ボロスとガロウはどちらが強いか? -凡人の感想・ネタバレ-

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執筆日:2017年05月12日

ボロスとガロウはどちらが強いか?

「ドラゴンボール」、「ワンピース」、「NARUTO」、「HUNTER×HUNTER」といった王道から「名探偵コナン」、「アンパンマン」といったものまで素材にして行われる男子たちを魅了してやまないもの…。それはそう、最強議論である。強さ考察って男の子だよな!

自分も作品のファンなので、このページでは大人気WEB漫画「ワンパンマン」において、主人公サイタマを除けば二強となる強さのキャラクターのボロスとガロウ、二人の強さを本気で考察してみる。

まずはボロス、ガロウそれぞれが互い優れているところをピックアップして解析し、それを踏まえた上で最終的に結論を出している。
また、2017年5月現在、ガロウに関してはリミッターを解除した、サイタマと戦ったガロウは村田雄介が描くリメイク版ワンパンマンやそのアニメ版には登場していないため、作中の描写を参考にしてこの二人をフェアに推し量ることはできない。だがとにかく、ボロス戦では「原作」と「リメイク版」と「アニメ版」、ガロウに関しては「原作のみ」の描写を参考にし結論づけている。

ボロス有利な解釈をしてみる

まずは自身を「全宇宙の覇者」とまで言ってみせる暗黒盗賊団の頭目、「ボロス」がガロウよりもより強いとした場合に根拠となるものを列挙してみる。
現状、このボロスはガロウと違い村田雄介作のリメイク版でも強さが描写されている。それも根拠として含める。

ボロスの肩書

リメイク43話において自分を「全宇宙の覇者」とまで言っている。ワンパンマンにおける宇宙の広さがどの程度かは不明だが、現実とそう変わらないものではあるだろう。相当数の強敵を下してきた上でのこの発言であるはずなので、自惚れは一片たりとも存在しないと考えていいはず。20年ほどかけて地球に来たとボロスはサイタマに当然のように言ったが、これはつまりボロスにとって20年の歳月は大した時間ではないと考えているように捉えられる。数百年かあるいは数千年か、それくらい宇宙を荒らしまわったうえで自分より強い者がいないと言っているのであり、若輩の思い上がりでは決してない。元々ボロスはONE氏がかつて描いた漫画「太陽マン」のボスであり、Twitterの発言によれば強くし過ぎて倒せなくしてしまったと語っている。それほどのキャラであるのだから、一分の隙もない強者としてデザインしてあるのだろう。

サイタマからの賞賛

サイタマに「強いよお前は」「やっぱつえーよお前」と二度に渡り賞賛される。さらに戦いの後に「結構強かったよマジで。過去最強かもな」とも言う。「かも」とは言っているが、これは断言ととって問題ない。

サイタマから手加減される理由がない

サイタマは怪人には容赦なくワンパンで決着をつけるが、人間相手の場合、例え相手が悪人(ソニックが顕著)でも決して殺すことはない。ガロウと戦っていた時のサイタマがガロウを完全に「怪人ごっこをしているだけの人間」扱いしているのは端々の言動や態度から間違いがない。しかしボロスが相手の時は「殺さないように」手加減する理由は皆無であり、むしろ最初にボロスに対して「町を破壊したお前を許すわけにはいかねーな」とも言っている。リメイク版を見るにボロスのパンチに対して捌くような手の形でいなしていたりはするものの、いざ攻撃する時は全て殺す気での攻撃となっている。

