ハーシェル・グリーン -ウォーキング・デッド登場人物解説-

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人物解説

ハーシェル・グリーン

来歴

自分の農場で家族や知り合いと共に比較的安全に暮らしていた。負傷したカールを連れてきたリックが農場に来たことをきっかけにリックたちと共に暮らすことに。農場を追われてからはリックの良き相談役として的確なアドバイスを行う。

人物評

農場にいるときはリックたちを追い出そうとしたりとするものの、シーズン3と4においては一貫して穏やかで道徳的な人物。リックに戦うだけでなく生きるために農業や畜産を行うことも必要ということも教え、リックへの影響力は大きい。

関連人物

名前 解説
マギー 長女。グレンとの交際を認める。
ベス 次女。
リック シーズン3以降は相談役としてリックに様々なアドバイスを行う。

シーズン2での動向

2話

撃たれたカールを抱えてリックが農場にやってきたのですぐに治療を始める。
6つに砕かれた弾丸摘出を行う。苦しむカールを見てリックが「息子を殺す気か」と言うが「必要なことだ」と一喝する。
手術がひと段落するがもっと本格的な手術には物資が必要であることをリックに伝える。これを受けてシェーンとオーティスが緊急避難所へ向かう。
残ったリックと会話。農場を褒められるが、妻と義理の息子がウォーカーに殺された事を話す。ウォーカーの疫病に治療法はないと悲観するリックに対してそれは違うと言う。
ローリから聞かれて自分は人間の意思ではなく獣医師であることを明かす。それを受けてローリにあなたには無理と言われるが、「じゃあ誰が手術を?」と言う。

3話

シェーンたちが戻らず、カールの容態が悪化してきたのでリックに呼吸器なしで手術を行うかどうかの決断を迫る。
少し経ち、リックとローリの同意を得て呼吸器なしで手術を決行するがそこでシェーンが戻ってくる。ちゃんとした設備で手術ができたのでカールの手術は成功し、リック、ローリに感謝される。

4話

死んだオーティスに弔いの言葉を贈る。
輸血したリックと足を痛めたシェーンにはソフィアの捜索を行わないように言う。
リックに対して「カールが治ったら出ていってもらう」と言う。
信心深いハーシェルはリックに神の話をするがリックはそっけなく神のことはもう信じないと返す。
その後改めてリックに農場に居させてくれと頼まれる。自分の父親はろくでなしで、父の臨終にも立ち会わなかったが後悔したことはないと話す。リックの頼みに考えてみようと答える。

5話

リックを呼び出し、馬が一頭いないこと(ダリルが無断で持ち出した)、娘のベスのボーイフレンドのジミーをソフィア捜索に参加させたことを咎め、君は君の仲間だけ統率しろと言う。
自分の家でキャロルたちが食事を作ろうとしていたので困惑する。グレンと親しくなりつつあるマギーに忠告する。
重傷を負って戻ってきたダリルの治療を行う。
食卓の場でグレンが誰かギターを弾けるかと言うのでオーティスは上手だったと言う。

6話

グレンから納屋の話を聞いたデールがやってきて納屋の件を聞いてくる。
ウォーカーでもあくまで病人の「人」だと主張する。妻と義理の息子が納屋にいることも話す。リックには話すべきと言うデールの提案をリック以外の人間は信用できるかわからないと言って拒絶する。

7話

リックが納屋の件で会いに来る。「手を出すな」と言って論争を避けようとする。週末までにリックたちに出ていってもらうように言う。ローリが妊娠していることを明かされても考えは改めない。
マギーと話し合うとリックたちを置くべきだと言われる。
沼に入り込んだウォーカーになったルイーズを処理するためにリックを付き添わせて向かう。ルイーズともう1体、男のウォーカーを納屋に入れようとするが苦戦する。
納屋の手前でシェーンがルイーズを撃ち殺したのを見て呆然とする。その後は納屋にいた自分の妻も撃ち殺される。

8話

シェーンにソフィアが納屋にいたことを黙っていたと詰め寄られるがオーティスがやったことだと返す。もう出ていけとリックたちに冷たく言い放つ。
家で妻の写真や遺品を見る。正装して葬式を行う。
その後行方をくらまして町の酒場へ向かった。マギーが生まれてから禁酒していたが酒を飲み自棄になっていた。奇跡はあるものだと思っていたが、自分がバカだったと捜しに来たリックに語り、リックたちは疫病神だとも言って責める。ルイーズが撃たれても全く無事なのを見た時に妻の死体に食料を与えていたと気付いたとも語る。
リックに説得され戻ろうとしたが、そこで酒場に入って来たデイブとトニーに遭遇する。

