トールマン -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレ映画>トールマン

執筆日:2018年5月17日

簡単なあらすじ・ネタバレ

ワシントン州ピッツビル郡にあるコールド・ロックというさびれた町での物語。
ここではトールマンと呼ばれる謎の人物により子供が誘拐され行方不明になるという事件が多数発生していた。

主人公のジュリアは診療所を営んでいる女性で未亡人。彼女はデビッドという子供、クリスティーンという同居人と共に過ごしていた。

だがある日、ジュリアが眠っている間にクリスティーンは襲われデビッドはさらわれてしまう。
ジュリアが人影を追っていくと森に辿り着き、その後警察のドッドに保護され、町のダイナーにジュリアは一時匿われた。だがダイナーの店主や常連客の様子はどこかおかしい。

ジュリアが保安官の車に潜り込んでいくと車はとある古びたホテルに。そこを探索するとデビッドがいたが、ジョンソン夫人に殴りつけられる。
デビッドはジュリアではなくジョンソン夫人の子供であり、主人公ジュリアこそが誘拐犯だった。夫人が子供たちをどこにやったのかと聞くと「トールマンへ渡した」と言った。

その後ジュリアはジョンソン夫人の隙をついて逃げ出し家に戻る。そこにはジュリアが面倒を見ている、失語症の少女ジェニーだった。彼女は実はジュリアの正体に以前から気付いていた。「彼(トールマン)のところへ連れていって」とジュリアに願う。ジュリアはそれを承諾する。

その後ジュリアは警察に拘束される。ドッドが話を聞いても今一つ要領を得ない話ばかり。その後ジョンソン夫人も面会するが、ジュリアは「循環を断ち切るためだった」と言う。ジョンソン夫人が「今まで誘拐した子供たちは生きているのか」と聞くとジュリアは首を横に振った。

一方、ジェニーの母のトレーシー、それにジェニーの姉を妊娠させたスティーブンという男性が喧嘩をしており、ジェニーはそれに嫌気がさして泣いていた。
ジェニーが見かけた人影を追いかけるとその人物はジェニーをさらい、車で都会へ連れていく。そしてジェニーの保護者となってくれる女性の元へとジェニーを届けた。その男性こそは死んだとされたジュリアの夫だった。

話をまとめると、「ジュリアとその夫の二人は人道支援をしていたがまともなやり方では貧困の連鎖を断ち切れないと限界を感じ、問題ある家庭の子供は強引に誘拐して良識ある豊かな人の養子とするのが子供の未来のため正しいと判断。子供をさらう様子を見かけた人間によりジュリアの夫はトールマンと呼ばれるようになっていた」というのが真相。家庭に嫌気がさしていたジェニーもジュリアに願ったことで都会で別の人間として生きていくことになった。

詳細なあらすじ・ネタバレ

オープニングでアメリカの子供誘拐事件について語られる。
年間で80万人もの子供が行方不明になるという。そのうちほとんどは数日以内に見つかるが、1000人は完全に姿を消してしまうのだという。

物語の舞台となるのはアメリカ、ワシントン州のピッツビル郡にあるコールド・ロックというさびれた町。
ここはかつて鉱山での採掘が盛んでそれにより繁栄した町だが、6年前に鉱山は閉鎖。それ以降は衰退と荒廃の一途をたどった。今の町には学校すらもなく、多くの住人が古く傷んだ家屋で住むような状況だった。
しかも最近のコールド・ロックには別の問題もあった。トールマンと呼ばれる謎の人物により子供たちが誘拐されるという事件だ。これにより子供を持つ住人たちはいつ自分の子供が奪われるのかと恐れていた。

主人公ジュリアはコールド・ロックで診療所を営んでいる女性。
そこにトレーシーという女性が娘のキャロル、その妹で言葉を話せない失語症の少女ジェニーを連れてやってきた。キャロルは妊娠しており、今にも出産しそうな状況だった。
生まれたばかりの子供は産声を発さず危ぶまれたが、ジュリアの処置によりなんとか事なきを得る。
トレーシーはキャロルの妊娠のことは知らず、妊娠させたスティーブンという男性を許さないと愚痴をこぼしていた。