「まさかのダメージ」

隙をついての後頭部への裏拳でサイタマに対して「手応えあり」と感じた一撃を食らわせる。リメイク版のアオリでは「まさかのダメージ。」との表記まである。サイタマからすればダメージとはいえ蚊ほどの痛みすらもあったのかは不明ではあるが、この「まさかのダメージ」に関してその後否定される要素はない。戦いが終わった後に「これはすべて返り血」とジェノスに言うシーンはあり、ノーダメージであることは強調してはいるが、この「まさかのダメージ」は斬撃などではなく打撃であるので、出血の有無に関わるものではない。とにかく、ダメージがあったようにメタ的に描写され、これは否定されていない。ギャグ描写では猫からひっかき傷を受けることなどもあったサイタマだが、シリアスな戦いにおいてダメージを受けたことはただの一度もない。リミッターを解除したガロウ戦でも同様。しかしこれはこの「まさかのダメージ」だけは例外となりえ、例え100万分の1のダメージだとしても、サイタマに一矢報いたのは「ワンパンマン」において現状はボロスだけになる。だがこれに関して、この裏拳よりも遥かに高い威力を持っているであろうメテオリックバースト時での攻撃はサイタマに効いているような描写は、月への蹴り上げを含めても全くないため、単に「隙をついて攻撃を当てられたのでサイタマが多少驚いた」程度のものでしかない可能性もあり得る。

リメイク版の戦闘力描写

村田雄介のリメイク版においてはボロスの戦闘力描写は過剰とも言える荒唐無稽ぶりを見せ、さらにテレビアニメ版ではそれに拍車がかけられた。まだリメイク版のガロウの強さが描写されていないのでこれを引き合いに出すのは不公平ではあるのだが、触れないわけにもいかない部分なのでやはり触れねばならない。

具体的に過剰演出となったのはボロス自身の体に負担を強いるリスクのある切り札である「メテオリックバースト」を使ってから。この状態になったボロスは体全体が白くなり、通常よりもさらに強力な戦闘力を発揮するようになる。漫画版では発動直後にサイタマに蹴り上げを食らわせ、なんと月まで吹き飛ばした。アニメ版では十分な勢いをつけての蹴り上げを食らわせて同じことを行った。この点、助走が少ない漫画版の方が描写としてはとんでもないと言える。が、アニメ版では漫画版にはない「宇宙航行ができるボロスが乗る宇宙船が簡単に融解する」という描写も加えられており、メテオリックバースト時のボロスの周辺が確実に数万度以上はあることを表している。例えば鉄の融点は約1600度だが、この宇宙船の素材は、宇宙航行ができる、つまり大気圏突入できる程度の強度はあることはもちろんだが、サイタマたちがいる惑星より発展している文明が生み出したいわば「未知の金属」でできている可能性が非常に高い。どちらにせよ鉄程度の強度ではないはずだが、アニメの描写を見るにボロスがパンチを繰り出しただけで周囲数百メートルにわたりこの素材が一瞬で融解している。またボロスが一瞬でも通過しただけで周囲数十メートル程度が水のように融解する描写もあり、メテオリックバースト発動時のボロスの周辺は数万度から数十万度以上の高熱が発生すると思ってもいいだろう。S級ヒーローでボロスに「近づくことだけ」でも可能なのは恐らくタツマキくらいのものなのではないだろうか?この描写を無視しないで大真面目に受け止めた場合、いかな耐久力を持つガロウですらも、近づくことすら果たして可能なのか?とすらも思えてしまうレベルの描写だ。

月まで蹴り飛ばすという異次元の描写

月まで蹴り飛ばした件について話を戻すと、ワンパンマン世界は恐らく地球ではなく地球に似た別の星だと思われるが、それでも文明のベースが地球なのは間違いなく(もともと作者が緩く描いていたWEB漫画であり、そんな細かい部分を詳細に設定しているような作品とも思えないのだが)、地球から月までの距離も同じ程度とみていいだろう。
漫画版では蹴り上げてから月に到達するまでの時間は不明だが、アニメ版を見るに、蹴り上げてからたった数秒で月にサイタマが激突する。現実で考えると、地球から月まで光の速さで移動した場合は1.3秒で到達するらしいが、それよりは長いもののそれに迫る、亜光速と言える速度でサイタマは吹き飛んだのである。もちろん蹴り飛ばされてから月に到達するまでの間がカットされていると考えればそれまでなのだが、その後サイタマが月から戻ってくるまでの間にボロスが呼吸を荒くしている描写があり、この前後の雰囲気から、「サイタマが月から戻ってくるまで数分以上かかっていてその間ボロスが体力を消耗し続けるメテオリックバースト状態のままぼんやり待っていた」というように考えるのは正しくないと思う。アニメでの見た目通り、蹴り飛ばして数秒で月に到達したと思ったら直後、また数秒で戻ってきた、と考えるほうが自然だ。蹴り上げてからサイタマが戻ってくるまでの時間はせいぜい30秒かそこらだろう。

