れ果てて就寝することになった一同。だが、グループの中でも特にお調子者のビンセントが「眠れないからちょっと探索してくる」などと言って一人で行ってしまう。
ビンセントは看護士の詰め所のような場所でポーターの後姿らしきものを見つける。しかし近寄ってみるとそれは死体で…。振り返った直後、鼻の穴から脳天にかけてピックのようなものを突き立てられ絶命。

夜が明けてビンセントがいないことに気付く一同。全員で手分けして探すと、ブリジットが奇形の男たちに解体されるビンセントを発見する。なんとかそこから脱して全員に「みんな殺される!」と訴えると、そこに服にくるまれた物体が投げ込まれてきた。中を確認するとパーカーの頭だ。さらにその場で、上階にいた兄弟たちによりクレアが鉄線で首を締め上げられつつ吊るされ、首がちぎられつつ絶命。彼氏のカイルは血まみれで絶叫だ。
恐慌状態になり逃げる一同。一旦外に出て逃げようとするも、スノーモービルはプラグが抜かれていて動かない。ここで女性のローレンがスキーを使って山を下ると言い、一人で病院を離れる。そして残りは化け物たちと戦うことを決意する。

まずはある部屋に篭城するも、武器がない。そこで遊びまわっていたときに地下に武器があったことをカイルが思い出して、カイル、ダニエル、サラの三人で地下へと向かう。ブリジット、クレア、ケニア、ジェナの3人は部屋に残った。地下へ向かう途中に化け物の一人が追いかけてくるも、隠れてやりすごすカイルたち。そして三人は武器を取って戻ろうとするも、途中でダニエルが拉致されてしまう。一方部屋に残った三人の元にも化け物の一人が襲ってくるが、腕を刃物で攻撃してなんとか一時撃退。

カイルたちが戻ってくるが、部屋についてからダニエルがいないことに気付く。ダニエルはというと、生きながらにして胸、足などを切り刻まれ、オイルにつけて食べられるという恐ろしい拷問を受けていた。ダニエルの絶叫を聞くも、罠かもしれないなどと二の足を踏む。そうこうしているうちにダニエルは肝臓まで生きながらにして抜き取られ、ついに絶命。ここでようやくカイルたちが化け物三人に攻撃を仕掛ける。ランプを使うなどして上手く化け物3人を追い詰め、30年前に化け物3人が入っていた檻の中へ。ここで彼女のクレアを殺されたカイルは「ぶっ殺してやる!」と息巻くも、ケニアが「殺したら化け物たちと一緒よ!」と止めてしまう。そしてカイルはそのまま檻を見張り、他の三人は別室へ。ここでうかつにもカイル含め全員が寝入ってしまう。かつてそうしたように、化け物兄弟は30年前から変わらず部屋にあった髪留めを使ってカギを開けてしまう。そしてカイルは殴られたところでシーンが変わる。

見張りを変わろうとケニアが檻のところへ向かうと、カイルがおらず化け物たちもいない。
あわてて部屋に戻り、そのことをサラとブリジットとケニアに伝える。篭城していると、部屋の扉を叩く袋のようなものをかぶった人物が現れた。あわてる女子4人。意を決してナイフなどを持ってその人物をめったざしにする。が、その人物は舌を抜かれたカイルだった。
その後狂乱しながら逃げると、化け物三人の根城のような場所に。ここには化け物たちが使っている防寒具があった。これを着て外に出ようとする四人。
部屋の隙間から頭を出し、雪をかきわけてなんとか外に出ることができたが、最後に残ったジェナだけがドリルで一刺しにされてしまう。

残るはサラ、ケニア、ブリジット。なんとか三人は外に出たものの、化け物たちがスノーモービルで追いかけてきた。
スノーモービルに引きずられながらさらわれるブリジット、一撃を喰らって重傷を負うケニア、そしてブリジットを追うサラ、と3人は分断されてしまう。ブリジットはスノーモービルを身体の上乗せられた状態でアクセルをふかすという拷問により死亡。

一方、スキーで山を下ったローエンは道路まであとわずかというところで凍死していた。

ラストシーン。夜が明けても雪原を逃げ回っているケニア。そこでスノーモービルで追いかけてきた化け物の一人。しかしサラが飛び出して一撃を加えて倒し、スノーモービルを奪う。喜びながら逃げる二人だが、モービルに乗り逃げている最中に張られていた鉄線へ差し掛かり、首が吹っ飛ぶ。そこへトラックを運転してやってきた化け物の一人が淡々と首を回収して去り、クレジットへ。

ここから感想&レビュー。
サラとケニアだけ生き残ったと思いきや、そうはいきませんでしたーってラストだった。ていうかピアノ線でもない鉄条網なのに何故気付かないのか…。まあそんな細かいこと気にしちゃいけない作品だな。グロ、ゴア、絶望、胸糞悪さに染まれって作品だ。
ゴア好きって人らもまあもちろんいるからこそ、現在6作目までシリーズ化(この作品は4作品目)しているのだろう。が、こういう部類の作品にはとんと興味がなく、耐性なんてないので、3兄弟のメイクが安っぽかったり、ゴアシーンでの血が多すぎてリアルじゃなくても、キツかったっす。特にダニエルの拷問シーンは随分尺も長くとってるしきついなあ。ダニエルの俳優が一番絶叫も上手かったし。随分シリーズ化されているようなので人気があるって証拠なんだろうけど…こんなん見てアカンよ人として。ってのが正直な感想。特に、ダニエルの拷問は本当に見た目痛くてキツい。しかも長い。そこがなけりゃまだよかったかもなあ。こういうジャンルって受けつける人だけが見るものだよね、ホラー以上に。こういうのは100円セールとかしなくていいよ!って見終わった後にPSSTOREに文句言いたくなったのであった。

キャラクター、キャストに関してだが、女性陣はみんな美人。これ系が好きな人は、美人が怯え絶叫するというのがたまらんのだろう、多分。ホラーにはエロも添え物として定番というものも詳しくない人間ですら知ってるお約束だが、このシリーズはそれをかなり愚直に貫いてるっぽいですな。
やたらと登場人物が多いので以下、各キャラの簡単な説明と末路。死亡順。全員が恐らく彼氏彼女もち、5組のカップルだが、一部ごっちゃになったので?がついたのは間違ってる可能性あり。

項目別評価

ゴア、スプラッタを全く見ないのでこういう映画をどう評価したらいいのかわからないのだが、とりあえずストーリーに関しては酷いの一言。一度確保したのに「殺すのはいけないわ!」とか言って、さらにその後うかつにもあっさり眠りこけて脱出されるって展開はいくらなんでも酷い。カイルは3人の化け物の拷問を見てるわけだしねえ。まあそういうことに突っ込むことより、スプラッタを楽しめってことなんだろうけど。
即死系がメインならまだ楽しめたかもしれないが、即死より拷問が多いので、自分には刺激が強すぎた。重ねて言うが、こういうのは100円セールとかしなくていいよ!新規ファン層獲得しようとかしないでください!この思い届けPSSTOREに。
ただ、最近マンネリ化していた日々によくも悪くも喝は入れられたかもしれない…。脳の普段刺激受けてない部分に触れられたような感じはあった。かといってシリーズの別作品を見たいかといえば別の話だが。

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