エビデンス -全滅- 評価 -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレ映画>エビデンス -全滅-

執筆日:2018年2月1日

あらすじ・ネタバレ

ラスベガス付近の砂漠にあるトラック修理場跡で大量殺人事件が発生した。被害者はラスベガス行きのバスに乗っていた乗客4人。遺体は燃えて激しく損傷しており、性別すら不明なものもあった。

この事件の責任者、ロサンゼルスの女性刑事アレックスはマスコミから質問を受けているが、捜査中だと答えた。
アレックスの元を休暇中のリースが訪れる。リースは「自分は映像解析のプロなので役に立てる」と言った。

事件現場にはいくつかの映像が遺されていた。特に大きな手掛かりとなるのはある女性が撮影していたビデオカメラ映像だった。
これをアレックス、リースたちは解析して手掛かりを見つけることにした。

映像はまずリアンという女性の挨拶から始まった。どうやら女優志望らしい。そしてそれを撮影しているのはリアンの友人で映画監督志望のレイチェルだった。リアンにはタイラーという恋人もいた。3人はとても楽しそうだった。映像を撮影しているのはレイチェルが作るドキュメンタリー映画のためだった。

ある演劇中にタイラーがギターを弾きながら告白する映像が流れる。リアンは喜びではなく驚くばかりで、タイラーは振られてしまった。

3人はラスベガス旅行に行く予定だった。タイラーを振ってしまったことでリアンとタイラーの仲は険悪になったが、出発当日にタイラーはやってきた。しかしやはり不機嫌だった。そんな状態ではあったが、3人はラスベガス行きのバスへと乗り込んだのだった。

バスの中でもレイチェルはカメラを回し続けた。
バスに乗ってきたヴィッキーというロシア人女性がいた。レイチェルとリアンは彼女にも気さくにインタビューする。さらにリーという16才の中国系アメリカ人の少年も乗ってきた。彼にもインタビューをするレイチェルたち。

ここまでの映像を見ていたリースはあることに気付いた。バスの乗客の中には乗客名簿には載っていない年配の女性がいたのだ。彼女をよく調べると「G・フライシュマン」と書かれた軍支給品のバッグを持っていて、バッグの中には大金も見えた。女性は退役軍人の妻だと推理したリースたちはこの女性の素性を調べる。調べている間に再びレイチェルのカメラを視聴し始めた。

ベガス行きのバスはベガスに近づいていく。バスの運転手ベンにもカメラを向けるレイチェル。直後にトラブルが起きた。素性不明の年配女性が、カメラを向けられたことに怒りレイチェルに食って掛かったのだ。そしてその直後バスは事故を起こしてひっくり返ってしまった。

乗客たちは全員バスから外に出た。バスは有刺鉄線を踏んでしまったのだった。
バスに乗ることはもう不可能。こうして砂漠のど真ん中で遭難してしまったのだった。
この場にいるのはレイチェル、リアン、タイラー、ヴィッキー、リー、ベン、そして謎の女性の7人。来る途中にトラックの修理場が見えたため、そこまで歩いて戻ることにする一行だった。
レイチェルのカメラは回り続け、トラックの修理場へと辿り着いたのを映す。ここはまさに事件現場となった場所だ。荒れ果てていて完全に廃墟だった。
中に電話があるのをベンが発見したので観に行くと言う。

一方レイチェルは廃墟を探索する。暗い廃墟の中を歩いていると突然扉から血まみれのリーが飛び出してきて力尽きてしまった。その場にいたリー以外の全員が驚く。

ここで謎の年配女性の調べがついたので刑事たちは視聴を中断。
女性の名前はカトリーナ・フライシュマンで、夫の名前はジェラルド・フライシュマン。しかしジェラルドはイラク戦争の従軍により心的外傷後ストレス障害(PTSD)になってしまったという。そして2日前にこのジェラルドの口座から全額が引き出されたという。

