ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス -凡人の感想・ネタバレ-

凡人の感想・ネタバレ映画>ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

執筆日:2018年5月12日

簡単なあらすじ・ネタバレ

前作ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの後、ピーター、ガモーラ、ロケット、ドラックス、それにグルートの小さな枝から成長したベビーグルートの5人は銀河を旅していた。
ソヴリンという星で、貴重な「電池」を狙う化け物を退治する依頼を請け負った5人。ソヴリンの女王アイーシャに挨拶に行くと、ソヴリン人に捕らえられたガモーラの妹ネビュラを報酬(懸賞金がかかっている犯罪者なので金になる)として受け渡された。ロケットは悪戯で電池を盗んでしまっていた。
そのためソヴリンの無数の追っ手に追われてある星に落下してしまう。
そこに現れたのはエゴという男性とそのお供の女性マンティスだった。

なんとエゴはピーターの父親だという。訝しむピーターだったが、自分の星に案内すると言われ着いていく。ロケットとベビーグルートとネビュラの3人は墜落した宇宙船で留守番をすることに。
エゴが案内したのは同じ名前のエゴという惑星だった。エゴがこの星を生んだのだという。エゴは自分が「天界人」という存在であり、つまり神に等しい存在だと説明する。ピーターは地球人の母親と天界人のハーフなので、エゴのように物を生み出す力があった。警戒していたピーターだったが徐々にエゴに心を開いていく。

留守番をしていたロケットたちの元にはヨンドゥ率いるラヴェジャーズらがやってくる。健闘するも追い詰められるロケットだが、ヨンドゥのリーダーとしての資質を疑問視する派閥らが反乱を起こし、さらにネビュラが乱入、ロケットとヨンドゥは拘束される。
ロケットとヨンドゥは手を組み、ベビーグルートを使って脱出し、惑星エゴに向かう。一方ネビュラはガモーラを倒すという目標のため先に単身エゴに向かう。

ヨンドゥが1988年にピーターを誘拐したのは実はエゴの命令であり、

ガモーラはネビュラと一戦交えた後にエゴの洞くつ内部に大量の骨があるのを発見。
マンティスはドラックスに事実を話す。実はエゴはピーターの力を使って地球をはじめ宇宙全土に撒いた自分の「種」を目覚めさせ、全ての星を自分そのものにしようとしていたのだ。大量の骨は今までエゴが宇宙中で作った自分の子供なのだが、ピーターと違い「失敗作」であり自分の力にならないために殺していたのだ。
エゴを信用してしまっていたピーターはまんまとその思惑に乗りそうなってしまっていたが、ピーターの母親を病気にしたのはエゴだと知って怒り狂い反抗。エゴは強硬手段に出るが、仲間たちが集結して危機を脱する。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーたちは惑星エゴの中心にあるというエゴのコアを破壊することに。
ソヴリンの追っ手たちも参戦してきて三つ巴に。コアを破壊するためにロケットが盗んだソヴリンの電池を爆発させるという手段が取られた。
爆発ギリギリになったため脱出するガーディアンズ・オブ・ギャラクシーだが、天人としての力に覚醒したピーターはエゴと闘い続ける。そしてついにコアが爆破されてエゴは死ぬが、ピーターも爆発に巻き込まれてしまう。だが間一髪でヨンドゥが助けに来た。一人分のジェットと宇宙服しかもっていなかったヨンドゥはピーターにそれを使い、自らは生身で宇宙空間に出たため死んでしまう。

エゴなどではなくヨンドゥこそが父親だったと認め、ヨンドゥを宇宙葬で送るピーター。そこに現れたのはかつてのヨンドゥの仲間たち。彼らは子供を売るという掟破りをしたために見限っていたのだが、その死に様を聞いて駆けつけ、ヨンドゥを讃えたのだった。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはマンティス、ヨンドゥの部下だったタルクを新たに加えて再び旅に出る。

一方ソヴリンの女王のアイーシャ。今回はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーたちに復讐を果たすことができなかったが、次は「アダム」という存在を生み出してガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの打倒せんとしていた。

詳細なあらすじ・ネタバレ

冒頭、ピーターの母親のメレディスが若かりし頃の地球のミズーリ州。メレディスは異星人の男性と恋をしていた。そしてピーターが生まれるのだが、メレディスと恋仲になったその異星人は何かの種をミズーリ州の森の中に埋めていた。