女主人トリッシュが経営する町のダイナーでは常連客のダグラス保安官がくつろいでおり、トールマンを追うFBI警部のドッドも最近は足を運ぶこともあった。ジュリアもそこにやってくると、子供をトールマンに奪われたせいで精神がおかしくなったジョンソン夫人も現れる。ジュリアは夫人にコーヒーを差し入れるが夫人は逃げていってしまったのだった。

ジュリアは町からやや離れたところの森の中の一軒家に住んでいた。共に住んでいたのはデビッドという子供とクリスティーンという女性同居人。ジュリアは結婚していたが、夫には先立たれていた。
ジュリア、デビッド、クリスティーンは楽しく暮らしていたがある日事件が起きる。ジュリアがふと目が覚めるとクリスティーンが怪我をして拘束されていたのだ。そしてデビッドは何者かに誘拐されてしまっていた。人影を追いかけると、その人物はトラックを使ってデビッドを連れ去ろうとしていた。追いかけるジュリアだが、トラックは横転し、謎の人物はデビッドを連れて消えてしまった。
ジュリアはなんとか横転したトラックを出て追いかけるが、大けがをしたために途中で気を失ってしまう。そこに通りかかったのはドッドだった。

ジュリアはドッドに連れられてトリッシュのダイナーへ移動する。トリッシュ、それにダグラスたち常連客たちの様子が何かおかしいことに気付くジュリア。ダイナーの奥にある居住部屋にはデビッドの写真が貼られていた。
ダグラスや保安官たちが何かを企んでいるのに気付いたジュリアはダイナーを抜けだす。それに気づいた保安官はじめ町の連中はジュリアを見つけるために動き出した。

ジュリアは保安官のパトカーに密かに乗り込む。辿り着いたのは古びたホテルだった。
そこを探索するとデビッドを発見するも、デビッドはジュリアを見ると逃げてしまう。そしてジュリアがデビッドに近づこうとした時、謎の人物がジュリアを殴りつける。それはジョンソン夫人だった。そしてデビッドはジョンソン夫人に「ママ」と言って駆け寄る。
ここまで視聴者目線ではジュリアはデビッドの母親のように見えていたが、実はそうではなく、ジョンソン夫人がデビッドの本当の母親だった。

つまり町を騒がせる誘拐犯は主人公ジュリアだったのだ。
ジョンソン夫人は子供を探すうちに偶然にジュリアの家にいるデビッドを見つけた。だから忍び込み、クリスティーンを拘束し、トラックを使ってデビッドを奪い返したのだ。
なぜ子供たちを誘拐したのかとジョンソン夫人がジュリアに聞くがジュリアの言葉は重く、「子供たちはトールマンに渡した」などと言う。
夫人の隙をついて脱出したジュリア。デビッドはジュリアから逃げるが、デビッドを確保したのはジェニーだった。ジェニーはデビッドをジュリアに渡し、ジュリア、ジェニー、デビッドの3人はジュリアの家へと向かう。

家に辿り着くとジュリアは怪我をしたクリスティーンにデビッドを渡す。そしてクリスティーンはデビッドに注射をして意識を奪った。
ジェニーはというと、実はジュリアこそが誘拐犯だったことを知っていた。ジェニーはジュリアに対して「彼に合わせて」と筆談で意思を伝える。
一旦はジェニーを追い払い、ジュリアはデビッドを連れて家の地下室に入る。しばらくして出てきたジュリアだったが、デビッドはいなかった。
まだ家の前にいたジェニーに対してジュリアは「あなたの住所と名前を伝えた」と言う。「もし他言したらひどい目にあう」とも言ってジェニーに釘を刺した。するとジェニーは去った。