今度は運転手のベンが撮影していたカメラ映像を視聴することにしたリースたち。
先ほどベンが電話があるのを発見したというのをレイチェルのカメラが映していたが、その直後のシーンからだった。
ベンは一人廃墟の中に入って電話のところまで行ったが、電話のコードは切れてしまっていた。
同じカメラの映像だが場面が切り替わった。今度はひっくり返ったトラックの中にある銃を撮ろうとしている女性が何者かに襲われてガスバーナーで惨殺されるシーンだった。ガラスの反射から犯人の顔が見えたが、溶接用マスクをしていたので素顔は見えなかった。

アレックスはジェラルドが犯人だと見込んだ。金を妻のカトリーナに盗まれたから復讐したのだと。リースたちは続いてレイチェルのカメラ映像の続きを見始めた。

映像はリーが殺された直後の映像からだった。パニック状態になる一同。ベンは電話のコードも切れてしまっていたことをレイチェルらに伝える。
ひっくり返ってしまったバスの中に工具があるかもと言うベン。暗視装置つきのレイチェルのカメラを使えば犯人にも見つからないからとレイチェルは言い、レイチェルとベンの二人は自分たちが乗ってきたバスへ向かった。

バスへたどり着き、ベンはバスの中に入って工具を探す。工具はなかったが、信号拳銃(遭難を知らせるためのもの)があった。
しかしバスの外に何者かが迫っていた。外に出て戦おうとするベンはやられてしまった。そしてガスバーナーを使ってバスが切り裂かれた。レイチェルは必死に皆がいる修理場へ戻った。
リアンとタイラーはレイチェルを探しに行ったということでいなくなっていて、いるのはヴィッキーとカトリーナだけだった。
ここで悲嘆に暮れたヴィッキーは自分が離婚したことを場の慰めとしてレイチェルに話した。ヴィッキーは息子を愛しているが、息子は今ヴィッキーの元にはいないのだという。

外にマスクをつけた犯人がいて、バスにあった信号拳銃を使ってレイチェル、ヴィッキー、カトリーナらにそれを撃ち込んできた。慌てて逃げる三人。
逃げた先で、レイチェルを捜していたリアンが逃げ込んできて四人になった。しかしタイラーの姿はなかった。リアンは「叫び声が聞こえたと思ったらいなくなっていた」と説明した。

レイチェル、リアン、ヴィッキー、カトリーナの四人しかいなくなったが、カトリーナは「じっとしていても事態は好転しない」と言ってどこかに行ってしまった。
カトリーナを除いた三人が外を観察すると信号拳銃が置かれていた。息子に会うためにも生き残ると言うヴィッキーはそれを取りに行くが、突然現れた犯人に襲われガスバーナーで殺されてしまう。これは先ほど、ベンが持っていたカメラで映されていた映像を遠くから撮影したものだった。これを見ていたレイチェルは阿鼻叫喚だった。

残りはレイチェルとリアンのみになってしまう。
しかしここで外からベンがやってくる。生きていたのだ。背中を怪我したが無事だった。そしてベンはスピーカーのコードを持ってきていた。これを同じ色で繋げば電話が繋がるとベンは言う。

ここでレイチェルのカメラの映像は中断し、カトリーナのカメラの映像を見る刑事たち。
そしてレイチェルの妻のジェラルドがいるホテルも発見し、警察がすでに向かったという。
映像ではカトリーナが遺言を残していた。カトリーナはジェラルドはPTSDの上にガンになってしまい絶望したという話をする。しかしカトリーナは夫を思っており、ジェラルドを愛しているのは明らかだった。そして映像が切り替わるとカトリーナのカメラをマスクをかぶった犯人が持っていた。そして犯人はカトリーナの首を掻っ切って殺してしまった。
一方、警察はジェラルドがいるホテルに到着してジェラルドを確保しようとする。しかしジェラルドは一週間以上も前に自殺していた。そしてカトリーナへの遺言もあり、「金を全部引き出して人生を楽しめ」という妻を思うものだった。つまりジェラルドも犯人ではなかったのだ。
カトリーナのカメラには続きがあった。カトリーナを殺した犯人はカトリーナの血で鏡に「私を恐れろ。神を恐れるように」というメッセージを残した。
ここで刑事たちは今度は「バスがなぜか通常とは違うルートを通っていた」ということを疑い、運転手のベンの経歴を調べる。