自分は理系ではないし空想科学読本のように真面目に計算する術など持たないが、「人型の物体が同じく人型の物体を亜光速で吹き飛ばす」というほどの出力がとんでもなく異次元、天文学的なものであるのは疑いの余地がない。リメイク版でガロウの強さが表現された時、果たして同じ規模の破壊力描写が行われるのだろうか?これ以上と言うならば月どころか太陽まで吹き飛ばさないと表現できないところだと思うが、月まで吹き飛ばしたという描写自体、ボロスが「宇宙規模で考えても覇者である」ということを表すための描写でもあったはずなので、ガロウに同規模の描写が行われるかというとかなり疑わしいところだと思える。つまり、ガロウはボロスと比べて攻撃力は遥かに劣るはずなのだ。
補足描写を一つ。没となった番外編で公開されているが、リメイク版のサイタマとの戦いでは宇宙船上にある巨大な柱をつかんでサイタマめがけて投げつける描写もある。この柱をいとも簡単にボロスは持ち上げているが、間違いなく数万トンはあるような大きさの柱であり、没案でも桁違いのパワーが描写されている。

ガロウ有利な解釈をしてみる

続いてヒーロー狩りを行うアンチヒーロー、「ガロウ」がボロスよりも強いと考えた場合、大きな根拠となるものを列挙してみる。
ここで言うガロウとはサイタマと戦ったガロウであり、自分を「災害レベル神」と自称したほどの強さを得た「怪害神殺拳」を使う、リミッターを解除したガロウのこと。2017年5月現在でリメイク版ではまだ登場していないのでリメイク版でもすでに登場したボロスと比較すること自体がフェアではないのだが、ONE氏のオリジナル版ワンパンマンだけを参考にし、以下で色々とガロウ>ボロスな根拠を並べてみる。

ボロスと比較して遥か上の耐久力

ガロウが最も驚異的なのはその耐久力。原作で何度も何度もサイタマからパンチを喰らって吹き飛び、地面に深々と潜ったり吹き飛んだ後を地面に残して彼方まで吹き飛んだりしているが、最後の最後までほぼ無傷。サイタマのパンチを喰らってほとんど無傷というのは考えてみればこの作品においてはとんでもない快挙であり別格の存在と考えられる。普通のパンチを喰らって簡単に欠損してしまうボロスとはくらべものにならない耐久力。吹き飛んだ時の地面の抉れ方などもかなりONE氏は気合いを入れて描き込んでいて、その威力に説得力を持たせようとしているのが分かる。
ただしこれは、サイタマがガロウに対して「殺さないように手加減している」のも作中から明らかであるので、確固たる強さの根拠かと言えば残念ながらそうではなくなってしまう。

サイタマはほとんど手加減していない可能性

手加減していない、と言っても「ボロス戦時と比べて」という意味だが、ここでは上記の耐久力についての補足を行う。
サイタマは初めてリミッター解除ガロウに対してパンチを食らわした話において「こいつ元気だ」と言って喜んでいるシーンがある。これはつまり「多少強く殴ってもこいつなら大丈夫だ」と考え、ある程度自分の力をセーブしない、遠慮しないでも良いと喜んでいる。サイタマは人間を殺すようなことはなくガロウ相手にも手加減をしているのは確かだが、ソニックやタンクトップタイガーやスネックや覚醒前のガロウを相手にしたときのように、「相手の力量を見極め、一撃で昏倒する程度」の力は込めて殴っていることになる。怪害神殺拳を使う覚醒したガロウの力をその体で確かめた直後にガロウに対してパンチを繰り出しており、それによりガロウははるか彼方まで吹き飛ぶ。これはサイタマが「こいつにはこのくらいの力を込めないと倒せない」と踏んでの攻撃だったはずだが、その見込みは甘く、ガロウはほとんどノーダメージだった。サイタマはこの攻撃の後に「今のでお前が強いのはなんとなくわかった。すげー強い位置にいるのかも」とまで言っている。サイタマが相手を「強い」と言うのはボロス以外ではこの時のみ。このファーストコンタクトの時点でガロウはボロスに匹敵するほどの強さを持っているということをすでに察知していたはず。これはつまり「ボロスの時と同じ程度に強く殴ってはいる」可能性が高い。

