ファンタスティック・フォー[超能力ユニット] -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレ映画>ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]

執筆日:2014年10月31日

評論

10月31日の金曜ロードショーで放送。登場するヴィラン、Dr.ドゥームに関してはカプコンの格闘ゲームで知っているが、映画は初見だった。

まず、邦題の「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」というダサさになんじゃこりゃ。[超能力ユニット]て。なんだよその括弧は。映画の邦題というと何かと映画ファンの批判多いもんだが、多分これに関してもいろいろ物議ありそうである。とにかくダサいな。何よ[超能力ユニット]って。もうユニットという言葉がたまらなくださいが、口に出した場合の語呂の悪さもひどい。普通にファンタスティック・フォーでいいだろと突っ込みたいが、そうならなかったのは94年に「ザ・ファンタスティック・フォー」というタイトルで一度映画が作られてるからだろうか。

とにもかくにも感想。
何度も地上波で流れているスパイダーマンは見慣れているせいか、序盤で主要人物が超能力に目覚める過程、そして彼らの戸惑い、周囲の好奇の目と、これでもかと王道な印象を受けた。
まとめて4人(5人)が超能力に目覚めたが、それに対しての受け止め方は、主人公のジーンとヒロインのスーザンはともかく、お調子者のジョニー、唯一異形の姿になってしまったザ・シングことベンが不和を生じさせるきっかけとなってしまう。戦いらしい戦いは最後までなく、4人の喧嘩、小競り合いが中盤ではずっと描写される。
ていうかベンだけ本当に不憫すぎるので視聴者の同情はおそらくベンにだけ注がれるだろう。気は優しくて力持ち。しかもハルクと違って自我は普通に保てるというのにあんまりだ。しかし自身の力への葛藤、それを経て受け入れるというのもまたヒーローものとしては王道である。超能力に目覚めていながらも力を隠していたDrドゥームとの戦いでは一度は元の人間の姿に戻れたというのにあえて再びザ・シングとなってかけつける。王道だが気持ちのいい展開である。

4人の能力は格差が大きい。数千度まで体温を上昇させられる上に高速で飛びまわれるジョニーだけ派手で、ほかはわりかし地味である。主人公なんてゴム人間。天才科学者がゴム人間ってのがまたギャップが激しいな。スーザンの能力はピンとこなかったが、物理的な力場を作るものらしい。能力云々よりも、若き頃のジェシカ・アルバはセクシーで目を奪われますな。ボディラインの出るスーツが素晴らしい。
ドゥームだが、マグニートーと同じく、原作で仮面かぶってる場合は必ず身に着けなくちゃならなくて大変だなと。実写映画だとやや不自然だけど記号として絶対必要なのでしょうがない。

印象的だったのが、4人の超能力者の回りには常に群集、モブがいること。
本当に、最初から最後まで回りには人だかりがいるのだよな。そしてその存在は一貫してヒーローとして扱われる。それも当人たちは迷惑する度合いでの祭り上げられ方だ。この辺がスパイダーマンやX-MENなどとは大きく違ってるなと思った。だからこそなおのことベンだけ不憫すぎるのだが。
マーブル映画ではおなじみのスタン・リーのカメオ出演だが、どうやら郵便屋として登場していたらしいが、確認できなかった。序盤はパソコンいじりながら見てたのでそのあたりで見逃したのだろうか。

なんかグダグダな感想になったが、「普通に面白かった」。最近マーブル映画を見ること多いが、どれも及第点以上の面白さはあるので安心して見れる。これは2005年と結構昔だが、もうちょっと早く見ればよかったと思えた程度には楽しめた。

項目別評価

特筆すべき点はないものの、超人ものとしてはまさに「普通に面白い」という感じ。

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