再びレイチェルのカメラの続きを見るリースたち。死んだと思われたベンが生きていたところから。
レイチェル、リアン、ベンの三人は逃げ惑う。そしてここでカトリーナの死体を発見して女性二人は絶叫する。
ベンが持ってきたコードを使って電話がある廃墟のところまで移動する三人。しかし突然ベンがいなくなってしまい、レイチェルとリアンは混乱する。

電話の近くまでレイチェルが来るといなくなっていたベンが突然レイチェルに襲い掛かってきた。しかしいつの間にかベンが倒れている。レイチェルはベンが持っていたコードを持って電話に近づいて修理しようとする。しかしそこに現れたのはマスクをかぶった犯人。レイチェルは抵抗するがついにはやられてしまい、ヴィッキーと同じく無惨にバーナーで燃やされ殺されてしまった。レイチェルのカメラ映像はここで完全に終わっていた。

さらにリーの携帯映像も残されていたのでそちらを見るリースたち。そこにはリアンとタイラーが大ゲンカする様子が映されていた。途中で映像が切れてしまったが、メモリーカードが見つからないので続きが見つからなかった。

ここでテレビ放送で、ヴィッキーやカトリーナが殺されるシーンの映像がネット上の動画サイトに投稿されたことを報道していた。可能性としては警察のサーバーに侵入されて犯人たちにより映像が流されてしまったことが考えられるが、そんなことはそう簡単にはできないため不可解だった。あっという間に再生数は跳ね上がり、世間は大騒ぎだった。
そしてここでベンの素性に調べがついた。実はベンの本名はウィリアム・ジェントリーだった。銀行強盗の前科もあった。

映像を見るのをやめ、リースは生存したリアンに会いに行った。彼女は未だ怯えていたが、手がかりをつかむためにリースは話を聞いた。するとあることがわかった。実はリーは血まみれになった後すぐには死んでなかったのだ。リアンが証言するところによると、レイチェルが殺された後で爆発が起こり、それにより施設一帯が焼けてしまった。リーはそれで死んだのだと。そしてリーはのどに何か詰まらせていたのか喋れない様子だったとも。

リアンに対しての聞き込みを終えてリアンを帰し、リースはリーの遺体を調べに行った。
リーの遺体の喉を調べるとそこにはなくなっていたメモリーカードが突っ込まれていた。

新たに入手した手掛かり。これはリーが持っていたカメラ映像だった。これはリーが殺される瞬間が映されていた。そして映った犯人の顔はタイラーだった。これは決定的であり、アレックスもリースも「タイラーが犯人である」と決定づけたのだった。

アレックスはマスコミに対して「タイラーが重要参考人である」という発表をするが、映像をそれとなく見ていたリースはあることに気付いた。「タイムコードは飛んでいないのに映像は飛んでいる」のだ。つまり今まで見ていた映像には編集された形跡があるということだった。このことをアレックスに知らせるとマスコミに対する発表を中断し、リースの元へと戻ってきた。

そしてここでテレビで映像が流れる。犯人から意図的に放流された映像だ。刑事たちが見ていた、レイチェルが殺された映像の続きだった。
溶接マスクを取るとなんとリアンだった。そして殺されたと思われたレイチェルもその横に現れる。レイチェルは殺されたふりをしているだけだった。リアンとレイチェル、2人の犯行だったのだ。アレックス、リースなどの刑事たちがタイラーが犯人であると結論づけるところまで織り込み済みだったのだった。先にテレビで放送されたレイチェルのカメラの映像は警察のサーバーから盗まれたのではなく、そもそもレイチェルが生きていて映像データを所持していたので流すのは簡単だったのだ。

