メルル・ディクソン -ウォーキング・デッド登場人物解説-

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人物解説

メルル・ディクソン

来歴

アトランタでデパートに籠城していたメンバーの一人。ダリルの兄。自分勝手で暴力的であるためダリル以外の仲間たちからは疎まれていた。デパート屋上で手錠をかけられていたが、鍵を持っていたTドッグが鍵を紛失してしまったために取り残される。手を切断して脱出し、シーズン3で総督の手下となって再登場。相変わらずトラブルメーカーぶりを発揮するが、最後には危険を顧みず総督に挑む。

人物評

ワイルドに見えても根は善人なダリルと比べるとわかりやすく粗野粗暴な兄。 しかし話す言葉はウィットに富み、なんとも嫌いになれない魅力を持った人物であることも確か。ハーシェルとの会話では聖書の一説を空で読み上げて「ウッドベリーに図書館があった、あれだけは惜しい」と言って知性的なところも見せて驚かされる。 ダリル、キャロル、ミショーンなどから再三説得されるも「俺は戻れない」というような事を言う。3-15でミショーンから「あんたはわざとはみ出ようとする」と言われるが、善なる部分もあるのに、どうしても素直にはなれずひねくれてしまう性質を持っているというのがメルルなのかもしれない。この会話の中で総督と会う前は人殺しをしていなかったことも明らかに。メルルが自らを犠牲にしていなければリックたちは交渉地点で壊滅的な被害を受けていたのは間違いない。

関連人物

名前 解説
ダリル 実の弟。顔を合わせれば互いに罵り合うような仲だが、互いに兄弟としての情は持っている。
フィリップ(総督) シーズン1で行方不明になった後にメルルは総督の部下として行動。
ミショーン 自己保身のために総督の手土産として連れていこうとするが、途中で心変わりしミショーンを解放した。

シーズン1での動向

2話

グレン、アンドレア、モラレス、Tドッグらと共に行動してアトランタ市内で物資調達をしていた。デパートの屋上で銃を撃ちまくり、Tドッグの怒りを買う。黒人野郎と挑発してさらに怒らせるがTドッグを返り討ちにする。ボスを決めようと言って場を支配しようとするが不意を突かれてリックに殴られて屋上に手錠で縛り付けられる。リックにヘロインを没収されて怒り狂う。
自分を見張っていたTドッグに手錠を外すよう持ち掛けるが拒否される。
デパートから皆が脱出しようというときに自分だけ置いて行かれそうになるが鍵を持っているTドッグを呼び止める。Tドッグは助けようとしたがミスで鍵を排水口に落としてしまったため手錠を外すのが不可能になる。置いて行かれ、たった一人でデパートの屋上で嘆く。

3話

置いて行かれたデパート屋上で現実逃避で独り言を離し続けるが、ふと我に返って嘆く。ウォーカーたちが昇ってきて窮地に陥る。
リック、ダリル、グレン、Tドッグが救出に戻ったところあるのはメルルの手だけだった。

シーズン2での動向

5話

重傷を負い崖から落ちたダリルの前に幻として現れ、ダリルをなじる。
一度は消えるが今度は崖の上に現れ、幻を見るのは毒キノコのせいだなどと言って崖を登るダリルを挑発する。

シーズン3での動向

3話

ヘリの墜落地点に来たアンドレアとミショーンの前に姿を現す。
腕は義手になっていた。デパートの屋上で失血死寸前になったことをアンドレアに教え、ダリルの居場所を聞こうとする。アンドレアからかつての仲間が大勢死んだことを聞いて「残念だったな」と遺憾を示す。
総督にアンドレアが知り合いなことを言うと話を聞き出すよう命令される。
総督と共にヘリの乗員ウェルズのいたキャンプにやってきて皆殺しにして物資を奪う。

4話

アンドレアから以前いた農場の位置を教えられる。なぜ教えるのかと言うと「私だったら家族が気になるから」と言われる。総督について聞かれると「死にかけた俺を見捨てなかった、いい奴だ」と答える。ダリルを捜しにいくことを許可してほしいと総督に頼む。

5話

罠にかかたウォーカーを回収する作業をする。
町を出ようとするアンドレアとミショーンを引き留めようとするが結局は許可する。
夜のパーティでウォーカーに囲まれて行う決闘に出て観客を盛り上げる。

6話

出ていったミショーンが残したメッセージ「帰れ」を見つける。ニール(ガルジュリオ)以外の連れを殺されてミショーンを追う。ウォーカーに襲われミショーンを見失う。これ以上追うのは危険だから、ミショーンは勝手に死ぬからと追撃をやめるが、ニールが食い下がったので射殺してしまう。
その後調達に出ていたグレンとマギーに遭遇する。ダリルに会わせてほしいとグレンに頼むがここに連れてくるという状況で半ば拒否されたのでマギーを人質に取ってグレンに車を運転させてウッドベリーへ。

7話

捕らえたグレンに尋問し「俺は銃を下ろしたのにお前は向けた、アトランタの頃と同じクズだ」と罵倒する。ダリルの場所を言えとグレンに刃物を突き付ける。グレンを何度も殴り、思ったより根性があると褒める。
口を割らないグレンの前にウォーカーを連れてきて脅して尋問する。

8話

総督が刑務所の人間を皆殺しにする計画を立てるが、ダリルには手を出すなと言う。グレンとマギーの処刑を指示される。
2人に反撃に遭うが制圧し処刑しようとする。そこでリックたちの奇襲を受ける。
リックたちに逃げられてしまうが追撃すると総督に言う。
しかし総督はメルルをテロリストの仲間だとし、ダリルもその場に出して兄弟を処刑しようとする。

9話

総督が兄弟での決闘を行い、勝った方を自由にすると言うのでダリルを痛めつける。しかし「黙って俺に合わせろ」とダリルに促す。
リックたちの襲撃のおかげで町から逃げ出すことができる。
グレン、ミショーンと会って憎まれ口をやめないのでリックに首を殴られて気絶させられる。
リックたちグループを離脱したダリルと二人で共に行動することになる。

10話

ダリルと行動。ダリルが刑務所は良い場所と語るが、刑務所には俺の居場所はないと言い、リックたちは総督に殺されると予言する。
ウォーカーに襲われた集団を見つける。ダリルは救出に向かうが、食べ物か女をよこさなきゃ助けない主義だと言ってやる気を見せない。ダリルがほとんど1人でウォーカーを始末したが、集団から物資を奪おうとする。ダリルに矢を向けられてこれを断念する。
ダリルと口論になり、アトランタのキャンプでは兄弟で物資を奪う計画だったことをリックに明かしていないだろと言う。ダリルの背中を見て父親に虐待された傷を見て「お前もか」と驚く。ダリルは刑務所に戻ろうとするので渋々ついていく。
刑務所でウォーカーに襲われたリックを救う。

11話

安全のため檻の中に閉じ込められるもリックたちにアドバイスし、武器も物資も足りないので飢え死にさせられると言う。
ハーシェルと会話し、聖書に関して知識があるところを見せ「ウッドベリーには図書館があった、あれだけは惜しい」と知性的な面を見せる。
ミショーンと話して誤解を解きたい、和解しようと語る。

13話

リック、ダリル、ハーシェルが出ている間、待機ではなく攻め込んで総督たちを殺すべきとグレンたちに提案する。
ダリルが危険だと考えて反対を押し切って一人で出ようとする。グレンと喧嘩になる。
ミショーンを総督の暗殺に誘うが断られる。

15話

退屈なので刑務所内で麻薬を探す。リックがミショーンを差し出すことを決めたことについて、「総督は殺しはしないがミショーンに苦痛を与えるつもりだ、随分冷たい保安官だ」と言うが、「お前にそんな根性はない」と言ってリックにミショーンを見捨てることはできないことを予想する。
キャロルにどの陣営につくか選択の時と言われると「前とは別人のようだ、遅咲きだ」と言う。グレンとマギーについて責められると「生きるためには何でもする」と言う。
独断でミショーンを気絶させて拘束し、勝手に連れて出ていってしまう。
車を盗もうとしたところ警報が鳴ってしまい、ウォーカーが寄ってくる。車に乗ってミショーンとウッドベリーに向かう。ミショーンに説得されるも「俺はもう戻れない」と言うがミショーンを逃がす。車から大音量で音楽を出しながらリックと総督の交渉地点にウォーカーを引き連れてくる。
ウォーカーが暴れる間に総督を撃ち殺そうとするが、射線に入ったベンが代わりに死ぬ。総督に見つかり肉弾戦になる。一方的に殴られ指を食いちぎられ、「覚悟はできてる」と総督に言うと撃たれる。
その後やってきたダリルにウォーカーとなりベンの遺体をむさぼっている姿を発見され、弟ダリルの手で眠らされる。

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