ダイ・ハード/ラスト・デイ 評価 -凡人の感想・ネタバレ-

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評論

2015年2月1日のロードショーのものを視聴。2013年にレンタル開始となった直後に見てから約2年ぶり2回目となる。

簡単に言えば、あのジョン・マクレーンが実の息子と組んで無茶やらかす、という内容だ。アクション映画の王道を行き、安定して楽しめる内容になっている。

だがこの映画、ひとつ気にかかることがある。
序盤、マクレーンが息子ジャックと出会って追いかけるカーチェイスがあるのだが、ここは少々やりすぎというか、もはやモラルハザードに達している気がする。
マクレーンで、いくらなんでもここまで無茶苦茶やるような人間だったかなあ、と思ってしまうのだ。
壁は破壊するは、ロシア人ぶん殴って車拝借するわ、人が乗っている車の上をメキメキいわせながら走行するシーンもある。いやこれ普通に人死にかねないでしょと。例えば人類滅亡の危機が迫っているならともかく、単に息子追いかけるというシーンでこれはやりすぎである。ちょっと引く。
その後、ロードショーのクイズ出題のところとかで「正義と家族を愛する男!ジョン・マクレーン!」とかナレーションされてたが、そうかなあ…と疑問に思ってしまったのであった。

その後は息子とともに悪を追い詰めていき、でも黒幕は別にいてどんでん返しがあって、チェルノブイリで決着、という流れであるが、特別盛り上がるところはなく、平凡と言ってしまえば平凡な出来かもしれない。
正直、相棒となる息子のジャックが普通すぎてつまらないと言えるかも。3のサミュエル・L・ジャクソンのような色物や4みたいなタイプの違うオタクと組むならまだメリハリが出るのだが。
もうすっかり禿げ上がってしまったブルース・ウィリスだが、ダイハードは日本が舞台である6作目も控えている。
今回、敵方も娘と父親であり、あからさまに家族愛をテーマにしている。 過去作を見返すとマクレーンが家族仲が良好でないというのもシリーズおなじみであるが、4以来は娘と良好なようで、5では息子と関係を修復した。次は久しぶりに妻のホリーも出るのだろうか?

項目別評価

つまらなくはないものの、それほど面白い部分もないかなあ、という感じで思ったより点数にしてみると低めになった。
5からは野沢那智の吹き替えがもう聞けないのだなあ、といまさらながら若干しんみりもした。

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