それからは34年が経過していた。
前作ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでザンダー星を救い英雄となったピーター、ガモーラ、ロケット、ドラックス、それにグルートの破片から育ったベビーグルートはソヴリンという星で用心棒をやっていた。ソヴリンが大事にしている巨大な力を内包した電池を狙う化け物を倒し、ソヴリンの女王アイーシャに会うピーターたち。報酬として前作でも登場した、サノスの娘でありガモーラの妹であるネビュラを引き渡された。
ソヴリン星人は厳格な性格で、ピーターに「お前の父親が見える。お前は父親同様に無謀な性質だ」と言った。ソヴリン星人が気に入らなかったロケットは自分らが守った電池を盗み出してしまい、そのためにソヴリン星人らに追われることになってしまう。
多勢に無勢でソヴリンの戦闘機に囲まれ絶体絶命という時、謎の宇宙船が現れ、一瞬でそれらを撃墜してしまう。

惑星ベアハートという星に墜落したピーターたち。
そこに現れたのはエゴという男性とマンティスという女性。そしてエゴは自分がピーターの実の父親だと明かす。驚くピーター。

一方、宇宙窃盗団の分隊リーダーのヨンドゥは全隊リーダーであるスタカーに会うが、スタカーは「お前は子供を売るという掟破りを行った」と言ってヨンドゥを軽蔑していた。そんなヨンドゥだが、前作でピーターに騙されても許していたために仲間からは「リーダーにふさわしくない」とする風潮が広がりつつあった。

ピーターはエゴの誘導である星に到着する。それは惑星エゴという美しい星だった。
そしてエゴは自分の正体をピーターに明かす。エゴは「天界人」という存在であり、創造の力を持つというものだった。惑星エゴがエゴの本体であり、人間の姿は分身でしかない。
ピーターはエゴに創造の力の扱い方を教えてもらい、昔から夢見ていた父親とのキャッチボールを行って楽しむ。最初はエゴを疑っていたピーターだったが、心を許し始めた。

ヨンドゥたちラヴェジャーズは留守番をしていたロケットたちの元に現れてピーターの居場所を聞き出そうとする。ロケットは奮闘するも多勢に無勢で囲まれて追い詰められる。ここでヨンドゥをリーダーと認めないというテイザーフェイスらが反乱を起こしてロケットもヨンドゥも捕らえられてしまう。この時ネビュラはベビーグルートに頼んで拘束を解いてもらって自由になり、ラヴェジャーズらと共にラヴェジャーズの母船へ向かう。

ラヴェジャーズの船ではロケットとヨンドゥが拘束され、ヨンドゥの味方側の派閥の人間はテイザーフェイス側派閥に次々処刑されてしまう。そんな中でヨンドゥと親しかったタルクはテイザーフェイス側についていたが、それは不本意だった。
ヨンドゥは檻の中でロケットにピーターを誘拐した1988年の出来事の真実を話す。実は誘拐するように頼んでいたのはエゴだった。エゴは宇宙中に作った自分の子供を自分の目的に利用するためにヨンドゥに誘拐させて連れてこさせていたのだ。だが、エゴはピーターを誘拐した時にはエゴの元には送らなかった。それはピーターを守るためだった。
ロケットとヨンドゥはベビーグルートとタルクの助力により脱出。ヨンドゥは思い通りに動く矢を使って反逆したテイザーフェイスたちを全て倒してしまう。そしてピーター救出のために惑星エゴへと向かう。

ネビュラは目の敵にしているガモーラを倒すため単独行動で惑星エゴへ。ガモーラと1対1で闘うが決着はつかなかった。そしてネビュラは「自分が負けるとサノスに改造されるのに手加減せずに無遠慮に勝とうとするガモーラが憎かった」と内心を吐露する。それを聞いてガモーラにあるネビュラへの敵意は薄れていく。
そしてガモーラとネビュラが惑星エゴの洞窟の中で発見したのは無数の骨だった。それは宇宙中のさまざまな人種のもののようだった。