この後にボロスの時の「連続普通のパンチ」ではなくその上位版の「両手連続普通のパンチ」を使い、ボロスの時の「マジ殴り」と同じマジシリーズの「マジ頭突き」も繰り出す。マジ頭突きを繰り出した時にはガロウが異形の姿になっていたとはいえ、ガロウの片腕を遠慮なく吹き飛ばすということもやっており、「欠損させてもいい」くらいの力加減で攻撃を行っていることもわかる。この事からもボロス戦時と比較して大きく手加減しているとは考えにくい。

攻撃力もボロスより上の可能性

ガロウはボロスのような宇宙規模の攻撃力描写は存在しないものの、それを図る重要な要素がある。
それはサイタマの両手連続普通のパンチと張り合っていること。

両手でない片手での連続普通のパンチをボロスに使った時は漫画版だとボロスの身体がバラバラに千切れ飛ぶほどの威力で、アニメ版だとそれよりもさらに加速した演出で体がバラバラところか血煙になるほどの威力を見せている。これに対し、ガロウはわずかな時間ながらも張り合っている。しかもボロスの時と違い「片手」ではなく「両手」となって倍の手数があるにもかかわらず、だ。この時ガロウは「この俺が押されるだと!?」と驚いてはいるものの、サイタマの連続パンチに対して一瞬でも張り合って力を相殺させるほどの威力があるということになる。ということは、このガロウのパンチをボロスが受けたらバラバラにならないまでも相当なダメージを受ける可能性は高く、派手な描写がない(そもそも現時点では原作だけなので当然だが)とはいっても攻撃力がボロスに劣るとは決して言い切れない。リメイク版でのここの描写がどうなるかが待たれるが、衝撃波で何千キロにもわたり雲が吹き飛ぶとか、宇宙まで衝撃波が飛ぶとか、そういう描写があっても全くおかしくはない。

ただこれもサイタマが人間のガロウ相手ではボロスの時とは違い一撃一撃の力を緩め、手加減した可能性は捨てきれない。とはいえ、わざわざ「両手」となってボロスの時よりも強化していることを強調しておきながら威力は弱めていた、なんて煮え切らないような真似をしているとも考えにくい。これはサイタマの心理がどうとかの問題ではなく、バトル漫画としての文法的に、メタ的に、と考えてもいい部分だろう。

ボロスVSガロウ強さ議論まとめ

元々、ボロスとガロウの両者においては作者であるONE氏が「接近戦ではガロウが強く、ボロスの攻撃は当たらない」とされている。作者がそう言う以上はそれ以上でもそれ以下でもない、終了!となるところであるが、それでも自分はじめこの議論をしたくなるのは、作中描写を見るにどうにも納得できないところがあるからなのだろう。

かく言う自分も今回このページに書くまでは「若干ガロウの方が上に書かれようがボロスの方が上じゃね?」と思っていたのだが、今回それが完全に覆ったとは言い難いものの、ガロウ側に傾いた。

それは「サイタマはボロス戦と比較してそう手加減などしていない」ということを深く考えてみるとやはりそれは当たっていると感じたから。
むしろサイタマがボロス戦とガロウ戦で同じ力の込め具合で殴っているとすると、耐久力だけでなく攻撃力に関しても、ボロスではなくガロウに軍配が上がる。ガロウはサイタマの連続普通のパンチと短時間でも張り合っているからだ。これと同じ真似はボロスはできないだろう。そんなことをすればきっと両腕が一瞬で吹き飛ぶ。ボロスが優れているのはエネルギー波や最終奥義の「崩星咆哮砲」を撃てる、遠距離攻撃が出来るということのみ。
そしてサイタマがどちらとの戦いでも「連続普通のパンチ」を使っているのであって、同じ技を出しているのにも関わらず「ガロウ戦では手加減している」なんてことを考えることに意味はないと思うのだ。むしろガロウ戦では「両手連続普通のパンチ」となっていて強化版なのだし、「連続普通のパンチ」と言っているのだから、サイタマにとっての「普通」の力の込め具合で連続パンチしているのであって、ボロス相手でもガロウ相手でもその力は同じだったろう、と考えるのが自然だ。ワンパンマン序盤でサイタマが戦った獣王が相手でも連続普通のパンチを使っているが、この時だって同じ威力のはずだ。「片手の連続パンチの方が両手の連続パンチよりも力は抜いていた」なんてことがあるだろうか?上にも書いたが、これは理屈どうこうではなくもはやマンガとしての文法の問題だ。明らかにONE氏は、連続普通のパンチであえなく朽ちたボロスより上の存在としてガロウを描いているはずなのだ。手抜きをしているなら「連続手抜きパンチ」となりそうなもんでもある。

