ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 -凡人の感想・ネタバレ-

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執筆日:2018年5月22日

簡単なあらすじ・ネタバレ

「ハリー・ポッター」シリーズの時代より数十年昔の話。この時代、魔法使いたちは人から存在を知られないように生きていた。知られればその存在を恐れた普通の人間と魔法使いの間で戦争が起きると考えられていたからだ。
またこの頃、アメリカニューヨークでは謎の黒い風のようなものが町を破壊するという現象が起きていた。
主人公であり魔法使いのニュートはイギリス人だがある理由によりニューヨークを訪問した。
ニュートはアメリカでは禁止されている魔法動物を持ち込んでいており、トラブルから魔法使いでない「ノー・マジ」でありパン屋を開くための融資を求めていたジェイコブを巻き込んでしまう。魔法使いの世界の規律を守る「アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)」の人間であるティナはそんなニュートを咎め、連行する。ニュートのカバンとジェイコブのカバンはそっくりだったのでどさくさで入れ替わっていて、それらはジェイコブの家にてカバンから逃げ出してしまう。

ティナは一時的にニュートとジェイコブを自宅に招いた。
ニュートはジェイコブと協力して逃げ出した魔法動物たちを捕獲していくが、そんな中で再びニューヨークを黒い風が襲う。
この現象はオブスキュラスという魔法使いの悪しき部分が暴走したものによるものだった。これは少年少女から生まれるとされる。MACUSAの1人であるグレイブスはこれの発生源を突き止めようと、孤児であるクリーデンスという青年に調査を頼んでいたが、実はグレイブスはオブスキュラスの力をわが物とするのが目的だった。

実は義理の母親メアリーから虐待を受けているクリーデンスこそがこのオブスキュラスの発生源だった。唯一の味方と思っていたグレイブスから見捨てられたと感じたクリーデンスのオブスキュラスは激しく暴走し町を破壊していく。
ニュートはこれを止めようとするが、グレイブスが刺激したことにより再び暴走、そしてその場に到着したMACUSAの議長ピッカリーは闇祓いと呼ばれる戦闘部隊に指示してクリーデンスは魔法で滅却されてしまう。

クリーデンスの消滅によりその場は収まったが、オブスキュラスを手中に収めようとしていたグレイブスは怒り、ピッカリーに反逆を起こす。しかしそれもニュートが阻止。そして実はグレイブスは悪の魔法使いであるグリンデルバルドが化けていたことがわかる。

クリーデンスが起こした騒ぎによりニューヨークの多数の「ノー・マジ」たちが魔法を目撃してしまった。普通ならばこれは「オブリビエイト」という魔法で記憶を消すのだが、数が多すぎるためそうはいかない。そこでニュートは自分がアリゾナで自然に返すつもりだった(これがニュートがアメリカに来た目的だった)魔法動物サンダーバードを使ってニューヨーク全体に記憶消去の薬の混じった雨を降らせた。そしてMACUSAたちは破壊された町を修復していき、全ては何もなかったかのように戻る。

ニュートの友人となったジェイコブも記憶消去の例外にはならず、ニュート、それにジェイコブと親密になったティナの妹クイニーは別れを惜しむ。そしてニュートもティナと別れを惜しみながらアメリカを去った。
記憶を失ったジェイコブに匿名の支援者としてニュートは魔法動物の卵の殻を贈り、ジェイコブはそれを担保にしてパン屋を開いた。そしてパン屋に現れたクイニーを見て何かを思い出したかのように笑みを浮かべるジェイコブだった。

詳細なあらすじ・ネタバレ

魔法使いが存在する世界の物語。ハリー・ポッターの時代からずっと昔の1926年のニューヨーク。魔法使いの世界では魔法の存在が魔法を使えない人間「ノー・マジ」に知られないようにしていて、知られれば魔法を恐れたノー・マジたちが攻撃を仕掛けてくると考えられていた。特にアメリカでは魔法動物の取り締まりも行われていて、所持を禁止されていた。また、ニューヨークでは最近「黒い風のようなもの」が現れて周囲を破壊するという現象が発生していたのだった。