マンティスはドラックスにエゴの真意を話す。実はエゴは宇宙中の星に撒いた自分の種を発動させて「拡張」という現象を起こし、その星を自分そのものとするために数百年以上前から行動していた。しかしその発動には自分だけの力では足りず、自分の力を引き継いだ子供も必要だった。無数に作った自分の子供のうちピーターだけがその力を引き継いだため、利用するつもりだった。ガモーラとネビュラが見つけた骨はエゴにとって「失敗作」の子供たちだった。

ピーターはエゴに懐柔されつつあったが、エゴは何気なく「メレディスの病気も自分が仕組んだ」ということを話すとピーターは正気を取り戻し、激怒してエゴに向かって銃を乱射する。しかしエゴは不死身の存在でありすぐに修復してしまう。

ここでピーターの元に仲間たちが集う。エゴが力を発揮して襲い掛かってくるが宇宙船で脱出し、惑星エゴの中心にあるコアを破壊するという作戦を立て、宇宙船で地中へと突撃してコアへと向かう。

ソヴリン人たちもピーターたちを追ってきて、惑星エゴの中心で大混戦となる。
ロケットがソヴリンから盗んだ電池を利用した爆破装置を作り、ベビーグルートがその設置を担当する。
マンティスが自らの特殊能力を使ってエゴを眠らせるなどして時間稼ぎをするも、エゴの力は強大で、そのうちにピーター以外の全員がエゴの力に飲み込まれようとする。しかしピーターが仲間を思う力で覚醒し、エゴと互角の戦いを繰り広げる。

爆破装置が起動してエゴのコアは破壊されてエゴは力尽きる。しかしすでにピーター以外は星から脱出してしまい、ピーターには脱出手段がなくなってしまっていた。だがそこに現れたのはヨンドゥ。一人分のジェットロケットと宇宙服を持って助けに来たヨンドゥは宇宙服をピーターに着せて宇宙空間まで脱出。「自慢の息子だ」とピーターに伝えた後に死んでしまう。

ヨンドゥを宇宙葬にして送るピーターたち。ピーターはヨンドゥこそが本当の父親だったと涙を流す。
ネビュラはガモーラを敵視することはなくなったが、自分をもてあそんだサノスを殺すことを目的にし、ガモーラの制止は聞かず出ていってしまう。しかしガモーラとネビュラの姉妹は抱き合ってその絆を確かめ合った。

ソヴリンの女王であるアイーシャは結局ピーターたちガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに苦渋をなめさせられたままだった。しかし「アダム」という子を生み出して復讐することを誓っていた。続編に続く。

感想・評価

いや〜素晴らしい。それしか言う言葉が見つからない。今作ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスは個人的にハリウッド映画ベストと言っていいくらいに感銘を受けた。ストーリー、キャラクター、演出、コメディ、BGM、どれをとっても非の打ちどころがない。怖ろしいほどの完成度。

まず、少々臭いが愛に溢れている物語なのがいい。

マンティスがドラックスに触れて娘を失った悲しみを知ったシーンで泣ける。
ひねくれもののロケットがヨンドゥに本質を見抜かれ「お前は俺だ!」と言われるシーンで泣ける。
ネビュラがガモーラに対して自分を妹として気遣ってくれなかったことが悲しかったと吐露するシーンで泣ける。
ピーターが仲間たちとの思い出を脳裏に浮かべ覚醒するシーンで泣ける。
ろくでなしのヨンドゥが身を挺してピーターを救い「自慢の息子だ」というシーンで号泣する。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々はそれぞれドラマ、エピソードを持っている。ピーターだけでなくどのキャラも魅力的で感情移入できる。全員が物凄く魅力的で葛藤やドラマを見せて、もうお腹一杯という感じ。ここまで人の心に迫るシーンを詰め込めるのが凄いとしか言いようがない。