しかしリメイク版のボロスのメテオリックバーストでの月吹き飛ばしや高熱描写はそういう描写を全て吹き飛ばすほどのとんでもないものでもあり、天秤にかけると「総合的には互角」という結論に行きついてしまいそうになる。月まで亜光速まで吹き飛ばすということをガロウができるかというと、例えリメイク版での描写が未だ不明だとしても、ちょっとイメージできないのだ。ガロウはあくまで「武術」使いであって、対象に対して的確に無駄なくダメージを与えるという戦闘描写で描かれているのは誰が見ても明らかだと思う。ボロスのような敵を大きく吹き飛ばすとかいう描写とはむしろ対極にある強さを持っているのだ。だからといって月まで亜光速で吹き飛ばすという描写がある以上無視できるわけはなく、かといってボロスが連続普通のパンチに張り合えるかというと、でもボロスは一応サイタマにダメージらしきものを与えたし、ボロスが発するとんでもない高熱にガロウが常時耐えられるのかとか、うーん…。
ただ、ONE氏の「ガロウにはボロスの攻撃が当たらない」という発言からもわかるように、原作者としてはガロウの方がボロスより上という認識が強いのは確かだと思う。

どっちつかずになっては考察の意味もないのでそろそろ結論を出す。

結論:サイタマがボロス戦時よりも著しい手抜きをしているとは考えにくい以上、攻撃力、耐久力共にガロウの方がボロスより上回っていると考えてもよい。ガロウの方がボロスより強い。

メテオリックバーストでの描写を考慮しても、少なくとも「打撃」の威力に関してはガロウはボロスを上回っている。「月まで吹き飛ばせる威力を繰り出せる」ことよりも「サイタマのパンチと短時間でも互角を張れる」ことの方が上と判断した。この作品において絶対者であるサイタマの攻撃の威力というのは描写以上の威力があると考えてもいいからだ。サイタマに殴られた怪人はその場でバラバラになったり穴が空いて死に、周囲に高熱が発生したり吹き飛んだりはしないが、だからといってサイタマの攻撃力がボロスより下なんてことはもちろんないわけで。

それはともかく、ボロスがガロウの連撃を喰らえばただではすまず、ONE氏の言葉通り、ボロスからの攻撃はガロウには当たらない。しかしボロスには再生能力もあるため、継戦能力にどちらが分があるかというとボロスだろう。また、アニメ版によればボロスの切り札の崩星咆哮砲は地球を消し飛ばす威力があるため、タイマンの格闘戦を放棄してボロスが星を消してしまえばガロウは宇宙空間で窒息死することになる。過酷な環境下で過ごせるのが特長であり「宇宙の覇者」であるボロスが宇宙空間で生存できないなんてことは考えられないのでこれをやればボロスの勝ち。ちょうどドラゴンボールの悟空VSフリーザでフリーザがやったことのように。とはいえ、原作やリメイク版では「星の表面を消し飛ばす」であり、「星自体を消し飛ばす」のとでは威力に大分差が出る。アニメ版は言葉のあやのようなもので、原作とリメイク版の「表現を消し飛ばす」が正しいだろう。そうするとガロウを倒せる可能性は、例え崩星咆哮砲を使っても低い。

自分の結論としてはこんなところ。いい年してここまで強さ議論に夢中になるのは思いのほか楽しかった。その気になればまた書きたい。
ここまで見ている人いれば、どうもありがとうございました。

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