主人公のニュート・スキャマンダーはイギリスからニューヨークにやってきていた。カバンには魔法を使える動物たちを詰め込んでいたが、この時代のアメリカでは魔法動物の持ち込みは禁止されていた。上手くそれをやり過ごしてニューヨークへと上陸したニュートは銀行前でメアリーという女性が演説しているのを目撃。新セーレム救世軍という団体のリーダーである彼女は「ノー・マジ」と呼ばれる魔法の世界を知らない人間だったが、魔法使いがいること自体は信じていて魔法使いの危険性を市民に知らしめ、警鐘を鳴らしていたのだった。

それを聞いていたニュートだったが、カバンから金が好きなモグラのニフラーが逃げ出して銀行内部へと侵入していってしまう。
それを追いかけるうちにニュートは銀行に融資を頼みに来たジェイコブと出会う。彼はパン屋を開業するために融資が欲しいのだが、担保がないためダメだと断られてしまった。
ジェイコブがひょんなことから手にした卵から何かが孵ろうとしていたのでニュートを呼ぶと、ニュートは瞬間移動の魔法を使ってジェイコブを驚かせる。
そしてそのままニフラーを追っていくとニュートとジェイコブは銀行の金庫に行きついてしまい、強盗と間違われる。そしてまたニュートはジェイコブを連れて瞬間移動で銀行の外へ出た。
ノー・マジが魔法を見てしまった場合はオブリビエイト(忘却魔法)というものを使って魔法についての記憶を消すのが決まりだが、ニュートはジェイコブにこれを行わず、ジェイコブは去ってしまった。そしてこの時、ニュートが持っていた魔法動物が入ったカバンとジェイコブが持っていたパンが入っていたカバンは入れ替わってしまっていた。

この一連の出来事を見ていたのはティナという女性だった。彼女はアメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)という組織に所属していて魔法使いが魔法使いの世界の法を破らないように取り締まる役職にある。魔法動物をアメリカに持ち込んだニュートを責め、拘束しようとする。しかしカバンを開けてみたところ、中に入っていたのがパンだったのでニュートは解放される。
一方、魔法動物が入ったニュートのカバンを持っていってしまったジェイコブ。家に到着したところでカバンから魔法動物が出てきて、全て逃げ出してしまう。中には巨大なものもいたため、ジェイコブが住んでいるアパートは破壊されてしまった。
これを見つけたニュートとティナ。ニュートは改めてジェイコブにオブリビエイトをかけようとするが、ティナはジェイコブは重要参考人だとして記憶を消すのは一旦保留にし、ニュートとジェイコブを自宅へ案内する。

メアリーにはクリーデンスという養子がいた。しかしメアリーはクリーデンスや他の養子に対して虐待を行っていた。そんなクリーデンスに付け込んだのがティナと同じくMACUSA所属の男性グレイブス。彼は最近ニューヨークで起こる黒い風のような現象を追っていた。これはオブスキュラスというものであり、魔法使いの悪い部分が暴走したもの。それは10才に満たない幼い子供を媒体として発生する。そしてグレイブスはメアリーの周囲にいる子供のいずれかがその宿主だとわかったのでクリーデンスに調査を頼んでいた。メアリーに虐待され心が弱っているクリーデンスは自分の味方はグレイブスだと信じ、その通りにしていた。

ティナのアパートに案内されたニュートとジェイコブ。ティナはクイニーという妹と同居していた。クイニーは他人の心を読むことができるという魔法を使うことができた。ジェイコブは魅力的な容姿で天真爛漫なクイニーに惹かれ、クイニーもまた、ジェイコブの愛嬌のある性格に惹かれるようになる。
夜が更けた時、ニュートはジェイコブを自分のカバンの中に案内する。そこには広々とした空間が広がっており、多数の魔法動物たちが住み、ニュートはその全ての面倒を見ていたのだった。

ニュートはジェイコブに頼んでニューヨークを案内してもらい、逃げ出してしまった魔法動物たちを捕獲しにいく。宝石店でニフラーを捕獲し、川のほとりでは巨大なサイのような生き物であるエルンペントも捕獲したが、ひそかに二人の後を追っていたティナは、2人がカバンに入った時にカバンの鍵を閉めてしまい、ニュートとジェイコブはカバンの中に閉じ込められてしまう。