しかも滅茶苦茶笑えるのも最高。

冒頭の化け物との戦いの中で、闘う様子には全くスポットあてずに楽しそうに踊るベビーグルートだけ映してるのにまず笑う。
ドラックスが生身で宇宙空間に出てソヴリンの追っ手と戦い、その後墜落して木にボッコボコにぶつかるシーンで爆笑。
ドラックスがマンティスに対して何度も「醜い」と言うのがひどすぎて爆笑。夜這いに来たと勘違いするシーンでも笑う。
宇宙船で留守番しているロケットが何度も胴上げみたいにラヴェジャーズの面々を打ち上げて遊んでいるので笑う。
テイザーフェイスがさんざロケットとヨンドゥに向かって憎まれ口をたたいた後にベビーグルートも処刑するかと聞かれると「ダメだ可愛すぎる」とか言うギャップで爆笑。
ベビーグルートが何度言っても話を理解せず、時限装置でなく即爆破の方のボタンを押そうとするシーンで爆笑。
その後装置をいつの間にか持って行ってしまったベビーグルートを見てロケットが諦め気味に「全員即死だな」と呟くのでも爆笑。
シリアスな最終決戦なのに1988年まで限定の地球の文化を知っているピーターが突然パックマンを生み出して攻撃するので不意を突かれて笑う。

というように、こんなに映画で何度も爆笑したのは久しぶりだったというくらいに笑った。

全力で爆笑でき、全力で泣ける。こんな映画他に出会ったことない。
なんか視聴した後には「うわあとんでもない作品を見たなあ」なんて畏敬の念さえ覚えたほど。
もう一回書くが、2018年現在、自分が見た映画の中では文句なしに最高の作品だった。

人物解説

ピーター・クイル

演:クリス・プラット
前作でも「父親が地球人ではない」ということがラスト付近で明らかになっていたが、今回ではその出生が語られる。エゴを信用しかけていたが、実は母親のメレディスの脳に出来た腫瘍はエゴが意図的に生み出したものだと知って激怒。その後は仲間たちと協力して惑星エゴの中心にあるコアを爆破して打ち倒す。父親のエゴが持っている「何かを生み出す」という力を持っていて、エゴとの決戦では巨大なパックマンを生み出した。エゴが死んだ後はこの力も失われたらしい。

ガモーラ

演:ゾーイ・サルダナ
サノスに育てられた暗殺者。前作同様に一貫してクール。ピーターがガモーラを女性として強く意識しているのは今作で何度も強調されるが、ガモーラはというとつれない。ドラックスには「ダンスは踊らない女だ」と評されたが、一応、ピーターの誘いに乗って踊るシーンも。前作同様ネビュラと1対1で戦う。ネビュラがガモーラに対して「妹の自分を全く思いやってくれなかった」という愛憎混じった感情を持っていたことを知り、自分のことだけを考えていた過去を反省した。ネビュラをガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに誘うが断られる。だが「いつまでも大事な妹」とネビュラと抱き合って見送った。

ロケット

ぶっきらぼうでひねくれものの遺伝子改造アライグマ。墜落した宇宙船で留守番をしているがヨンドゥの扱う追尾矢の前には勝てずラヴェジャーズに囚われてしまう。似た性格であるヨンドゥに「お前は実は誰よりも臆病だから人を遠ざけようとしている」と本質を見抜かれる。ヨンドゥの死後にはピーターに「電池を盗んだりして悪かった」と謝っている。宇宙船の留守番中に罠にかけるシーンは滅茶苦茶格好良い。こんな格好良いアライグマは他にいない。

ベビーグルート

前作でダーク・アスターの墜落の衝撃から仲間を守るために身を犠牲にしたグルートの1つの枝が成長した姿。前作のグルートのように戦闘力はないが、かわいらしさ重点のマスコット扱いとなっている。コアを破壊するための時限装置を起動させるという極めて重要な役割を託されるが、ロケットが何度手順を教えても違う方のボタンを押そうとするシーンでは爆笑必至。

ドラックス

演:デイヴ・バウティスタ
娘と妻を前作ボスのロナンに殺されたという悲しい過去を持つ大男。前作だけ見るとあまり戦闘力は高くないんじゃないか?とも思えたのだが、今作の冒頭での宇宙船墜落シーンで外に投げ出されたまま何度も木にぶつかってもほとんど無傷であり、化け物みたいなタフさを持っているのが分かる。美醜感覚がずれているらしく、明らかに美女の部類のマンティスに対して「あまりに醜い」と遠慮なしに何度も言う。これがちょっとひどすぎて笑ってしまう。