ジュリアが誘拐犯であることはすでに町中に知れ渡っていた。
ジュリアは観念して家の中で警察が突入するのを待ち、ついに逮捕された。この時、クリスティーンは首を吊って自殺してしまった。

ジュリアはドッドの取り調べを受けるが、言っていることはドッドもよくわからなかった。
そこでドッドはジョンソン夫人をジュリアと面会させて話を聞きだそうとする。
ジュリアが言うには「未来ある子供を救うためには循環を断ち切ることが必要だ」とジョンソン夫人に話した。そして夫人が「デビッドや他の子たちは生きているの?」と聞くとジュリアは首を横に振った。ジョンソン夫人は絶望して面会を終えた。

ジュリアが逮捕された後もジェニーは日常を送っていたが、トレーシーとスティーブンがキャロルの件で喧嘩をすることに嫌気が指していた。
だがある人影を見つけて森に入っていくと謎の人物がジェニーを抱え、車に入れた。ジェニーはそのままコールド・ロックから離れた都会へと連れていかれる。

身だしなみを整えたジェニーの目の前に現れたのは上品そうな女性だった。
そしてジェニーを連れてきた男性はその女性に「ジェニーは死んだ。これからはベラ・パーカー・レイとして生きていく」と言った。女性は男性に礼としてお金を渡そうとするが、男性は「それはジュリアやクリスティーンの行いを侮辱する行為だ」と言って受け取らなかった。この男性こそトールマンと呼ばれる人物であり、正体は死んだはずのジュリアの夫だった。

つまり、アメリカで年間1000人がいなくなるという現象は「子供を貧困から救うためには誘拐して豊かな家庭の養子にすることが必要」と考えているジュリアとその夫とクリスティーンのような信条を持つ人間の仕業だったということだ。ジュリアが家の地下室へ入った後は子供を夫に渡し、その夫、つまり「トールマン」は引き取ってくれる家庭へと届けていたのだ。ジュリアがジョンソン夫人に「子供は死んだ」と嘘をついたのは、養子となって別の人生を歩み始めた、ジュリアが誘拐した子供たちを守るためだった。
都会でベラとして暮らすようになったジェニー。彼女は偶然、あのデビッドの姿を見かける。デビッドもまた別の家で別の人間としてこれから人生を過ごすことになるのだ。

そしてジェニーはモノローグで「毎日家に帰ることを考えるが、これは自分で決めたことだから戻らない」と決意を表明した。

感想・評価

「アメリカでは毎年1000人もの子供が消えて行方不明になっている」という事実を都市伝説で説明したという作品だ。子供は実は全く別の人間として養子になって生きていますよ、と。

「子供を救うために主人公のジュリアが誘拐をしていた」という事実が分かるまでは、ジュリアの台詞が「何言ってんだ?」と反応に困るようなものばかり。その事実というのも最後の最後でわかるものだから視聴中のほとんどが恐らく頭に「?」ついた状態になると思う。
ただその代わり、真相が明らかになってからはスッキリ。答え合わせとして2周見ると非常に楽しめる。これほど2回目視聴が楽しめる作品もなかなかないと思う。初見だと特に、ダイナーのシーンあたりで混乱するんだよなあ。「住民たち全員が共犯?」とか頓珍漢なことも考えてしまったし。

そして問題のジュリアとその夫の誘拐行動だが、言っていることはわかるのだが、言うまでもなく親たちの気持ちを完全に無視しているということが問題だろう。いくら理屈を並べてもここだけは擁護できない。子を亡くした親たちが以降の人生で死んだような気持ちで生きていくのも子供たちの未来のためなら仕方ない、とでも言うつもりなのだろうか?ジョンソン夫人なんかあの後絶対自殺しちゃったと思うんだが…。子供のためなら貧しい親たちを見捨てるのはしょうがない。なかなか鬼畜な思想ですよこいつは。

