サイトをSSL化したらアクセスが2割減った話

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執筆日:2018/4/4 追記日:2018/10/17

はじめに

別ページでバリュードメインサーバーで無料SSLを利用してサイトをhttps化する方法を備忘録も兼ねて掲載したが、実はそれをやったサイトのアクセスがことごとく2割減少してしまった。ここではなぜそうなったかを探るため、また同じような悩みを持ったサイト運営者のために色々と書き記したいと思う。

なにせ、ウェブサイトのアクセスが減少するということは、その広告収入で稼いでいる場合などでは本当にシャレにならない重大事件になりかねないため、自分がここで書き記す事はあくまで参考に留める程度にしてもらいたい、ということを強調したい。はっきり言えば、アクセス減少はここで書いていることが原因でない可能性も非常に高いということ。その点留意。

アクセス減少前にした作業

これはバリュードメインサーバーで無料SSLを利用してサイトをhttps化する方法を見れば詳細に書いてあるのでここでは箇条書きにだけしてみる。

恐らく、アクセス減少に関わっているのはCの事項だろうと考えられる。
どういう理由でアクセスが落ちたのか?それをこれから究明してみる。

原因究明

SSL化するとアクセスが減少するという話はネット上でいくつか見られるが、その多くは数日、あるいは数週間程度経過すれば元に戻った、というものが多い。ちなみに上記作業を行ったのは3月の20日〜24日に渡って行ったものだが、4月4日現在、アクセスが元に戻ったのは4つ中1つのみ。他の3つ相変わらず2割減少したままで元に戻らない。

SSL化をしてもアクセスの減少は全くなかった、という経験談も多数あるので、結局のところ自分のやり方が悪かったのだろうと思っている。考えてみたのだが、上の@〜C作業を振り返ってみると、Cの作業が問題で、さらに2つの要因が考えられると思う。

サイトマップのミス

どういうミスをしたかというと、サイトマップをhttps用に置き換えていなかった、ということだ。

SSL化してhttpsとなって生れ変わったサイトを作ったのならば、〇〇〇.sitemapで作るサイトマップだって新しく作り直し、その記述はhttps://〜になっていなければならない。これを数日怠ってしまっていたのだ。数日の間、http://〜のままだった。それも、4つのサイトのうち全てでこれをやらかしてしまった。重々気をつけながら作業していたはずなのに致命的ミス。気付いた時はまさに悶絶するような気持ちだった。仮に1つでもミスがなければ他のサイトと比較してどうなるのか比較できたというのに、そのすべてでミスしてしまったのだからこれが原因なのかどうかの比較すら出来ない。本当にこれは 取り返しのつかないミスをしてしまったと思う。

だが、本当にこれだけで2割ものアクセスが減少する理由になるのかという疑問も生じる。

というのも、google consoleでサイトマップ登録をしたことがあるサイト運営者ならば分かることだろうと思うが、サイトマップというのは別にあってもなくても、そこまで決定的に検索に良い結果をもたらすかというとそうではない。サイトの構造を明確に明らかにするというものではあるが、これが理由で何割もアクセスが上昇、あるいは減少するものとは考えにくいのである。

これよりはむしろ、次に挙げる「そもそもインデックス申請すること自体が悪い」ということの方が可能性が高いのではないかと思う。

2018/10/17追記
そうとも限らないかもしれない。やはりサイトマップが悪かったのかもしれないと最近は考えている。もちろん、サンプルがないので確証は無いのだが。
サイトマップに関してもう1つ重要なことは、「robot.txt」でサイトマップの位置を指定している場合だと思う。SSL化以前に「http」のURLで指示している場合、SSL化したらどういう記述にすればいいのか?ここがわからない。robot.txtは1つのサイトにつき1つしか置けないため、そこに両方のものを記述するのか、それとも古い「http」の方は無視して「https」だけ記述すればいいのか、これに関しては調べても正しい書き方が出てこないのだ。

User-agent: *
Sitemap: http://●●.com/sitemap.xml
Sitemap: https://●●.com/sitemap.xml

という感じに両方記述すればいいのか、それともこれではダメなのか、わからないということだ。
今後SSL化するにあたってここを重々気を付ける必要がある。

インデックス申請が悪い

google consoleにhttpsで登録した直後にhttp、https両方からインデックス申請もしたのだが、そもそもこれをやる必要がなかったのではないのか?という話だ。

インデックス申請を行うということは、googleにそのサイトの存在を一挙に、大量のページと共に知らせるということになる。結果、httpとhttpsの多くのページが同時に存在することになってしまう。

そしてここからが重要なのだが、アクセスが落ちるのはhttpのページのインデックスが消えず、httpsのページと重複してインデックスされてしまうからなのではないか?というのがアクセス減少の大きな要因として考えられる。

なぜかというと根拠はある。上で4つのうち1つだけはアクセスが戻った、と書いたが、そのサイトこそ、httpのインデックスは全て消えて、httpsのインデックスのみになっている状態だからである。完全にhttpsだけがインデックスされている現在だと、SSL化する前の水準にアクセスが戻っているのだ。
つまり、サイトが生まれ変わるのには時間がかかり、httpとhttpsが重複して存在している場合、重複コンテンツのように扱われて一種のペナルティがかかり、アクセスが減少してしまうのではないか?と推測できる。
現に、アクセス減少しているサイトは今もってhttp側のインデックスがまだ残っており消えていないのだ。

SSL化をしてもアクセスが減少しなかった、という例があるとすれば、それはインデックス申請をしていない可能性があるのではないか?と自分は考える。要するに、「httpsになったんでよろしくお願いします!」と急いで申請してしまうと、一気にhttpsページがgoogle検索ロボットに認識されて重複ページが増えてしまうので、ペナルティがかかり、アクセスが減少してしまうのではないか?ということだ。
有力節の一つではあるが、これはあくまで推測の域は出ない。

どちらにせよ、SSL化した直後にインデックス申請をしたらアクセスが2割減少した、という点はゆるぎない事実であるため、これを聞いて怖くなったのならば、とりあえずインデックス申請はせずに時間にまかせるままにしてみるのもいいのではないかと思う。

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