9話

デイブとトニーを射殺したリックに頷いて仕方がなかったことを示す。2人の仲間がやってきたので酒場に隠れ続ける。リックが正直に事実を話すとそれは間違いだ、というような顔をする。裏口から出て車を取りにいくグレンを援護し、2人の仲間のうち1人の男を撃って動けなくする。その男はウォーカーに食われてしまう。足に重傷を負った仲間の一人のランダルを救出しようとするリックに反対する。足を切断しようとするがウォーカーに囲まれて時間がなく不可能に。
翌日に戻ってくる。ランダルは1週間は歩けないと診断を下す。ランダルを見捨てようとするシェーンに対して「出てってほしいがリックに説得されて我慢している。黙ってろ」と言う。
マギーに黙って酒場に行ったことを咎められる。

11話

デールにランダルが処刑される件を相談されるが、リックに委ねると言って話を聞こうとしない。
ベスの様子を見た後、マギーと親しくなっているグレンと話して代々伝えられている懐中時計を見せる。一度は酒のために質に入れたが妻が買い戻したことを教える。
ウォーカーに襲われたデールの治療を頼まれるが、生きたままに腹を裂かれたのを見て匙を投げる。

12話

デールの死を受けて考えが軟化したのか、リックたちも家で住むことを認める。シェーンには我慢ならないとリックに愚痴をこぼす。

13話

農場に押し寄せるウォーカーの大群に「私の農場だ」と徹底抗戦の意思を見せる。
一人で銃を撃ち続けるもリックに諭され農場を諦めて車で逃げる。
リック、カールと共にハイウェイの車の墓場のところへ来たが、農場は失い家族も死んだと絶望を見せる。そこにマギーやベスらが来たので喜ぶ。

シーズン3での動向

1話

移動しながらの生活ではローリが持たないことをリックに言う。刑務所のゲートを開こうとするリックを援護する。
発見した刑務所内の土が良く、トマト、キュウリ、大豆を育てるのに適していることを話す。
「別れの杯」を歌ってくれとベスに頼む。
監房ではベスと同じ房で過ごすことに。
ローリの妊娠の面倒を見る。ローリが子まで感染してるかも、産んだ後自分が死ぬかもと悲観するので励ます。
防具を装備してしてリックらと共に探索に出る。この時ウォーカーに足を噛まれてしまう。これしかないと考えたリックがハーシェルの足を切断して死を食い止める。痛みで気を失う。

2話

足を切断されて気を失ったまま監房棟に運び込まれる。
容態が変わったが、ローリが人工呼吸と心臓マッサージをすると蘇生する。その後意識も取り戻す。

4話

ベスとローリに支えられながら松葉杖を使って歩く。
ウォーカーに囲まれるが松葉杖で攻撃する。

5話

仲間が死んで落ち込むグレンを慰める。

6話

取り乱しているリックの元を訪れる。足を失ったがリックの判断に感謝する。電話が鳴ったとリックのそばにいようとするが断られる。

7話

刑務所にやってきたミショーンの手当てを行う。

9話

刑務所に入ってきたタイリースたちを受け入れ、怪我した者の治療を行う。
マギーが無事に戻って来たことで喜ぶ。リックにタイリースらのことを話す。
メルルに殴られたグレンの治療をし、次はマギーと話す。2人に何かあったことを察してマギーを慰める。
タイリースらを追い出そうとするリックに「今回は間違っている、彼らにチャンスを与えるべき」とアドバイスする。

10話

グレンが総督を殺す意気込みを見せるが、これ以上戦っても無駄死にが増える、総督たちが襲ってくるなら逃げるべきと言う。
外に出ようとするグレンに反対する。それでも外に出ようとするので「その怒りは死を招く」と警告する。外を彷徨っているリックを見かけて不審に思う。フェンス越しにグレンが暴走しているとリックに教えるが「任せた」と言われる。リックがローリの幻を見ていることを明かされる。中に戻れと言うがリックは去ってしまう。
そこで突然総督らの襲撃が始まったため庭で孤立する。戻ってきたグレンに救われる。

11話

再び一人になろうとするリックを呼び止めて「正気を失うのもわかるが決断を下せ」と強く迫る。
厄介がられているメルルと会話し、総督の残忍さを聞く。

13話

リック、ダリルと共にアンドレアが指定した位置に来る。リックと総督が対話中にミルトンと話す。切断した足についてのことや自分の医療技術について話す。足を見たいというミルトンに「見たいなら一杯おごれ」と言い笑わせる。
悩むアンドレアと話し、君は家族だが、こちらに来るならあちらには戻れないと言う。
刑務所に戻った後、仲間の意見は割れているがリックに従うと言う。ミショーンを差し出す事に迷っているリックにミショーンは仲間だと言う。リックが本当は全面戦争したくないことを聞く。