ヨンドゥ

演:マイケル・ルーカー
ラヴェジャーズの分隊リーダーでピーターの育ての親。前作だけ見ると「息子を誘拐した上に対して恩着せがましく自分が育ての親だと強調し、金にしか興味ないクズ」という存在にしか見えないのだが(エピローグでオーブを開いて笑みを浮かべるシーンではそれだけではないとも分かるが)、今回は「ピーターの誘拐はエゴに命令されてやったものだが、エゴが宇宙中に作った自分の子供を殺していると知ったためにピーターを渡さずに自分で育てた」という良き父親としての面が明らかになる。前作自体がミスリードになっての今作のラストでは号泣を禁じえなかった。
前作でも「ヨンドゥが扱う矢って強すぎない?」と思ったところだったが今回はさらにラヴェジャーズをほぼ一人で壊滅させるというとんでもない芸当を行う。一体あの矢はなんなの…。
ピーターの件まではエゴの言う通りに宇宙中から子供を誘拐してエゴに渡していたため、ラヴェジャーズの全隊リーダー であるスタカーに見限られていたのだが、その死に様を知ったスタカーとその仲間たちは敬意を表した。

エゴ

演:カート・ラッセル
ピーターの実の父親。その正体は数百万年以上も生きている「天界人」という神に等しい存在らしい。人の姿をしているがそれは分身で、本体は惑星エゴそのもの。父親としてピーターの前に現れるが人の感情は軽視している。地球でメレディスと出会ってピーターを生んだが、同じ時期に地球に自分が星そのものになるための種を設置していた。これを地球だけでなく全宇宙に設置していたのだが、起動させるためには自分一人の力だけでは足りず、自分の力を引きついだ息子の力も必要だった。ピーターだけがその力を持っていたのでピーターを懐柔して種を起動させようとしたが、実はメレディスを病気にしたのはエゴの仕業だったとピーターに話してしまい、それがきっかけでピーターは反抗。言わなければ計画は予定通りにいったはずだが、これも人ではないがために、感情を軽視するがために犯したミスだろう。

ネビュラ

演:カレン・ギラン
ガモーラと同じくサノスに育てられた冷酷な暗殺者。前作での最後の決戦時にガモーラと戦った後戦線離脱していたが、今作ではソヴリンに囚われていて、ソヴリンはピーターたちへの報酬(懸賞金のかかった犯罪者なのでノバへ連れていけば金になる)としてこのネビュラを引き渡した。ネビュラの身体はガモーラに負けるたびにサノスに改造されていたという過去をタルクに話した。だからといって単純にガモーラが憎かったということではなく、「そんな目に遭っているのに自分のことを思いやってくれなかったため」ガモーラを憎んでいる。つまり姉としては慕っていて、愛憎入り混じっていたということ。この話も泣いた。ガモーラとは最後には和解。ガモーラは仲間になるように提案するが、「サノスを殺す」と言って去ってしまう。

マンティス

演:ポム・クレメンティエフ
エゴの付き人。人に触れると感情を読み取ったり、眠らせることができる。エゴを寝付かせる役のためエゴがそばにおいている。ドラックスと交流を深めるが、ドラックスの美醜感覚からすると酷く醜いらしい。エゴがピーターを使って全宇宙を征服することを知っていたがなかなか言い出せずにいた。最後の戦いでは怒り狂ったエゴを眠らせることに成功。その後ピーターたちの仲間へ加入。

タルク

演:トミー・フラナガン
ラヴェジャーズの一員でヨンドゥの部下。ラヴェジャーズの内輪もめの後流されてテイザーフェイス側になっていたが、仲間たちがテイザーフェイスの派閥に何人も殺されたのを見て思い直してロケットとヨンドゥの脱出を手伝う。ヨンドゥの死後はヨンドゥが使っていた矢の所持者になる。だがエピローグで何度練習しても上手く矢を飛ばせず、しまいにはドラックスに刺さってしまうシーンが。

メレディス

演:ローラ・ハドック
前作の冒頭でその死が描かれるピーターの母親。今作の冒頭でも登場し、エゴと恋をしているのが描かれる。脳腫瘍で死んだらしいが、それ自体がエゴが仕組んだことだった。それを知ったピーターは一転してエゴを敵視して銃で撃ちまくった。

項目別評価

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」評価

47点は本サイト最高得点。笑いあり涙あり、魅力的なキャラとそのドラマ、前作がミスリードになっている父と子の物語。完成度が高すぎて脱帽するしかない。2018年現在、ベスト映画。

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凡人の感想・ネタバレ映画>ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス