11:11:11 評価 -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレ映画>11:11:11

執筆日:2018年1月11日

あらすじ・ネタバレ

主人公ジョセフは書いた小説が500万部も売り上げるベストセラー作家。しかし妻のサラと息子のデビットを火事で亡くしていたため孤独だった。心の傷をいやすため同じような経験のある互助会に出てそこで知り合った女性セイディの話を聞いた。彼女のアドバイスで、日誌を書くようにしていた。ジョセフは息子の幻を見るようになっていて、事故を起こしてしまう。

奇跡的に無傷で助かったがジョセフは死にたいと思っている。セイディは孤独でも生きる気力を失わないでとアドバイスした。 病院では謎の老婆に「耳を貸さないで」となぜかしがみつかれる。 弟から連絡が来て「父親が危篤だ」と連絡が入る。

父と弟のいるスペインバルセロナへ向かうジョセフ。父とも弟も疎遠で他人のようにも持っていた。家に着いたが家には誰もいない。 家にはアンナという女性がいた。ジョセフの父の世話をしている女性だった。 「お前は見張られている。お前が彼を救うのだ」と死の床にいる父が起き上がり意味不明な言葉でジョセフに訴えかけてきた。

家を去ろうとしたが、弟のサミュエルと出会い、「父は今夜が峠なので家にいてくれ」と言われる。 サミュエルが家の周囲に監視カメラを設置したところ妙なものが撮れたという。そこには妙なものが映っていて、アンナは悪魔だと言った。しかしジョセフは信じない。 デビットは11時11分に死んだためその数字が忘れられないとジョセフは言った。

セイディが電話してきてジョセフは「同じ数字を何度も目にしたことは?」と聞いた。11:11:11の意味を聞いてみるとセイディは「幸運を示している」と答えた。 アンナが持っていた本を見たら「アンナの書」と書かれたものだった。スペイン語なのでジョセフには読めなかったが日記のようだった。しかしアンナが言うにはそれは日記ではなく大事な教義なのだという。

ネットで11-11を検索すると様々な意味があった。魂を覚醒させ新しい扉を開くカギだという。神託を受けた者は「中間者」を観たり幻を観たりすると書いてあった。 その時妙な人影が見えて、追いかけていくとデビットだった。自分がいよいよ幻を観ていると自覚したジョセフ。 さらに父の元へ行くと「奴らが来ている」と言う。 サミュエルを見つけると苦しんでいたが、ジョセフが近寄り呼びかけると「ただ祈っていただけ」と言う。サミュエルとは明日礼拝に行くことを約束した。

次の日起きるとアンナが部屋にいた。礼拝に行くことを渋るジョセフだがアンナが強引に連れていった。 礼拝でサミュエルが教えを説いている間、ジョセフは茂みの向こう側に何かを見つけた。 ハビエルという人間が突如ジョセフとサミュエルに銃を向ける。「奴らが来るぞ」と言って去った。 サミュエルと二人で話す。ジョセフは自分の本の熱狂的なファンが自分の本に書いてあった通りに火をつけて殺したのだと言った。 またサミュエルは自分を生んだ直後に母親が死んだと言う。兄弟の母が死んだのは1970年の11月11日だった。 ここでジョセフはサミュエルに「自分が事故にあったのもデビットが死んだのもサミュエルに発作が起きたのも監視カメラに変なものが映ったのも全て11:11だ」と言った。これは偶然かとサミュエルに語る。この世とあの世の間に神聖な者がいて「11」を使って接触しようとするらしい。

改めてビデオを見返すと顔のようなものが映っている。ジョセフのマネージャーのグラントから「君の日記を売り込んだ」という電話がきたが途中で切れてしまう。父親が突如現れて「まだ迷っているのか」と言う。 フィルムを現像しに行ったらそこでも11-11-11という数字を見かける。

次にハビエルの妻に会うと彼は教会を破壊する気だと言った。ハビエルは四六時中オカルト本を見ているという。 そのハビエルがよく行く本屋へ行き、店主に話を聞くと11日になると何かが起きるという。 父親に会うと「弟は特別な存在だから守ってやれ」と言われた。そして事実を話す。ジョセフを生んだ時母親は子供を埋めなくなったはずだが、母はサミュエルを身ごもったという。サミュエルは神託を持った子らしい。