結末のシーンではリアンとレイチェルがカメラに向けてメッセージを送る。「誰かが撮影していたらそれは続編かも」という台詞を二人揃って言い、カメラを切った。

感想・評価

序盤でタイラーがリアンに振られたのを見て「あ、この男怪しいな。リアンに振られた腹いせかな」と思い、後半で死んだと思われたベンが生き残っていた時には「やっぱりバスの運転手だからこの給油所まで誘導できたんだな」とか思い…。はい、まんまと騙されました。「映像が編集されている」というのは慮外だった。いやそれだけでなく「複数犯による犯行」というのも予想外か。
「REC」や「ブレアウィッチ」に代表されるようなモキュメンタリー形式の作品で「実は映像は意図的に編集されていました」という作品は観たことがないため(他にもあるかもしれないが)、完全に思い込みだった。作中の刑事同様、鳩が豆鉄砲を食らったような状態に。

ただ一点、明らかにおかしいと感じた点もあるにはあった。
終盤、レイチェルとベンが無線のコードを接続するために行動しているシーンがあるのだが、ベンが何かに襲われて、倒れたベンに対してレイチェルが「さあコードを渡して」なんて言って、手首に巻いたコードをベンから取るシーンがある。ベンが襲われて倒れたというのにレイチェルは襲われないし、ベンを心配する様子もなく「コードを渡して」なんて言っているのが明らかに不自然。ここは恐らくベンの不意をついて画面に映っていないリアンが攻撃したのだろうか。

あらすじを書くためによーく見直したのだが、この二人が犯人だという前提で見ると不自然なところだらけだった。なんか都合よく犯人役のリアンがいないシーンが多い。それでも一回目で全然気づけなかったのはやはり先入観があるせいだろう。「映像はまさか編集されていないだろう」「犯人はおそらく単独犯だろう」、というね。

二回見た上でなお、これははおかしい納得できんと思ってしまう点はバスの事故についてだ。
バスは有刺鉄線を踏んで転倒した。ベンが犯人だった場合ならばバスの転倒を意図的に起こすことは可能だったかもしれないが、リアンとレイチェルが確実に事故を起こすことは不可能だったはず。どうしたって運頼みだ。例え事前に鉄線を配置してもベンが回避する可能性も高かったはず。ここについては作中で納得のいく説明はなかった。有刺鉄線を置いた地点手前になったらベンをインタビューしてよそ見運転させた、というくらいの理由付けはできるかもしれない。というかこれは実際そうだろう。なんならカトリーナにカメラを向けて怒らせたのまで計算づくか?あとは周辺が砂漠だから鉄線が見えにくいとかいう理由もつけられるかもしれない。いずれにせよ運任せでしかない。ここはもうちょい説得力補強するべきだったろうと思う。これを言い出すと、女性二人の犯行で反撃もされずに万事うまくいっているのもおかしいのかもしれないんだけどね。ただバスの事故に関してはそもそもの始まりなわけだし、一番重要なところだ。ここが分の悪い運任せなのはどうも気になってしまう。

しかしすでに書いたように一回目の視聴時には二人が怪しいなどと全く思わなかった。特にベンがやられた後には「犯人はタイラーだな!」なんて結論に行きつき普通に騙されてしまいました。わざと無編集映像をテレビで放映させるなどして、顔を知られたレイチェルとリアンはあの後どうするつもりなのかとかそういう疑問も出はするが(やはり整形だろうか)、一風変わったモキュメンタリー映画を見たいならばオススメ。

最後に、映像はメインとなるレイチェルのものだけでなく、ベン、リー、カトリーナのものもあり、リースたち刑事はレイチェルのカメラを視聴するのを中断してこれらを見ることが度々あるため、どのカメラにどの映像が入っているのかわかりにくいと感じたので、それぞれを簡単に説明。

人物解説

アレックス・バルケズ

砂漠で大量の死者が出た事件の捜査責任者。リースその他同僚と共に捜査をする。リーダーではあるが、特に捜査の役には立ってない。有能そうなリースもレイチェルとリアンに踊らされただけだったので実はリースも大差ないのだが。

リース

休暇中の刑事だが事件の捜査に加わりたいとアレックスに言い参加。映像解析に関してのプロフェッショナル。わざわざ出張ってきただけのことはあり有能で、実質的には主役。しかしこのリースの解析、推理もレイチェル&リアンの予測通りであり、まんまとレイチェルを逃がしてしまった。娘を事件で亡くしたという過去があるが別に重要な話ではない。