そんな時ニューヨークの町である事件が起きる。
オブスキュラスが暴走し、ヘンリー上院議員が演説中に現れ、議員は殺されてしまったのだ。ヘンリーは以前クリーデンスを侮辱した人間だった。
ティナはMACUSAへ行き、その議長であるピッカリーに対してカバンを突き出す。カバンから現れたニュートは「ヘンリーを殺したのは魔法動物ではない」と弁解し、ヘンリーを殺したのは闇の魔法使いグリンデルバルドであると主張した。だが、結局ニュートとジェイコブ、そしてティナはMACUSAに拘束されてしまうのだった。ニュートは「動物たちには罪はない!」と叫ぶも、動物の入ったカバンも押収されてしまう。

暗躍するグレイブスはオブスキュラスの力を手に入れたいと考えていたため、ニュートとティナは処刑するように指示してしまう。しかしニュートの力で脱出し、ニュートのカバンを取り返したクイニーとジェイコブも駆けつけた。
その後四人は魔法動物に詳しいナーラクという情報屋がいる酒場へ行って情報を得ようとする。ドゥーガルという透明になる力を持つ魔法動物の居場所を教えてもらえるが、ナーラクは密かにMACUSAに通報していたためにその場にMACUSAの連中も現れる。

一方、メアリーはいつものようにクリーデンスを罵っていたが、オブスキュラスが現れて、メアリーはヘンリーのように殺されてしまうのだった。

酒場を脱出したニュートたち四人はドゥーガルがいる場所へと来るが、そこにはオカミーという伸縮自在の蛇もいた。ニュートはオカミーがいることを忘れていたのだ。
なんとか力を合わせてこれも捕獲したニュートたち四人。

グレイブスは再びクリーデンスと会って情報を聞き出そうとしていたが、実はクリーデンスこそがオブスキュラスの宿主だった。通常、オブスキュラスを宿した子供は10歳にもならないうちに死んでしまうが、10代のクリーデンスは強い力を持っていたために生存していたのだった。
そしてグレイブスから冷たい言葉をかけられたことがきっかけで力が暴走し、かつてない強さでオブスキュラスはニューヨークの町を暴れまわるのだった。

ニュートはこれを鎮めようとする。地下に入って潜んでいたクリーデンスに近づいて対話しようとするが、グレイブスがそれを妨害、再びクリーデンスはオブスキュラスとなって暴走する。
その場に現れたピッカリーたちMACUSAのメンバーはクリーデンスに向かって一斉に魔法を放ち倒してしまう。
オブスキュラスの力を手に入れたかったグレイブスは激昂してピッカリーたちに反逆する。しかしニュートがこれを拘束。そしてここでグレイブスは実は闇の魔法使いグリンデルバルドが化けた姿だったとわかる。グレイブスはピッカリーに「捕らえておけると思うか?」と言い、ニュートに対しては「覚悟はできているか」と復讐を誓った。

ひとまずこの場は収まったものの、クリーデンスのオブスキュラスが暴れまわったせいでニューヨークの多くのノー・マジに魔法の存在が知られてしまった。町の全員にオブリビエイトをかけるのは不可能だとピッカリーは言うが、ニュートは「できますよ」と言う。
その方法は、ニュートが飼っていたサンダーバードのフランクを使って町中に忘却の効果のある薬を含んだ雨を降らせるというものだった。元々ニュートはこのフランクをアリゾナで放すためにアメリカにやってきたのだった。

フランクが降らした雨でニューヨークのノー・マジたちの記憶から魔法の存在は消えた。破壊された町もMACUSAたちの手により修復されていく。
そしてニュートと友人になったジェイコブも例外ではなかった。魔法の存在を忘れれば、ニュート、ティナ、そしてジェイコブが親しくなったクイニーの存在も消えてしまう。ジェイコブとの別れを惜しむニュートは「君のことは忘れない」と言い、クイニーはジェイコブにキスを交わす。雨の中、ジェイコブが目を開けると目の前からニュート、ティナ、クイニーの姿は消えてしまっていた。

記憶を失ったジェイコブは日常に戻り、缶詰工場でさえない生活を送っていた。そんなジェイコブにぶつかり、ジェイコブが持っていたカバンと自分のカバンを入れ替えた人物。それはニュートだった。カバンの中には「君には缶詰工場は似つかわしくない。これを担保にパン屋を開いてくれ。匿名の支援者より」という手紙と、魔法動物のオカミーの卵の殻が大量に入っていた。

