ピーター・ベイリッシュ -ゲーム・オブ・スローンズ登場人物解説-

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人物解説

ピーター・ベイリッシュ

シーズン1時点開始では王都の金庫番をしている。元々はリヴァーランで育てられた。キャトリン・タリーを愛していたが、振られ、その後はキャトリンの妹のライサ・タリーを妊娠させた。
低い身分ながらもその手腕で王都で成り上がり、要職に就く。王都の治安を守るシティウォッチを統べる役割も持つ。子供の頃は背が低く、フィンガーズという都市の出身なため「リトルフィンガー」というあだ名も持つ。

相関図

ピーター・ベイリッシュとその関わりの深い人物との相関図
名前 解説
キャトリン・スターク ピーターが昔から愛している相手。しかしキャトリンはピーターを拒絶した。ピーターは現在もキャトリンを愛しているようだが、自分の目的のためにはキャトリンも騙す。
エダード・スターク キャトリンの夫。シーズン1でピーターはエダードの力になるように言うが、エダードがジョフリー王を捕らえるクーデターを起こした時に土壇場で裏切る。その後結局エダードはジョフリーの命で処刑されることになる。
サンサ・スターク エダードの長女。ピーターはサンサに若い頃のキャトリンの影を見ており、女性として愛している描写もある。シーズン4でジョフリー暗殺が発生した時に船で王都から連れ出す。その後サンサはライサ・アリンのいるアイリー城へ連れていくが、そこでピーターはライサを殺害してしまう。しかしサンサはライサが自殺したと証言する。その後は北部へ連れていきウィンターフェルを占領したボルトン家へ嫁がせる。しかしピーターもラムジーがどういう人間かわかっていなかったためにサンサは壮絶な目に遭い、サンサはピーターを深く恨むようになる。シーズン7でもピーターはサンサを意のままに操ろうとするが、サンサに見破られてアリアに処刑されることになる。
ライサ・アリン かつてピーターと恋人であり、ライサはピーターを深く愛していたが、ピーターがライサを妊娠させたことを知ったライサの父ホスター・タリーがピーターを追放した。しかしシーズン4でピーターとライサは結婚する。しかしピーターは昔からライサのことは愛しておらず、ライサの姉のキャトリンを愛していた。ピーターが連れてきたサンサに激しく嫉妬したため、その存在を疎ましく思ったピーターは城の「月の窓」から突き落としてしまう。
ヴァリス ピーターと同じくあちこちに自分のスパイを潜り込ませて諜報するのを得意とする男。ヴァリスは傍から見れば何を考えているかわからない不気味な男だが、ピーターと比べると非道な行いは避ける。ヴァリスは娼婦のロスを抱き込んで自分のスパイとしようとしたが、ピーターはロスが裏切ったと知るやジョフリーに捧げて殺してしまった。
アリア・スターク サンサの妹。シーズン7でサンサと久方ぶりに再会した。ピーターを疑っていたためピーターはサンサと仲違いさせるようにサンサを誘導するが、姉妹にそれを見破られ、逆に過去の企みを明るみに出され、ピーターはアリアに首を切られて処刑されてしまう。

シーズン1での動向

3話

王都でエダードと対面する。キャトリン、エダードと会話するために娼館に案内したことが二人の逆鱗に触れて激怒される。エダードに締め上げられた時は「スターク家は短気で愚かだ」と呆れる。ブランを狙った刺客が持っていた短剣は元々自分のものだったとキャトリンに話す。プリンスの命名日を祝う馬上槍試合でジェイミーに賭けたが、相手の花の騎士が勝ったために短剣はティリオンに取られてしまったのだと説明。こうしてブラン殺しはラニスター家の陰謀だとキャトリンに信じ込ませる。

