ダンガンロンパ十神(上) -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレ>ダンガンロンパ十神(上)

執筆日:2015年12月01日

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ストーリー・ネタバレ

襲われてチェコ、プラハで全裸になっていた十神。十神になりすました偽十神が世界征服宣言を行う。語り部の青インクと共にそれを打倒することを決意するが、そこに現れたのは装甲車に乗ったソニア・ネヴァーマインド。彼女は敵方のようで十神を襲うも、そこに現れた祁答院浩之の運転するメルセデスに乗って逃走。彼と姉の祁答院唯香は財閥の人間である。ソニアたちは金井妙子という巨乳の武闘派が食い止めた。チェコのテレビ塔の赤ん坊のオブジェが飛んで襲い掛かってきて銃撃してくるも、十神は発信機となっている眼鏡を投げ捨てたので追手を撒いた。
チェコのプルゼニという町まで逃げた十神ら四人。祁答院のアジトに一時身を隠す。そこでタオル一枚からタキシードに着替えた十神は祁答院の管轄の衛星電話を使って希望ヶ峰学園へ連絡を取る。すると江ノ島盾子と腐川冬子が出た。世界征服宣言直後、日本で暴動が起きたので学園へ避難したのだという。他の人間は誰もいない。江ノ島の姉の戦刃むくろは「この星を護りたい」という置手紙を残してどこかへ行ったという。十神は江ノ島と腐川に学園から出ないようにと忠告した。

チャプター2。語り部が青インクから変わって名もないひきこもり。彼は希望や才能を妬ましく思っている人間。外へ出てみると町には誰もいない。そこで青葉さとみという美少女に出会った。彼女と共に民家を回ると「チミドロフィーバー」という文字が横に書かれた死体が。さらに別の家を探索すると首にナイフが刺さった死体。前者はジェノサイダー翔の手口で、後者は少女を狙う殺人鬼「突き刺しジャック」の手口だった。他の家を調べるとやはり死体。人間だけでなく、町中の人間と動物が「密室の中で」全て死んでいた。
スーパーマーケットで食事を漁るとさらに別の家から物音が。そこでは死体を切り刻む子供三人。話してみると三人は希望ヶ峰学園中等部のミステリー研究部員だった。彼らが町の人間を虐殺していた。彼は偽十神の出資で、人間を密室にして殺すという「世界密室化計画」を遂行中だった。語り部も殺されそうとしたとき、副部長が青葉さとみの正体に気づく。彼女は舞園さやかと同じアイドルグループの左端ポジションのメンバーだった。研究部の人間が青葉について盛り上がっている隙に語り部はテーブルをひっくり返し、青葉の手を取って逃げる。その時青葉から「ちょっとかっこよかった」と語り部は言われる。