セイディが電話をしてきて心配してくれた。家族を大事にするようにとジョセフに言った。 もう明日は11月11日。ジョセフはサミュエルに家を出ようと提案するがサミュエルは「11-11」に意味がないと言う ジョセフはネットで11-11に取り憑かれた数字を調べるうち「アランシア・ブック」というものの存在を知った。 ジョセフは「中間者」は天使などではなく魔物だと言う。
何らかの力が働いて落ちてきたシャンデリアからサミュエルを守った。自分は預言者サミュエルを守るために覚醒したのかとジョセフは思い始めた。

ついに運命の11日がやってきた。朝、ジョセフの家にセイディが突然訪れてきた。植木でできた迷路内部を散歩する二人。 セイディはあまり11に「取り憑かれないようにアドバイスするが、弟を守るのが自分の人生の意味だったのかもとジョセフは言う。 そこにハビエルがやってきてスペイン語で何か言ってきた。しかし見失う。 家に戻ると父が亡くなっていた。ジョセフは「父の命日も11月11日になった」とサミュエルに話す。

ハビエルの家に行ってハビエルの妻に会い、ハビエルが来るのを待っていたところ、ハビエルの部屋を見つける。そこはオカルト本に取り憑かれた男が調べものをしていた異様な部屋だった。そこで妻サラの幻覚を見るジョセフ。 突然現れたハビエルが「俺のカメラは?」と聞いてきた。身に覚えのないジョセフが効き返すと急に撃ってきた。 ジョセフは致命傷を免れていた。気付くと、セイディに現像を頼んでいた店に行くように頼む。すでに11時11分が迫っている。

急いで家に帰ったところサミュエルがハビエルを殺してしまっていた。いきなり襲い掛かってきたため反撃したらしい。 11時になると突然家のカーテンなどが閉まり始めた。時折見ていた悪魔のようなものが現れ、それはサミュエルにも見えていた。 サミュエルがその化け物にさらわれ、外からはさらに複数の魔物が入って来る。 雨の中サミュエルは外に連れていかれ、悪魔たちに囲まれていた。悪魔たちは何かを呟きながら儀式を行う。 そして凶器をサミュエルに突き立てようとした時、ジョセフはサミュエルをかばい、サミュエルの代わりに倒れる。

そしてサミュエルは「11時11分は開く時間ではなく終末を防ぐ時間だ」とジョセフに解説した。
つまり今日はサミュエルではなくジョセフが死ぬ時間であり、これをもって新しい聖書が作り上げられるのだとサミュエルはジョセフに語った。 ジョセフの死によって「セイディが妻と子の死依頼描き続けた日記」が売り出されベストセラーとなり、新たな聖書となるということになる。
ジョセフがサミュエルに「お前は誰だ」と聞くと「終末だ」と答えた。 そしてジョセフが11/10に録画していた映像が流れる。「今まで神など信じていなかったが、最近の出来事から嫌でも思い知らされた。神は存在する」というものだった。無神論者だったジョセフがこんなメッセージを残すことでジョセフの日記の存在はより強固になる。

こうしてジョセフは死に、ジョセフの日記は新たな聖書となり、サミュエルはそれを伝えていく者として崇められるようになった。信者の中にはセイディもいた。

感想・評価

今の今まで気づかなかったのだが…。今日1月11日だ!本当にただの偶然。上のあらすじ・ネタバレの上の「執筆日」を書き入れるまで気づかなかった。でも11月じゃないからきっと大丈夫だな!

まずひと際目を引くそのタイトルが特徴的だが、「ふと気が付くといつも同じ数字を見ているような気がする」というのはマーフィーの法則のようなものだろうとわかっていても多くの人間が共感できるところではあるはずなので、そこを思いっきり拡大解釈した作品か。ジョセフがネットで調べるといとも簡単に11-11-11が持つ意味が出たが、実際にはに作中で言われるような意味はないようだ。というか検索するとまさにこの作品のことしか出ないんだけども。

こういうキリスト教的悪魔観を扱った作品というのは数多いだろうが、どの作品も大体「明かりつけたら?」と言いたくなるような状況が多い。この前「フッテージ」を観たがやはりあれも「調べ事するにも明かりを付けなさいよ」と言いたくなるようなわざとらしい暗闇の中で色々と行動をしている。 それでこの作品は完全にあれをやっていますね。お化け屋敷、ビックリ箱的なあれです。ジョセフの父親が出る時とか悪魔が時折現れる時とか、いろいろな状況で「ドーン!」「バーン!」とやってきます。1922の感想でも書いたが、別に必ずしもこういう手法はダメって言うつもりはないんだが、こういう手法は2018年にもなるんだし、できればもう使ってほしくないもんだけどなあ、ホラー映画にしても。この作品は2011年だが。