15話

リックがミショーンを差し出す選択をしたことに「我々らしくない」と言うも決定に従う。
しかしマギーとベスに「こんな方法でお前たちを救いたくない」と言いリックに中止を申し出ようとするとリックの方から「やめた」と言ってくる。
グレンからマギーとの結婚を申し出られて「祝福する」と認める。

16話

総督が襲い掛かってきた間、カール、ベス、ジュディスと共に刑務所から退避していた。カールが総督の仲間の一人の少年を撃ち殺してしまったのを見る。カールがそれをリックに「兵士を殺した」と報告したので「兵士か?逃げた子供だった」と言う。正当防衛だっただろうと言うリックに「撃つ必要はなかった。彼は無抵抗な相手を撃ち殺した」と事実を強調する。

シーズン4での動向

1話

リックに農業について教える。銃を嫌うようになっているリックに外に出る時は銃を持つように言う。
リックに正気を失った女性と出会ったことを教えられると「君は彼女とは違う」と励ます。
D棟に感染が広がっているから隔離しないとと提案する。

3話

タイリースと殴り合ったリックの拳を治療する。D棟の全員が感染していることを皆に報告する。抗生物質が必要となるも近くの薬局にはもう薬はないが、「獣医科大学なら誰も殺到しないだろう」とダリルに言う。子供は別に隔離すべきとも提案する。
一人で森に出ようとするがカールに見つかる。カールの同伴を止めようとするが聞かない。森で薬に使える「ニワトコ」を採取しながらカールを「この数か月で成長した」と褒める。ウォーカーを撃とうとしたカールに必要ないと止める。
ニワトコから薬を作り患者たちに使おうとするがマギーとリックに隔離棟に入る事を止められるも、固い決意で実行する。ケイレブの吐血を浴びながら「感染してなくてもここに来ていた」と言う。グレンのことも励ます。

5話

症状が重くなった患者の一人ヘンリーの世話をする。死亡した男性を発見するがみんなに見られる場所ではと、頭を刺そうとするグレンを止めて外に出してから処理を行うよう促す。
マギーとガラス越しに会う。自分も手伝うというマギーに来るなと言う。
医者のケイレブが悲観的な言葉を口にするので慰める。死者をストレッチャーに乗せて外へ出す。頭を突き刺そうとするが今までやったことがないため手こずる。そこにリックが戻ってくる。「嘆きは病気よりも死を招く」からみんなに死を見せたくないと語る。キャロルの件を聞く。
倒れたサシャを診ている間に近くに倒れた女性がウォーカーとして蘇ってしまう。その他にも数人がほぼ同時にウォーカーになり襲われる。ウォーカーに襲われたリジーを救う。転化していたケイレブの頭を貫いて倒す。ケイレブの房にあったショットガンを手にして撃退する。グレンに必要な呼吸器がウォーカーがヘンリーのウォーカーが装着したままなので取ろうとする。マギーに救われる。グレンに処置を行う。戻って来たボブに治療を任せる。自分が倒したケイレブの亡きがらを見つめて聖書を開き、ひそかに涙する。

8話

病気で死んだ仲間の火葬をミショーンと共に行っていたが、現れたブライアン(総督)にミショーンが気絶させられ、ハーシェルは銃を突きつけられて拘束される。
ブライアンが極力犠牲を出したくないと言うので以前とは様子が違うと見抜く。しかしそれでもリックやミショーンとの共存は無理だとブライアンに言われる。「いざとなったら攻撃するんだな、自分の娘を失う辛さを知ってるのになぜ他人の子を殺すと脅せる」と聞く。
ミショーンと共に人質として交渉の場に出される。リックが刑務所で共に生きることを提案したので「そうしよう、きっとうまくいく」と説得しようとする。
だが結局は受け入れようとしないブライアンに首を切られてしまう。即死はしなかったが、這いずっていたところ、ブライアンに首を切断されて絶命する。

9話

頭だけでもウォーカーとして動いていたがミショーンに頭を刺されて永眠する。

シーズン5での動向

16話

過去シーンで登場。刑務所でカールが無抵抗な少年を撃ち殺した直後の時間軸。リックに戦いばかりではなく農業や畜産が必要、カールには道を示す父親が必要なのだと教える。

凡人の感想・ネタバレウォーキング・デッド登場人物解説>ハーシェル・グリーン