4話

エダードから槍試合の資金捻出を頼まれる。パイセルからエダードが何かを探っていることを聞く。ヴァリスや自分はスパイを各地に置いていることをエダードに教える。ジョンアリンが死ぬ数週間前から武具師を訪れていることも教える。エダードが「あなたを疑ったのは間違いだった」と聞くと「あなたが王都に来てから最も賢明なことだ」と言い、自分を信用してはいけないことを暗に教えている。槍試合の場ではサンサ、アリアの横に座る。アリアがなぜリトルフィンガーと言うのかと聞かれると、子供の頃背が低くて、フィンガーズという都市の出身だからだとアリアに教えた。またクレゲイン兄弟の確執、サンダーの顔の火傷の由来もサンサとアリアに教える。

5話

槍試合でレンリーと賭けをしてグレガーに賭ける。お友達とはいつしっぽりと?などと言う。ロラスは発情期の雌馬を使ったのだとサンサに説明する。ヴァリスと玉座の間で話し、ヴァリスがエダードとジョンアリンの毒殺の件を話していたこと、さらにナロウシーの向こうの人物と地下で話していたことまで見抜いていた。デナーリスの懐妊について、デナーリスを殺すことに同意する。

6話

エダードが王の手として仕事をしている補佐を行う。村が襲われたという話はグレガーの仕業だろうとエダードに言う。タイウィンを法廷に呼び出す決定をしたエダードだが、王都はラニスターから大金を借りているために「獅子の尾を踏みましたね」と言う。

7話

北部から来たロスに娼婦としての指導を行う。そのさなか、キャトリンを得るためエダードの兄部ランドンと決闘したが負けて以来、正攻法ではスターク家には勝てないから戦わずに利用する方法を取ることにしたと話す。この世の全てを欲しいとも言う。エダードに王位はジョフリーに渡して娘たちを結婚させろと進言する。エダードが助力を請うのに対して「金を払う方につく」と言う。結局エダードの味方になると言うが、土壇場で裏切りナイフをエダードの首につきつけて「私を信じるなと言ったはずです」と言う。

8話

サーセイの前でサンサをかばう。バリスタンに「まるで裸の騎士」と言ってバカにする。

10話

ヴァリスと話して去勢の時の話を聞こうとする。ヴァリスを尊敬すると言って腹を探り合う。

シーズン2での動向

1話

パイセル、ヴァリスらと冬への備えを相談。サーセイにアリアの場所について相談される。サーセイがジェイミーと肉体関係にあることを見透かして脅すとサーセイに殺されそうになる。

2話

娼館でロスが仕事中に前話で殺されたメイガンの子供について思い出し泣き出したため半ば脅迫して指導する。ロスを自分のスパイとして使う。

3話

ティリオンからロビン・アリーにミアセラを嫁がせるという話を聞かせられる。これはティリオンがサーセイと通じている者をあぶり出すためにヴァリス、パイセル、ピーターに行ったものであり、3人それぞれに違う話を持ち掛けており、実際はティリオンはミアセラをマーテル家へ嫁がせようとしていることを知ったためピーターは激怒。その後、ティリオンからジェイミー救出をしてほしいと頼まれる。

4話

前話でティリオンに言われた通りジェイミー救出のため自らレンリーに会いに来る。しかしレンリーから嫌われているため冷たくされる。キングズランディングに到着した時門が開いているかどうかはレンリー次第だと言う。その後はマージェリーと会う。さらにキャトリンと会い「昔から愛していた」と告げるが、エダードを裏切ったためキャトリンにはナイフを突きつけられる。しかしサンサやアリアを引き合いに出して交渉。ジェイミーを解放してサンサとアリアと人質交換するようにキャトリンに促す。エダードの首?も持ってきてキャトリンに渡す。

5話

レンリーが殺され激昂するロラスにストームランドから逃げるように説得。

6話

レンリーの野営地から直接タイウィンに会いに来る。レンリーは「暗黒の力」で殺されたという話をタイウィンにする。アリアが必死に顔を見せないように尽力し、顔を正面から見ることはなかったためかアリアに気付かなかった。