用を終えたニュートもティナとの別れを惜しみながらニューヨークを去る。ニュートは「本を書いたら直接渡しに来る」とティナに約束した。

パン屋を開業したジェイコブ。記憶を失っていてもジェイコブの深層心理には魔法動物の姿が残っており、その姿を模して造られたパンは大盛況だった。そこに現れたのはクイニー。記憶がないはずのジェイコブだったが、彼女を見ると笑みを浮かべた。

感想・評価

ハリー・ポッターシリーズのスピンオフにあたる作品がこの「ファンタスティック・ビースト」らしい。
そして2016年に公開されたこの「魔法使いの旅」を皮切りに、合計で5作が制作されるとか。

実はハリー・ポッターシリーズを全く知らず、というか1作目を見てもどうものめり込めなかったので縁が無かったのだが、この「ファンタスティック・ビースト」でのレビューで「ハリー・ポッターシリーズを知らずとも楽しめる」というようなものがあったので今回視聴してみた次第。結論から言うと、まったくその通り。ハリー・ポッターシリーズは関係なしに楽しめます

まずハリポタよりも70年以上は前の出来事となっているようなので、登場人物は一新されている。そのためハリポタシリーズを知らずにこの作品から見てもなじむことができる。ことさらに「これはハリポタを知っているとより楽しめますよ〜」というような部分も、もちろん全くないことはないだろうが、ほとんどないので初見に優しい。ハリポタが8作も続いてもはや今更に手を出しづらい状況になっている今、このファンタスティック・ビーストはオススメできるものとなっている。

魔法使いであるニュートとノー・マジであるジェイコブの出会いで始まり、せっかく友人となったジェイコブとの別れで終わる、という話もなかなか良い話。ジェイコブの平凡だが愛嬌のある性格にニュートもクイニーも惹かれる、というのはなんかほのぼのする。パン屋を開きたいとかいう、中年で太っている見た目に似合わないファンシーな夢を持っているジェイコブにはそりゃ好感も持つな、と納得もできるところだ。夢がパン屋さんって今日びちっちゃい子でも言わないだろう。これは1926年の話なんだけども。
でもあの卵を担保にって言われても、魔法動物の卵の殻って担保になるんですかね…?

気になった点は、メアリーに虐待されていたクリーデンスにあんまりにも救いがないということ。ニュートが対話しようとしていたのにグレイブスに妨害されて再び暴走し、そのまま闇祓い部隊にやられて四散してしまうというあんまりな末路だ。でもわずかに残ったオブスキュラスが逃げていくシーンがあるので、これは実は生きている、ということでいいのだろうか?それにしても誰かがフォローしてくれないとまた暴走するんじゃないのかなと心配になるのだが。ジェイコブのパン屋で働いている青年がクリーデンスかと思ったら違ったし…・。

人物解説

ニュート・スキャマンダー

演:エディ・レッドメイン
吹替:宮野真守
主人公。イギリスのホグワーツ魔法魔術学校出身の青年。魔法動物の保護を行い、魔法動物たちを狩るのではなくその保護に尽力している。ニューヨークにやってきたのはサンダーバードのフランクをアリゾナで自然に返すためだったが、銀行前でのトラブルによりジェイコブ、ティナと出会い、ニューヨークを騒がすオブスキュラス事件と向かい合う。これを通して親しくなったノー・マジのジェイコブに友情を感じ、最後には魔法動物の卵をプレゼントしてそれを担保にパン屋を開くように促した。ジェイコブに話した自己分析によれば「他人を苛立たせる」らしい。

ポーペンティナ・ゴールドスタイン

演:キャサリン・ウォーターストン
吹替:伊藤静
今作のヒロイン。母親は幼い頃に失っており、妹のクイニーと共にニューヨークで暮らしている。かつては「アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)」の「闇祓い」という、悪の魔法使いを取り締まる重要な役職にいたが、メアリーに虐待されていたクリーデンスに深入りしたことで魔法の存在を多くの「ノー・マジ」らに知られる危険を冒し、それゆえに解職されていた。ニューヨークの銀行でニュートが魔法動物を持ち込んでいるのを偶然目撃して取り締まったのがニュートとの出会い。最後には男女として親しくなり、ニュートと再会を約束した。