チャプター3。再び十神たち3人。十神と青インクと浩之だ。クトナー・ホラという町にいた。ここのセドレツ納骨堂で十神は冒頭襲われ、偽物に入れ替わられた。ここでは世界のトップの人間が「世界の選択を選択する会」という会合を行っていたのだが、その会員すべてが惨殺されていた。ここで会が行われた理由は世に蔓延する「絶望小説」と「絶望病」の対処について。絶望小説とは絶望病を発症させるテキストのこと。それを読むと必ず絶望病を発症するという。その絶望病は、発症すると攻撃的になり徒党を組んで他者を攻撃するようになるという病気。
浩之が去った教会で全世界へアナウンスが。また偽十神だ。今教会にいるから殺しに来いという。そこで十神は対抗として大槻涼彦という超高校級の殺し屋へ出動要請をした。しかしすでに大槻は偽十神から本物の十神の殺害を依頼されていた。電話を切ると教会は民衆に包囲されている。そこにソニアがデコトラで突撃してきた。そこに左右田も合流する。十神たちは教会の尖塔にいる。クレーンでソニアが近づいてくるが、そこで十神が目下の民衆たちに向けて「俺をここから連れ出せた者にはボーナスとして金塊をやる」と言う。金塊は教会に隠されていたものだ。これにより敵だった民衆は一転、ソニアと左右田を攻撃し始める。混乱の中、地雷撤去車「ウラガン」が突撃してきてソニアはクレーンから落ちる。ウラガンに乗っていたのは初瀬川研究所の二人だと浩之は気づく。その研究所は秘密研究所であり、彼らもまた「十神一族繁栄の秘密」を欲しがっていた。ここでソニアと左右田のデコトラが変形して人型になる。さらにここに仮面をかぶった人物「筋肉仮面」が現れる。しかしそれは仮面をかぶった大神だとバレバレだ。大神はデコトラを事もなく倒してしまう。江ノ島から事情を聞いており、十神の味方となってくれたのだった。今度は金井妙子が現れる。彼女は祁答院の完全な味方というわけではなく、双子の監視役だったのだ。大神に挑む金井とウラガン。大神を地雷で封じ、金井とウラガンの操縦者2人は背中から出た気球で逃げる。そして空中に現れた輸送機が十神と祁答院唯香に何かを撃ち込むと、二人もまた気球で浮いていき、回収されてしまった。しかしそんな状況でも十神は慌てることもなく、青インクに「俺を護れ」と命令した。教会は崩れ落ちた。

チャプター4。再び中年語り部と青葉さとみの場面。車内での会話が続く。語り部は何かに本気で嫉妬をしたことがないだろう、というようなことを青葉は言う。そして自分がグループの中で(羽山あやかを除いて)人気最下位であるものの、それでも自分が劣っていると思ったことはないと語り部に言う。一度も何かに挑戦したことがないと自覚している語り部は苛立ちを覚えながら車を加速させた。
一方青インクと浩之たちも車(メルセデス)に乗っていた。輸送機に連れ去られた十神と唯香を追っているのだ。崩壊する教会からはメルセデスの遠隔操作により無事脱出できた。車の後部座席には衛星電話のモニター。そこには江ノ島盾子。彼女によれば、白夜が連れ去られたことにより腐川は動転し、プラハへ向けて日本から出立したのだという。江ノ島は学園に入ってきた教師たちに危険を感じて体育用具室に隠れていた。教師たちの話によれば、偽十神の正体は「超高校級の詐欺師」だという。これから教師たちは会見を開くが、そのことは伏せておくのだという。そして江ノ島は自分のクラスメイトの「超高校級の探偵」から十神へ伝言を受けていた。それは「過去を思い出しなさい」というメッセージ。ここでみたび偽十神の世界へのアナウンス。自分を見つけ出した人間には金一封を進呈するという内容。つまり、初瀬川研究所に十神を確保されたのでしらみつぶしに民衆を使って探させようとしたのだ。
また語り部と青葉たちの場面。語り部は10代の頃、希望ヶ峰学園のスカウトが自分の元を訪れると確信していた。しかしそれはなく、それが彼の人生での挫折だった。それを聞いた青葉は「才能の問題ではなく、やる気の問題だ」と言った。
ここで希望ヶ峰学園の運営の会見。会見を行うのは学園長の霧切仁と評議会の人間だ。内容は、全世界にアナウンスしている十神は希望ヶ峰学園78期生の十神ではないこと、本物の十神の居場所はつかめていないこと、偽十神と学園は関係ないこと、だ。もちろん偽十神を知らない、というのは嘘のコメントだ。 それが終わる頃、語り部と青葉は空港がある町たどり着いた。そこには当たり前のように人がいた。しかし、二人が乗った車は何かの力により事故を起こしてしまう。意識を取り戻すと青葉が腹部に重傷を負っていた。そして町もいつの間にか壊滅している。
青インクたちへとシーンが変わる。十神がいるはずの位置はモルダウ川の中心だった。青インクたちはプラハへ戻ってきたのだが、そこは暴徒で埋め尽くされていた。そして浩之が言うには、十神がいる位置は川の真ん中にある島だという。渋滞により行動がままならない中、浩之はメルセデスを川へ飛び込ませる。浩之が装置を作動させると青インクの乗った座席が上へ射出された。モルダウ川の島へたどり着いた青インクだが、そこには絶望があったと語る。
再び語り部と青葉。周囲はガレキと死体だらけ。そして青葉は瀕死の状態だがかろうじて生きている。そこにミステリー研究部の三人がジープに乗って現れた。この町には衛星が落下してこの惨状になったことを語り部は知る。研究部の三人に助けを乞う語り部だが、もちろん三人は聞きもせず、血を流す青葉を見難く罵りさえする。そして語り部の前にある本を投げ捨てる。それは「絶望小説」だった。
場面変わって青いインク。彼女がモルダウ川の島で見たものとは、十神の死体だった。

チャプター5。青インクは狼狽しながらも記録を取る。そして近くには初瀬川研究所の二人がいた。ウラガンを操作していた二人だ。二人のうち一人は小学生にしか見えない少女で、研究所の主任だと名乗る。もう一人は傘を差した男で、名前は金井、主任の部下だ。二人は十神に自白剤を飲ませて「十神一族繁栄の秘密」を聞き出そうとした。が、自白剤は副作用として死んでしまうものだった。
場面変わってミステリー研究部と中年語り部。部長が言うには、偽十神も、ミステリー研究部も、絶望小説も、作り出したのは希望ヶ峰学園だという。それに対して語り部は希望ヶ峰学園がなければ今回のような災厄は起きなかったというが、研究部の三人はそうではなく、それでもいずれ起きたと返す。希望ヶ峰学園は世界が一様に絶望に染まることを恐れており、そのため、「人類の希望と呼べるほど優れた才能」というものにこの世を統治してもらいたがっていたと。そして、かつて「完全自殺マニュアル」が実は自殺防止の本として働いたように、ありとあらゆる絶望が書かれた本を作り福音書とすることことで逆に人々に希望を持たせようとした。だが、それをミステリー研究部の三人のように悪意のある者が「絶望小説」に転用したのだという。希望ヶ峰学園はじきに崩壊すると三人に宣言されると、希望を恨んでもいたはずの語り部は泣き出しそうになるも、実は心の中では、希望ヶ峰学園本科に入れなかったこの三人と自分が同類だと自覚し、シンクロしていた。部長に絶望小説を渡され、見るのか見ないのか悩む。
青いインク側。ここで過去にあった「十神一族最大最悪の事件」について金井が語る。十神一族は当主となるために他の兄弟とつぶし合う。そして過去それがエスカレートして連続殺人事件に発展したのがその事件だ。青インクと十神は数少ない生存者だった。そして自白剤を使って十神から秘密を聞き出したものの、重要なことは十神は知らなかったのだと。だから青インクにも尋問しようとする二人。青インクは協力すれば自白剤を飲ませられることなく生き残ることはできるのでどうするか悩む。

ここで中年の語り部と青インク、二人が並行して選択に迫られたことになる。
語り部は「絶望小説を読まない」。青インクは「初瀬川研究所に協力しない」という選択を選んだのだった。
「読まない」ことを選択した語り部。彼はミステリー研究部の三人と青葉さとみを乗せてジープを運転していた。研究部の三人は読まないことを選択した語り部が何をするのか興味を持ち、敵対もせずに傍観することにしていた。
「協力しない」ことを選択した青インク。彼女は主任と金井の前から逃げ出して身を潜めた。

語り部は近くの都会に移動してさらに病院に入ったが野戦病院さながらに大混雑していた。他の病院も混雑しており青葉を見てくれるような場所はない。どうして希望をもって動いたのに世界は応えないのかと地団駄を踏む。語り部は近くに空港を発見する。
さらにそこで青インクを見つける。彼は引きこもっている間希望ヶ峰学園の生徒について調べていたためよく顔も見知っていて、しかも妬んでいる。彼はジープでいきなり青インクを踏みつけ、さらにサバイバルナイフで腕をめった刺しにしてさらに腕は切断。だが青インクがすさまじい膂力で語り部を締め上げ、「あんたは誰だ」と聞く。そして語り部は応える。「大槻涼彦だ」と。

青インクはいつの間にか気絶していた。周囲を見渡すと何もかもが切り刻まれていた。
十神の死体があった学校へ引き返すと主任や金井も真っ二つになっていた。そしてジープ、日本式の制服を着た人物も真っ二つになっていた。しかし十神の遺体だけがきれいなままだった。
学校の校庭に人影が。それは大槻だった。切り刻まれた青インクの左腕は義手だったことがここで明らかになる。青インクがなぜここにいるのか、日本からプラハに到達するにはまだ時間が足りないはずだと質問するが、大槻は「超高校級の殺し屋だから依頼される前から暗殺対象がわかる」のだと説明する。そして彼は人格も完全に隠し、メタ目線の読者すら欺けるのが能力だと、青インクのボルヘスは解析した。十神がチェコプラハにたどり着く前にすでに到着していたのだ。瀕死ながらも生きていた研究部の部長がジープから這い出してくる。実は超高校級の才能の持ち主だった大槻を馬鹿にしていた研究部の生き残りに対して気分はどうだとあざ笑う大槻。部長がアイドルはどうするのかと聞くと大槻は殺すから関係ないと返し、部長を両断した。
大槻はそのまま青葉を殺そうとするが、青インクが止める。しかし大槻は青インクに対して言い放つ。「才能にしばられた自分たちは才能に縛られるしかない。可愛い妹ちゃんよ、十神忍よ!」と。
ここでなんと十神が生き返って立っていた。彼は自白剤を飲んだふりをしていただけだった。
泣いて喜ぶ十神忍だが、大槻はそれは看破していた。
混乱した世界を収めるために、自分が世界征服をしないとな、と十神は大槻と対峙し、向かっていった。

だが、二人が衝突する直前、学校の壁が裂けて妙な物体が出現する。それは巨大なモノクマだ。
そして十神忍がソニアと左右田の手により回収され、その建物の屋上へ移動する。ソニアは「絶望ハイスクール開校ですと宣言する。するとその建物に校門が出現する。ソニア、左右田、そして新たに現れた二人の少女ら4人は絶望を賛歌する校歌を歌う。4人は「絶望高校級の王女ことソニア・ネヴァーマインド」「絶望高校級のメカニックこと左右田和一」「絶望高校級のブラコンこと鏡佐奈」、「絶望高校級の二重人格こと鏡那緒美」と名乗り、さらにスピーカーからは「絶望高校級の御曹司こと十神白夜」だと名乗った。この5人は忍を人質にする気らしい。
忍が見つめる先には十神白夜が余裕の表情を浮かべていた。しかし忍は今までの従者のような語り口から一変し、姉の目線から「私に構わず逃げて」とその弟に願った。ここで物語は終了。

感想・評価

感想。ダンガンロンパ霧切に引き続き今度は十神が主役作品の小説。さて本編ではかませ眼鏡と言われ続けて不遇続きの彼がどういう活躍を見せるのか期待して一気に読んだわけだが。

色々言いたいことはあるけど、まずこの作品、至極真っ当かつ、説得力のある「ダンガンロンパ前日譚」になっていると思う。初代ダンガンロンパ時点で世界は滅んでいるわけだが、その核心に迫る内容となっていると(上)を読んだだけでもわかる。十神が主役かよ…みたいに思わないでファンなら読むべきだ。ダンガンロンパの小説は全て読んでいる自分だが、文章や十神はじめ既存キャラクターの違和感などはあまりない。特にソニアのよくわからない、何にかぶれているんだかわからない発言や左右田のやり取りは秀逸、本編と遜色ない。書き手がキャラ崩壊などしないように気を使っているのがわかる。
時間軸は初代ダンガンロンパ以前、「人類史上最大最悪の絶望的事件」が発生する前であって、そもそもなぜ世界が滅んだのか?絶望が広がっていったというのはどういうことなのか?そういう本編では説明していない事情を説明しよう、解説しようという意図が盛り込まれた作品だと思う。ダンガンロンパファンなら必読の内容と言えるだろう。