その件に関係するのだが、この作品には実に感心させられた演出があった。
終盤、ジェニーがトールマンにさらわれる直前、ジェニーの母のトレーシー、そしてキャロルを妊娠させた男スティーブンが喧嘩するシーンがあるのだが、ここで喧嘩していたはずのトレーシーとスティーブンが最後には何となくわかりあったようにお互いに笑い合うのだ。笑い合ってしまうのだ。自分はこのシーンで、ちょっと言葉は悪いが「底辺は底辺とウマが合ってしまう」という自然の摂理を見た気がした。トレーシーは少なくとも冒頭のキャロルの出産シーンではスティーブンに対して「キャロルを妊娠させたことを知っていたら殺してる」とジュリアに言っているのに、ここではスティーブンに気を許してしまっているのだ。
つまりこのシーンはジュリアが言う「貧困の循環、壊れた大人は壊れた大人を生む」を象徴しているのではないかと思う。トレーシーもまた貧困の中で生活しているだけに、スティーブンのようなろくでなしのことをなんやかんやで許してしまうのだろう。だが、これを見ているジェニーはこの二人のやり取りを非常に嫌悪して、その後号泣さえしている。「こんな貧しくて荒んだ家庭からは離れたい」という悲痛の涙だ。だが、荒んだ町で荒んだ生活をして育ち大人になったトレーシーとスティーブンは激しい喧嘩をしていたもなんとなく、なあなあで納得して水に流してしまっているのだ。これはまさに自然の摂理。今10代のジェニーも大人になればこういう荒んだ生活に慣れてしまうのだろう。そう思わせるシーンだ。
そして結末付近でドッドがトレーシーにジェニーの件を伝えに来た時にはトレーシーの家にキャロル、スティーブンの姿があり、同居を始めているのがわかる。やはりトレーシーは嫌っていたはずのスティーブンを受容してしまっている。キャロルとその子供はシアトルにいるトレーシーの姉の元へと移住していたはずだが、ここで結局戻ってきてしまっているのだ。このシーンも「循環」から逃れられないトレーシー、スティーブン、キャロル、そしてその生まれたばかりの子供の運命を象徴している。

トレーシーとスティーブンとの喧嘩の後に二人が笑い合う、「笑い合ってしまう」というこの演出。視聴側にこういう感情を抱かせるのが目的だったとすれば、卓越したセンスだと賞賛するしかない。久しぶりに映画で感心させられた演出だった。

人物解説

ジュリア

主人公。夫を亡くして以降は一人でコールドロックの町で診療所を営んでいる。というはずだったが実はジュリアこそがコールド・ロックの町を騒がせている誘拐犯であり、誘拐した子供は夫に預け、引き取り先へと送り届けてもらっていた。家の中に貼ってある写真からはアフリカと思われる場所での人道支援を夫と共に行っていたこともうかがえるが、どれだけそういう支援を行っても貧困層の人間たちを貧困から抜け出させるのは不可能で、しかも子供に貧困や荒んだ性格は受け継がれてしまう、「循環」してしまうと考えたため、誘拐を行うようになったらしい。ジョンソン夫人がジュリアの家に忍び込んだ件からその正体が明るみになり逮捕されたが、真相は話さず「子供たちは死んで森や鉱山に捨てた」と嘘をついた。おそらく死ぬまでそれは黙秘するつもりなのだろう。

ジュリアの夫(トールマン)

死んだとされていたが実は生きていて、ジュリアと共謀して荒んだ家庭の子供を誘拐し、裕福な家庭の養子にするという行為を行っていた。聖人とさえ言われるような人格者だったらしい。ジュリアが連れてきた子供を引き取り先まで運ぶ運び屋を担当していたが、時折その姿が目撃され、「トールマン」と呼ばれるようになった。最後のレイ夫人との会話からすると他にも仲間がいて、子供たちを救うための誘拐は行われているらしい。