リアン・フッドプラット

女優志望の女性。実はレイチェルとグルで殺人ドキュメンタリーを撮影していた。作品のために4人も殺すという狂気の人物だが、カメラに映っている彼女はただただ恐れ逃げ惑う女性にしか見えない。リースに取り調べを受けた時も「未だ事件の恐怖におびえる女性」を演じ切っている。リースは彼女を解放し、リアンはレイチェルに迎えられ、まんまと逃げてしまった。

レイチェル・ブロディ

事件の現場に残されていたカメラの所持者&撮影者で映画監督。リアン同様、事件の犯人。ビデオは殺人ドキュメンタリー作品として撮影していた。ドキュメンタリーであるので演技力はリアンだけでなく撮影者のレイチェルにも必要とされるところだろうが、リアン同様の迫真の演技を見せる。監督なのに凄いな、なんて呑気な感想を抱いてしまいそうだが、もちろんリアン同様に作品のために人殺しを厭わない狂人。

カトリーナ・フライシュマン

バスにいた謎の女性。ジェラルドの夫。PTSDの上にガンになってしまった夫は苦しんだ末に自殺してしまったが、「人生を楽しめ」という遺書を残した。そのためラスベガスへ大金を持っていって遊ぶつもりだったのだろうが、リアン&レイチェルの犯行に巻き込まれてしまう。首を掻っ切られて死ぬが、その後はさらに首を深く抉られて首の骨?あるいは甲状腺?のようなものまで地面に散らばるところまで映っていて相当に殺され方をした。

タイラー

リアンの演技中に突然歌い出し、サプライズでプロポーズするが盛大に振られた男性。このタイラーが犯人であるように視聴者の意識は操作される。レイチェル&リアンに殺されず、一応生き残った。殺さなかったのは2人の代わりに犯人に仕立て上げられるためだろう。しかし犯人2人は自らネットに顔を晒して自分らが犯人だと公表したわけだし、生き残ったこのタイラーは一応、最も幸運だったということになるだろう。一応。

ヴィッキー・マラコバ

ロシア人女性。ラスベガスへの道の道中で乗車。レイチェル、リアン、タイラーの3人とは関係がない。影が薄い。離婚して息子と別居している。外に出たところでバーナーで焼き殺される。この時腕も切断されていて、刑事たちですら目を逸らすほどの凄惨さだった。

スティーブン・リー

バスの乗客。家出した。ニックという男(母親の再婚相手か)に嫌気がさしてのこと。携帯の映像も残していた。レイチェルに何度も刺されたのだが、映像の中ではレイチェルはいけしゃあしゃあと血だらけのリーを見て驚くふりをしている。実は刺された後も瀕死で生きていて、携帯のSDカードを喉に突っ込まれていた。このカードにはあたかも「タイラーにリーが殺された」ように見えるシーンが入っていた。リアンとレイチェルとしては、「このカードを警察が発見してタイラーが犯人だと警察が発表したところで自分たちが犯人だと公表して警察をあざ笑う」つもりだったのだろうか?そう考えないとわざわざのどに隠すということを行う意味がないように思える。

ベン

バスの運転手。実は銀行強盗。一見、いったん死んだかと思われたが生きていて、しかもベンというのは偽名であることも分かる。本名はウィリアム・ジェントリー。タイラーに次ぐ犯人候補。に見えるがもちろんレイチェル&リアンとは無関係。殴られるか何かして昏倒した。その後は他の遺体同様に焼却されたのだろう。

ジェラルド・フライシュマン

バスに乗っていた不審な女性カトリーナの夫の退役軍人。イラク戦争のせいでPTSDになっていた。妻が金を盗んだので恨みを持ったのか?とアレックスたちは推測するが一週間以上前に自殺していた。PTSDだけでなくがんも患っていた。金をやるからベガスで楽しめと妻のカトリーナに遺書を残した。

項目別評価

いくらなんでも犯人2人が予測した通りに事が運び過ぎだとは思うが、作中の刑事たち同様にまんまと騙されてしまったので十分楽しめた。変則的なモキュメンタリーを見たいならオススメ。

凡人の感想・ネタバレ映画>エビデンス -全滅-