作品の評価へと入っていくが、「青インク」という人物と「中年ひきこもり」という人物、それぞれ名前をラスト近くまで読み手が知りえない人物二人ともが物語の語り部となっているのが大きな特徴だ。全く別の状況でしかも場所も違うというのに一体この2組はどうかかわってくるのか?最後まで目が離せないものとなっている。
その真相は青インクは「十神忍」という十神の姉、そして中年ひきこもりだと思われた人物は人格を偽装していただけの超高校級の殺し屋「大槻涼彦」であったという。しかもどうやら大槻も姓こそ違えど、忍を「妹」と呼ぶ十神の人間だった。もちろん十神白夜の兄でもある。白夜が大槻に連絡を入れた時に青インク、忍が妙に嫌悪感を示す伏線はあった。これは作中で明言こそされないが、「十神一族最大最悪の事件」で殺人事件を起こした張本人だということだろう、おそらく。しかしこの極悪人も十神を目の前にして戦うこともなく出番は終わってしまう。今後もおそらく活躍の場はあるのだろうが果たしてどうなるのか。
以下、色々と気になった点、伏線、疑問点などをまとめてみる。

ストーリー構成は悪くないし、ハッタリのきいたダンガンロンパの世界観、雰囲気は全体的に出せていると思う。大神の世界中を飛び回れる縮地能力とか、大槻の依頼前にすでに殺し対象のそばに潜伏しているなんて滅茶苦茶な設定極まりないが、ダンガンロンパなので許せてしまう。
あと、チェコなんて日本人からはあまり馴染みのない国が舞台で、随所で用語が出てくるが、それを青インク、十神忍のボルヘスという検索装置により大体は解説してくれるので、読者に優しい作りになっているのが好印象だった。
そしてやはり、たと後付けだとしても、絶対絶望少女のレビューで書いたような、自分が感じていたダンガンロンパシリーズへの疑問点、違和感などを氷塊させてくれそうなのが個人的にうれしい。ダンガンロンパファンとしては、あくまで「推理小説」であるダンガンロンパ霧切よりも期待が持てるシリーズとなった。

登場人物紹介・メモ

読みながら書いたキャラクターに対するメモなど。
読後に知ったのだが、祁答院姉弟とか初瀬川研究所ってのは書き手の佐藤友哉の別作品シリーズに出るキャラクター、機関のようで…。
正直、ダンガンロンパ世界に介入させる必要性はないだろう。これは知りたくなかった。ちょっと違うかもしれんけどほとんど「メアリー・スー」じゃんっていうね。なんでこんなことしちゃったのか?なぜ止める人間がいなかったのか?こんなのやっちゃシリーズの私物化だ。ああ本当に知りたくなかった。これは明確に作品のマイナス点とさせてもらう。これをやらかしたせいで、このダンガンロンパ十神は「パラレルワールド」だとか「二次創作」とか批判されてもやむなしになってしまった。せっかく祁答院浩之はいいキャラだな、なんて思ったのにもうね…。ただ、話は面白いので個人的には許すことにした。下は読んだ当時の印象そのままを書いたのであえてその辺も訂正しないで掲載しておく。

ところで、登場キャラの絵くらい載せてほしかったもんである。ガンダム00のキャラクターデザインなどで有名な高河ゆんが表紙絵(少女漫画チック)担当だが、なんと挿絵は一切ない。
こういう点からも、ダンガンロンパ十神って作品は公式にとってどうでもいい扱いなのかなあ?なんても思ってしまうのだよな。原作がキャラゲー極まりない作品であるのに登場人物のビジュアル不明って…。売る気がはなっから無いとしか思えない。

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