グリーン・ランタン(映画) 評価 -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレ映画>グリーン・ランタン

執筆日:2015年7月13日

評論

100円セールでレンタルした6つの映画のうち、パニッシャー、ゴーストライダーに続いてアメコミ3つ目、グリーン・ランタンの感想。思えば3つとも有名ではあっても超有名、とまではいかないものを借りたが、特にこのグリーン・ランタンは一番マイナーなのではないだろうか。自分の場合なので、パニッシャーなんて知らんけどグリーン・ランタンは知ってる!って人もいるかもしれないので一概には言えないだろうけども。

ストーリー解説。
はるか昔、大いなる力の源であるグリーンの力があった。それを使い宇宙の規律を守る者たちはグリーン・ランタン・コァと呼ばれており、それらは全宇宙で3600人存在する。
グリーン・ランタン・コァの一人であるアビン・サー(テムエラ・モリソン)はイエローの力を持つパララックスという敵と遭遇し逃亡、地球へと不時着する。そしてグリーンの力に「適格者を探せ」と命じる。すると緑色の光は飛び去り、適格者を探しにいったのだった。

一方地球側。テストパイロットであるハル・ジョーダン(ライアン・レイノルズ)は腕はいいものの奔放であるため、無人兵器とのドッグファイトで相手に花を持たさずに意地になって勝利してしまう。また、自分と同じパイロットだった父親がかつて目の前で事故死したのを目の当たりにしているトラウマゆえか、本来ならば墜落させずにすんだものを、戦闘機F-35の体勢を立て直せず破壊してしまうことに。それゆえに契約は台無しに、さらに上司からは首だと言われる。幼馴染であり同僚であり元カノでもあるキャロル(ブレイク・ライヴリー)とはバーでなんやかんやよりを戻しそうになるも、自分の弱さについて問い詰められることでハルの気持ちは消沈し、一人バーを出る。
するとそこでアビン・サーが放った緑色の光に遭遇し、一気にアビン・サーがいる不時着した宇宙船に。彼から「選ばれた者」だと言われるハル。グリーン・ランタン・コァとなるための指輪、そして指輪に力をチャージするためのランタンを受け取るもアビン・サーは死亡してしまい、ハルはその場を去った。

指輪とランタンの使い方が分からず当初は戸惑うも、指輪を装着してランタンに触れればいいと分かるハル。グリーン・ランタンの拠点である惑星オアに強制的に飛ばされ、そこでグリーン・ランタン・コァのコスチュームである緑色のコスチュームを身にまとう。さらに他のメンバーたちとも顔合わせを。なんでも地球人のような未発達の種族がコァとして選ばれたのはハルが最初だという。一同に介したグリーン・ランタンたちはアビン・サーを殺したパララックスを打倒することをリーダーのシネストロ(マーク・ストロング)の元強く誓い合う。
そしてハルは他のコァメンバーのトマー・レたちからグリーン・ランタン・コァとしての力の扱い方のレクチャーを受ける。指輪からはあらゆるものが創造でき、それは使用者のイメージ力、意思力により決定される。しかし、ハルには「恐怖」があるとして、メンバーの一人のキロウォグや、コァのリーダーであるシネストロからは失望されることとなる。

一方、アビン・サーの遺体はアメリカ政府に回収されていた。生物学者のヘクター(ピーター・サースガード)はその遺体の研究をするよう命じられた。が、その最中でアビン・サーの傷口に手を入れた際、邪悪なイエローの力、パララックスの力に触れてしまっていた。
ヘクターはそれによりパララックスの力を得る。他人の心を読むことができ、また物体をいのままに動かすことなども出来るようになった。また彼はアビン・サーの研究のために自分を斡旋したのが自分の父親ロバート・ハモンド(ティム・ロビンス)であること、また父親が内心で自分を出来損ないだとののしっていることも知ることに。

地球に戻ったハルはキャロルが若き新社長になったことを祝うパーティーに出席する。ヘクターもハルやキャロルと知り合いであって、パーティーに出ていた。その中で、小型機に乗って移動しようとする父親ロバートに対して攻撃、機が墜落しそうになるも、ハルがグリーン・ランタンの力を使い、機に衝突しそうになったキャロル共々救命する。
その後改めてキャロルに自分の得た力を明かすも、グリーン・ランタンとしてやっていく自信がないハルはグリーン・ランタンとしての仕事を果たさず放棄すると弱音を口にする。

ヘクターはもはやパララックスの力に飲み込まれそうになっており、狂気に駆られて研究ラボにて父親を殺そうとしていた。
間一髪でハルがそこに飛び込むも、結局はロバートは無惨にも焼死してしまい、ヘクターも取り逃してしまう。しかし、彼は自分の弱さに向き合う強さを得ようとしていた。
その頃、あまりに強いパララックスの力に屈し始めていたグリーン・ランタン・コァのリーダー、シネストロはある提案をした。「禁じられていた恐怖を司る力、イエローの力を使う」ということだ。グリーンではなくイエローの指輪を生み出し、その力をもってパララックスを倒すというものだ。
しかしそこにハルがやってきて「恐怖の力は危険だ」と説得する。勇気で打ち勝つことを証明してみせるとハルは宣言し、再度地球に戻ってヘクターとの決戦に挑む。

ヘクターは思いを寄せていたキャロルを人質にとってハルを待ち受けていた。ハルはグリーンランタンの指輪をあえて適格者でないヘクターに渡し、それで隙を作りキャロルを救う。だが宇宙空間を移動していたパララックスがついに地球へと到達し、ヘクターの精気を吸い尽くして殺し、さらにハルも殺そうとする。キャロルの助力により、ヘクターがつけていた指輪を装着、間一髪でグリーン・ランタンへと変身し決戦へ挑む。パララックスを太陽までおびき寄せ、巧みなかく乱によって太陽側へと落とし、パララックスは燃え尽きた。

というようなお話。
地球とオアという星の間を行ったり来たりするし、敵は宇宙空間を移動する化け物ということで、アメコミの中ではかなりSF色の強い作品だと思った。
それとグリーン・ランタンの力が面白い。あらゆるものを指輪から発するソリッド・ライトというもので具現化し扱えるというものだ。シネストロたちからグリーンの力のレクチャーを受けるところや、パーティ会場、最後の決戦などでこの力を遺憾なく発揮し、剣や銃、盾を生み出しての攻防、レースコースを生み出して墜落寸前の小型機を誘導、ガトリングでパララックスを攻撃、そして宇宙空間で戦闘機を生み出して自分を引っ張らせる、などといった様々なアクションが演出される。これらも見所の一つだろう。

ハル、キャロル、そしてヘクターは幼馴染なのだが、ヘクターだけ見た目から境遇からあまりにかわいそうで若干同情するところである。だって物凄いハゲあがってるんだもの。ハルとキャロルと幼馴染だということはパーティのシーンのあたりで気付いたのだが、この3人同年代なの?と驚いた。設定はおそらく3人とも30半ばくらいなのでは?際生え際が後退しすぎだよ…。やっぱり父親からのプレッシャーとかから来るストレスがあったんだろうか?パララックスの力を得たことで頭が肥大化してアメコミ定例の見た目にケレンミたっぷりなヴィランとなるためだろうけどね。ハゲてなかったら頭肥大化が強調されないからね。

項目別評価

ランタンなんてレトロな言葉つけといてアメコミの中ではかなりSF寄り。
恐怖に飲み込まれずに自身の弱さに向かい合う勇気を持つ、というテーマは王道だがよかった。
それとヒロインのキャロル役のブレイク・ライヴリーって人は本当に美人なので見てるだけで癒されるのもよかった。

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