ジェイコブ・コワルスキー

演:ダン・フォグラー
吹替:間宮康弘
缶詰工場で働くしがない男。パン屋を開くために銀行へ融資を求めてやってきたが、担保がないとして断られる。そして偶然にニュートと出会い魔法の存在を知り、しかもニュートが持っていたカバンと自分のカバンを間違えて持っていってしまう。家に帰った時にそのカバンから魔法動物たちが飛び出してしまい、ニュートと共にその捕獲に奔走。それを通じてニュートと友人に。ニュートからは「君は人に好かれるだろ?」と言われたり、クイニーからはその人柄が気に入られて恋仲になりかけるなど、魅力的な人間。騒動後、他の人間と同じように記憶は消えたが、ニュートから魔法動物オカミーの卵をプレゼントされ、それを担保にパン屋を開業して大盛況に。そしてそこに訪れたクイニーと対面すると何かを思い出したような顔をする。

クイニー・ゴールドスタイン

演:アリソン・スドル
吹替:遠藤綾
ティナの妹。地味めの姉と比べると金髪で胸元を開いた服を着ていて派手で、奔放な性格。心を読む魔法を使うことができ、ジェイコブの内心や、ニュートが抱える心の傷などを読み取った。ジェイコブの愛嬌ある人柄に惹かれて恋人になりかける。ジェイコブが記憶を失う際には別れのキスをした。ジェイコブがパン屋を開いた時には店を訪れた。恐らく改めてジェイコブと恋仲になったのだろう。

パーシバル・グレイブス(ゲラート・グリンデルバルド)

演:コリン・ファレル(ジョニー・デップ)
吹替:津田健次郎
ティナと同じくMACUSAの所属。しかし実は悪の魔法使いであるグリンデルバルドが化けていて、オブスキュラスを手中に収めるためにクリーデンスの理解者のふりをしてその調査を頼んでいた。本当のグレイブスは出てこないが、普通に考えれば殺された、のだろうか?グリンデルバルドを演じているのはジョニー・デップ。覚悟しろよ、とニュートにすごんでいたので、当然ながら続編でも出るらしい。

クリーデンス・ベアボーン

演:エズラ・ミラー
吹替:武藤正史
メアリーの義理の息子なのだが、メアリーは虐待を行っていて愛に飢えている。グレイブスはそこに付けこみ、クリーデンスにオブスキュラスの宿主を探させていた。しかし実はクリーデンスこそが宿主。本来、オブスキュラスの宿主は10才にもならないうちに死ぬはずだが、クリーデンスは強い力を持っていたために10代になっていても生きていた。ニュートが対話しようとするも結局MACUSAの闇祓い部隊に滅却されてしまう。しかしかすかに残ったオブスキュラスが逃げ出すのをニュートは目撃するシーンがあるので、生きている?

メアリー・ルー・ベアボーン

演:サマンサ・モートン
吹替:佐々木優子
魔法使いの危険性を訴える「新セーレム救世軍」という団体のリーダーの女性。実はクリーデンスなどの義理の子供には冷たく、とくにクリーデンスへは「お前は私の息子などではない」などと言ってしまう。これによるストレスがクリーデンスのオブスキュラスが暴走するきっかけになっていた。クリーデンスのオブスキュラスにより殺されてしまう。

セラフィーナ・ピッカリー

演:カルメン・イジョゴ
吹替:深見梨加
魔法使いの世界の法を取り締まるMACUSAの議長。規律に厳しく融通が利かない人物だが、それは魔法の存在が魔法を知らない「ノー・マジ」に知られると戦争が起きてしまうということを危惧してのもの。サンダーバードを使ってニューヨークのノー・マジらの記憶を消したニュートに「借りが出来ましたね」と言った。

項目別評価

映画「ファンタスティック・ビースト」評価

ハリー・ポッターシリーズを全く見ていない人でも、というかだからこそ見るべきスピンオフ作品。魔法使いの主人公が一般人のジェイコブを意図せず巻き込んでしまうが友情を築くというストーリーは王道だが感動的。

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