凡人の感想・ネタバレ＞ゲーム＞スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園
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執筆日2015年01月13日
すでに初代ダンガンロンパ、絶対絶望少女に関して感想を書いているため、2に関しても書くことにする。
発売は2012年。主人公の声が名探偵コナン役として有名な高山みなみであること、前作主人公の苗木のCVだった緒方恵美が声をあてている狛枝という謎の青年、おなじく前作で登場した十神白夜が肥えた姿で登場、などと、発売前から物議をかもした作品だった。1は当初は発売本数がふるわなかったものの、ネット上でジワジワと話題が拡散していき、最終的には10万本ほどに到達したと、どこかで聞いた。ネットで話題になりジワ売れしたといえば「デモンズソウル」などもそうだったらしい。こういう売れ方をする作品というのは本当に出来の良い作品だけだ。まあデモンズソウル、ダークソウルシリーズとはちょっと毛色が違いすぎるが。このゲームが好きなユーザーはおそらく世界観、キャラクターに魅せられているのだと思う。絶対絶望少女の評論でも書いたが、悪趣味でブラックながらも人を引きつける魅力が、このシリーズには存在するのだろう。シリーズコンセプトである「サイコポップ」とは良く言ったもので、その魅力をまさに一言で表している。
スタッフインタビューによれば、2の制作が決まったのは1発売後であったという。つまり2の設定はすべて後付であるということであるが、このスーパーダンガンロンパ2は前作との矛盾を感じさせず、なおかつほとんど全ての点で前作を上回っている仕上がりになっている。
最大の改善点はメインとなる「学級裁判」だ。これは、殺人を犯した何者かを推理を進めていき追い詰めていくというもので、全ての登場人物がフルボイスで話し、臨場感溢れるものとなっている。
このゲームの中核部分がとにかく前作と比べて大幅にパワーアップしている。
まず単純に推理の難易度が上がっている。前作の場合、正直なところあまりにも学級裁判部分が簡単すぎたため、つまづくような箇所がほぼ出ないのでやりごたえという面では不満のあるものだった。だが今回は場合によっては長時間に渡り頭を悩ませるほどに難易度が高いパートも存在する。しかしこれはゲーム性の向上と言えるだろう。前作と同じ難易度だったら正直拍子抜けだったろうから。
また、相手の発言の言葉の矛盾点を論破するのは前作と同じだが、今回は「反論」される場合もある。ランダム性はなく決まった箇所で決まった人物が発生させてくるものではあるのだが、これのおかげで単調な会話になることを防いでいる。
また、クライマックス推理では前作では絵が小さくて何が描いてあるのかよくわからないという苦情が多かったらしく、それが改善されてカーソルを合わせたときにその絵の説明が出るようになっている。
目新しい追加点というものはさほど存在しないが、中核の学級裁判自体がとにかく大幅にパワーアップしているため、ゲームの骨太さが前作とは段違いになっている。まさに「スーパー」と名づけるに相応しい出来栄えとなっている。
あとはクリア後のおまけとして、登場する全員で仲良く生活する「ダンガンアイランド」というモードもある。
本編と違いコロシアイなどが起きない平和な世界でデートしたりして相手と親睦を深めるモードだ。
これは後に発売された1と2がセットになったPSVitaソフト「ダンガンロンパ 1・2 Reload」にて1にも追加された。
ここまで続編で前作の良いところを全くつぶさずに正統進化するゲームは珍しいのではないかと思えるほどに真っ当に進化しているゲーム。
もはやスパイクチュンソフトの看板タイトルと言って差し支えないタイトルであり、おそらく「3」も出るのだろう。
しかし2の出来栄えは本当に素晴らしい。「3」がこれを超えるというのは大変なハードルになっていると思うが、近年最も入れ込んでいるシリーズであるので、期待して待つ。
絶望姉妹二人を描いたので2015/3/28にこのページにup。残念なお姉ちゃんの活躍はクリア後のIFストーリーで見れる。IFストーリーなので続編とかで出ようもないのがまた残念。
特にゲーム性に関しては、前作から大幅にパワーアップしている。少し簡単すぎた前作と比べ歯ごたえのある難易度になっている。また学級裁判自体が非常に長い。やや疲れるほどだ。ストーリーに関しても、特に狛枝が絡む話などはよく考えるなーと脱帽ものだった。作中世界の根幹にかかわる事実は、一応序盤、中盤で予測できるものになってはいるものの、自分の場合は終盤まで分からず、純粋にサプライズとして楽しめた。個人的に、キャラクターは前作の方が好きなのだが、2のキャラも十分気に入っている。
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