ジェニー

失語症の少女。トレーシーの娘で、冒頭シーンで出産するキャロルの妹。ジュリアに面倒を見てもらっていて、実はジュリアが誘拐犯だということも気付いていた。しかしジェニーは貧しく荒んだ自分の家に嫌気が指していたため、ジュリアの正体を告発するのではなく、むしろ「自分をトールマンに誘拐させてほしい」とジュリアに頼み込む。ジュリアはその願いを聞き入れて、トールマンにさらわれ、都会でレイ夫人に引き取られ「ベラ・パーカー・レイ」という名前で生きていくことになった。ラストシーンのモノローグでは今でも毎日家に戻ることを考えるが、自分で決めたことなのでもう戻らないと決意を固めていた。

デビッド

ジュリア、クリスティーンと共に森にある家で住んでいた男児。視聴者からするとどう見てもジュリアの子供にしか見えないのだが、実はジョンソン夫人の子供。ジュリアに誘拐された後、母親はジュリアだと洗脳されていたらしい。ジェニーがトールマンにさらわれた後、偶然にジェニーが町でデビッドを見かけている。

クリスティーン

ジュリアの同居人。ジュリアがいない間はデビッドの面倒を見ていた。ジュリアの協力者なので全てを知っている。罪を償う重責に耐えられなかったのか、ジュリアが逮捕される際に首を吊って自殺してしまった。

ジョンソン夫人

愛する子供がさらわれた女性。ダイナーの主人のトリッシュの厚意でダイナーに住んでいた。息子をさらわれてから血眼で息子を探し、そのうちにジュリアの家にデビッドがいることを突き止める。ジュリアの家に忍び込みクリスティーンを拘束し、デビッドをさらったのはこのジョンソン夫人。

トレーシー

ジェニーとキャロルの母親。貧しいながらも二人の娘のことは愛している。ジェニーがいなくなったのはジュリアが捕まった後なのでトールマンの件とは別だと信じている。愛するジェニーが消えたことで泣きながら洗濯物を干すシーンが痛々しい。

ドッド

FBI捜査官。コールド・ロックでのトールマン事件を追っているが、ジュリアの真意、正体には気付けなかった。

保安官

コールド・ロックの町の保安官。ジュリアはこの保安官の車に乗り込んでジョンソン夫人がいるホテルへとたどり着いた。

スティーブン

トレーシーの娘のキャロルを妊娠させた男性。バイク好きのろくでなし。ジュリアが言うところの「壊れた大人」とはこういう人間のことを指しているのだろう。

トリッシュ

町のダイナーの女主人。子供を亡くして心神喪失しかけていたジョンソン夫人をダイナーに住まわせていた良識ある人物。ジョンソン夫人が必死に「ジュリアが誘拐犯だ」ということを訴えたので信じ、ジュリアを騙すために芝居をうったがジュリアはダイナーから逃げ出してしまった。

キャロル

トレーシーの長女。まだ18才だがスティーブンの子供を身ごもった。冒頭での出産シーンの後は子供と共にトレーシーの姉の家へと移動したということになっているのでほとんど出番がない。しかしラストシーンで再びコールドロックの町に戻ってきてしまって、スティーブンと同居している。ということはジュリアの言う「循環」からは逃れられないのだろう。

レイ夫人

ジェニーを引き取った女性。お礼にとジュリアの夫(トールマン)にお金を渡そうとしたが断られた。どういう事情があってジェニーを引き取ることにしたのかは不明だが、裕福な人格者であることはうかがえる。

項目別評価

映画「トールマン」評価

事実が明らかになれば主人公ジュリアの言動がほとんど納得のいくものとなるのだが、逆に言うとそれまでは台詞といい展開といい意味不明なばかり。そして主人公ジュリアとその夫の行動はいくら信念のため、子供の将来のためとはいえ身勝手なものなのでここを不快に思う場合もあるかもしれない。だがどちらにせよなかなか面白いサスペンスだった。2回視聴すると色々スッキリして気持ち良い感覚を味わえる。

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