話について。 あらすじを書くという場合もちろん、作品をよく見ていなければならないわけだけど、この作品に関していては観ていてもよくわからなかったです…というのが正直な感想。要するに、サミュエルがいつも持っていた教典にはジョセフの死までも書かれていて、ジョセフが死ぬことで新たな宗教が生まれることまでサミュエルは知っていたということでいいんだろうか…。なんか自信がない。セイディかアンナが黒幕だと思っていたのだけど外れてしまった。

ジョセフが死ぬシーンではこれは伏線だったとばかりに今までの登場人物の台詞が流れるが、流されてもイマイチ納得いかない部分が多く、すっきりしない。「ベストセラー作家が死ぬ前に神を信じる意思表示をしたビデオを残し、その後悲劇の死を遂げた」ということが世間に絶大な影響を与え新たな宗教となった、という話はまあ理解できるのだが、結局はサミュエルに納得がいかないってことかな。なんで兄を犠牲にしてまでそんなものを達成したいのか?とか終末の化身とか名乗ってたけど結局何者?サミュエル周辺のことを考え出すと腑に落ちない部分が多い。その辺りをもう少し整理できればよかったんじゃないかと思う。

登場人物解説

ジョセフ

妻と息子を火事でなくした。売れっ子小説かで500万部も売り上げた。しかし自分が家族を失ったことで神を信じない。しかし周囲で連続的に発生するおかしな出来事のため信じざるを得なくなり、それを11/10にビデオメッセージに記録し、11/11にサミュエルをかばって死んだ。セイディのアドバイスでそれまでつけていた日記は死後売り出されベストセラーとなり、新たな宗教の教典となった、ということだろうが…。

サミュエル

ジョセフの弟で牧師。そのため神を嫌うジョセフは毛嫌いしている。ジョセフを生んだ時点で兄弟の母は二度と子供を埋めなくなっていたはずなのにサミュエルを身ごもった。そしてサミュエルを生んだ直後にジョセフとサミュエルの母は死んだ。足が動かないようで車椅子で移動。実は黒幕で自分を「終末」と名乗るのだがあくまで普通の人間のようだし結局何者かよくわからない。ジョセフが死んだ後は歩けるようになった。

セイディ

ジョセフが互助会で出会った女性。恋人を失った。ジョセフを気にかけてくれている。このセイディが最後は救ってくれるのかというとそんなことはなく、最後はまんまとサミュエルの思惑通りにジョセフの死によってつくられた宗教を崇める教徒の一人となっていた。このセイディにジョセフが写真の現像を頼んでいたが、何が映っていたのかよくわからなくて、この辺りも「?」だった。

アンナ

父と弟の家にいた女性。もしかすると黒幕か?とも思えるポジションだが途中からフェードアウトしてほとんど登場しない。

ジョセフ&サミュエルの父親

ジョセフとサミュエルの父。死の床にいるがギリギリのところで生きていてよくわからないアドバイスをジョセフにする。ドーン!って効果音と共にいちいち出てくる。息子を驚かせながら登場してアドバイスする父親、と書くとちょっとお茶目のようなそうでないような。サミュエルを特別な子だと思ってジョセフに対してサミュエルを守るように言っていたが、この父親としてもサミュエル同様、ジョセフが死ぬのを望んでいたのかどうか?

ジョセフ&サミュエルの母親

1970年の11月11日に亡くなったジョセフ、サミュエル兄弟の母親。作中で姿は見せない。ジョセフを生んだ後に子供を産めなくなったはずだがサミュエルが生まれたので父親は「サミュエルは特別な子だ」と考えていたらしい。

ハビエル

信仰団の一人。礼拝中に突然銃を向けた。悪魔崇拝者だった。

グラント

ジョセフのマネージャー。ジョセフがつけていた日記を売り出そうとした。

項目別評価

サミュエルの動機がいまいち納得いかないし、「終末」とか言われても何者なのかよくわからないし、ネタばらししている時に言っていることもよくわからない。音で驚かし過ぎな演出もちょっと。

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