10話

ラニスター家とタイレル家の結束に貢献したということで、ハレンホールとその不随する土地をジョフリーから授かる。ジョフリーとの婚約を破棄されたサンサに「逃げられると?ジョフリーはあなたをこれからも傷つける」と言って脅し、自分が帰してやるとサンサに言う。

シーズン3での動向

1話

サンサに王国から脱出する可能性について話す。遠くへ出かける仕事があるのでその時にサンサを連れていけるかもと言う。

3話

ライサ・アリンと婚約するためにアイリー城へ出立することになる。その後ティリオンと話す。

5話

王都を発つ前にサーセイから「タイレル家を探ってくれる?」と頼まれる。これを受け、美男を男色のロラスの元へと送り込み、ロラスには結婚相手がいることを知る。サンサが王都を出るのを渋ったので「戻りたくないならそれで結構。戻ったらまた会いましょう」と言う。サンサが渋ったのはサンサがロラスの妻になる話が進められていたため。

6話

玉座の前でヴァリスと話す。サンサとタイレル家を結婚させるというヴァリスの計画を阻止した時は楽しさを感じたと言う。ロスが自分を裏切ってヴァリスのスパイになっていることも知っており、「ロスは不良投資だった」と言い捨て、ロスをジョフリーに提供して遊び道具として殺されたことをヴァリスに伝える。

シーズン4での動向

3話

ドントスに連れてこられたサンサを船で待つ。ドントスに報酬をやると言って殺してしまう。サンサにもう王都へ戻ることはできないと話す。ドントスがくれた首飾りはピーターが作らせたものだと真実を話す。

4話

サンサと共にライサの待つアイリー城へ。サンサからジョフリーを殺したかと聞かれ、認める。全てを手に入れるとサンサに言う。ジョフリーは御しがたく信用できないので自分が成り上がるために邪魔だったから消したという。オレナも共犯者だと話す。

5話

サンサと共にアイリー城へたどり着く。ライサとの二人きりでの会話では、ピーターがジョン・アリンを殺したこと、スタークとラニスターの対立を仕組んだことが明確になる。ライサにそういうことはもう言葉に出さないように指示し、今夜婚礼を上げようと言ってライサを喜ばせる。ライサがあまりに婚礼を上げようとするため引く。

7話

サンサがロビンをはたいた後出てきて「あれはずっと昔に母親がやるべきだった」とロビンが甘やかされていることを皮肉る。サンサにジョフリーを殺した動機を聞かれると「愛する人(キャトリン)を苦しめた奴に仕返しをする機会があったらどうします?」と返す。愛の方が力や義務の方が上の世界だったら私の娘だったかも、キャトリンの若い頃より綺麗だと言いサンサを口説いてキスする。その事を見ていたライサがサンサを月の扉から落とそうとしたのでそれを止め、「私が愛した女性はたった一人、君の姉だ」と言ってライサを月の扉から突き落として殺す。

8話

ライサを殺した疑いをかけられ、アリンの谷間の貴族のヨーン・ロイスらに尋問される。証人としてサンサが呼ばれ、一度は終わりかという顔を見せるが、サンサが嘘をついてピーターをかばったため助かる。遺されたロビンの件をヨーン、アニアと相談する。したたかさを身に着けたサンサに「もう子供ではない」と誉める。

シーズン5での動向

1話

サンサと共にロビンが剣の訓練をするのを見る。その後、ロイスにはフィンガーズへ向かうと言っておいて別の場所へ向かう。

2話

サンサと共に旅籠に寄る。ブライエニーが現れる。レンリー殺しの真実をブライエニーに聞く。ブライエニーはよそ者だ、信用できないと言う。

3話

サンサにウィンターフェルでラムジーと結婚するように言う。断固拒否されるが、「あなたはずっと悲劇の傍観者だったが、傍観者でいるのも逃げるのももう終わり、この世に正義などない、だから生み出すのです」と言って説得する。ウィンターフェルでサーセイからの手紙を受け取る。

4話

ウィンターフェルの墓でサンサと話す。リアナのこと、前世代の英雄たちの馬上槍試合を見て高揚したことを話す。バリスタンとレイガーが試合をするとレイガーが勝利したが、レイガーは妻のエリア・マーテルの前を無視して通り過ぎ、リアナの前に兜を置いたという。レイガーがリアナを選んだことで多くが死んだとサンサに話す。サンサを置いて王都へ戻ることにする。スタニスがウィンターフェルを恐らく落とすと予想する。

6話

王都に戻ってきたところでランセルと出会い、以前の王都とは違うと警告される。サーセイにロラスを拘束したのはいけないと言う。自分が連れ出したことを隠し、サンサがウィンターフェルにいるとサーセイに報告。スタニスとボルトンを戦わせて弱らせた後にとどめを刺すようにサーセイに進言。自分がヴェイルの兵を使って行うと言う。その代わり、自分を北部総督にという条件を突きつける。

7話

自分の娼館でオレナと話す。娼館は狂信者たちの手により荒らされて誰もいなかった。オレナに贈り物としてランセルを送り、その証言によりサーセイも地下牢へ投獄されることになる。

シーズン6での動向

4話

ロビンとロイスの元を訪れてハヤブサをロビンにプレゼントする。ロイスになぜサンサが今ウィンターフェルでラムジーと結婚しているのかと聞かれて、サンサと移動中にボルトンに襲われたのだと嘘をつく。それはロイスが糸を引いたのでは?と罪をふっかける。ロビンがロイスを仕方なく許す形になったため、ロイスはピーターに頭が上がらなくなる。そしてサンサがいるカースル・ブラックへヴェイルの兵を送るようにロイスに指示する。

5話

モウトケイリンに滞在していたがウィンターフェルに現れる。サンサがラムジーに好き放題された、と聞かせられる。サンサはラムジーがどういう人間か知った上で結婚させたかと言うが、実際ピーターは以前会った時にラムジーに「あなたをほとんど知らない」と言っていたので知らなかった。しかしサンサからはもう信じないと言われる。今ここで死ねと命じられたらと聞かれると死ぬと答える。サンサから追い払われるが、ブリンドンスターク(ブラックフィッシュ)がリヴァーランを奪還した。頼ればサンサの軍隊が手に入ると伝える。

9話

ヴェイル軍と共にジョンの危機に駆けつける。

10話

森の泉のまえにいたサンサと話す。サンサに望みを聞かれると、自分が鉄の玉座に座り、隣にはサンサがいることを夢見ると語る。

シーズン7での動向

1話

皆を鼓舞するジョンの言葉を黙って聞く。サンサと話して機嫌を取ろうとするが拒絶させる。

2話

ジョンと二人きりで話して自分は敵ではないと主張する。しかしかつてエダードにされたように首を締めあげられて「妹に触れたら殺してやる」と脅される。

3話

王らしくふるまうサンサを様になっていると誉める。常にあらゆる戦を思い描けとサンサに助言。

4話

ブランに、ブランが殺されそうになった時に使われた短剣を渡してブランを守るように忠誠を誓う。

5話

ウィンターフェルで人を使って情報収集しているのをアリアに見られる。アリアが自分の部屋に忍び込んだのに気付くが、あえて見逃す。

6話

アリアに不安を感じるサンサに対してブライエニーに相談するように言う。

7話

サンサのジョンやアリアへの猜疑心を強める。さらにサンサに「アリアがサンサを殺したいと思っている」と考えるように誘導する。だがサンサとアリアにこれを見抜かれており、逆に罠にかけられた。ライサを殺し、ジョンアリンをライサに殺させ、刺客のナイフをティリオンのものだと嘘をついてスタークとラニスターの確執を作った、エダードを陥れたことなどの罪を暴かれる。そしてアリアに殺される。

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