シェーン・ウォルシュ -ウォーキング・デッド登場人物解説-

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人物解説

シェーン・ウォルシュ

来歴

リックの同僚の保安官で親友。リックが仕事で重傷を負い入院している間に世界にウォーカーが蔓延してしまい、シェーンはリックを病院から連れだそうとしたがリックが目を覚まさなかったため不可能だった。病室に入れないようバリケードだけ作って病院を去ったシェーンはリックが死んだと思っており、リックの妻ローリと親しくなって肉体関係さえ結ぶようになっていた。しかしリックが生存していたことを知ると次第にリックを邪魔者と考えるようになる。事あるごとにリックに反発し、ついにはリックを殺害しようと計画するが、隙を見せたところ逆にリックに殺されてしまうことになる。

人物評

いかにも元ジョックという感じの風貌、ハイスクール時代のやんちゃな逸話を自慢し、リックよりも現実主義で冷酷で激情家、しかしことさらに悪事を行うわけでもないため、この作品でも特に評価が難しいキャラと言える。
最終的には悪のポジションに落ち着くとはいえ、過程を見れば単純に悪い人間とも言えない。 リックの入院中にリックをなんとか守ろうとしている姿は紛れもなくリックの親友としての顔だし、オーティスを囮とする寸前に「バッグを持っていけ」と自分を顧みずオーティスに促したのも状況を考えれば本心だったと思える(渡してから撃つつもりだったとも解釈できるが)。
無防備のリックを結局は撃てず、接近を許して逆に殺されてしまうのもリックへの情が残っていたからに間違いない。
人間の性質は白と黒の間でその時々に変化するという真理を体現した人物であり、作中で最もリアルな人間なのかもしれない。

関連人物

名前 解説
リック 元同僚であり親友でもある。リックが重傷を負い入院している間にシェーンは面倒を見ており、ウォーカーたちが出現した後でも病院から連れ出し助けようとしていたが、リックが目を覚まさないため諦め、部屋に入れないようにバリケードだけはしてその場を離れた。このおかげでリックは生存したため、紛れもなくシェーンはリックの命の恩人でもある。
ローリ リックの妻。リックが入院した病院の状況下からするとまず助からないと考えていたため、ローリにはリックは死んだと伝えており、男女の仲になっていた。ローリもシェーンを好意的に受け入れていたが、リックが生きていたことがわかるとローリからは突き放されるようになる。
カール リックの一人息子。シェーンはローリと共にカールのことも面倒を見ており、息子のように接していた。
エド キャロルの夫でろくでなしな人間。ローリに拒絶されたシェーンはその怒りをぶつけるようにエドを半殺しにした。
デール 1-5話でシェーンがリックに銃口を向けているのを目撃し、それ以来シェーンに不信感を抱くように。そこから徐々にシェーンとの対立が深まっていく。

シーズン1での動向

1話

暴漢に撃たれたリックを気遣い、入院中に見舞いにも来る。
アトランタに移動中のリックからの無線通信を聴く。ローリを気遣っており、恋人のようになっていた。

2話

ローリと二人きりで逢引きを行う。その後はカールと仲良く遊ぶ。アンドレアたちがデパートで厳しい状況下にいるのを知り救出は難しいと言う。

3話

カールに食料としてのカエルの捕まえ方を教えてやると父親のように言う。
リックが拠点に来たことに驚く。喜ぶ顔は見せない。炎を大きくするなと注意して言うことを聞かないエドともめる。
次の朝は水を調達してくる。暴れたダリルを抑え込む。メルルのためにアトランタに戻ろうとするリックを引き留めようとする。
リックがアトランタに行っている間にカールとカエル採りを行う。
リックが生きていたことでローリには一転して冷たくされるようになる。
エドがキャロルに手を上げたのを見て、怒りをぶつけるように何度も殴り重傷を負わせる。

4話

急に穴を掘り始めたジムのことをデールから聞いて話を聞こうとする。
夕食中に現れたウォーカーの群れと交戦する。

5話

リックに「お前がアトランタ市内に行かなければ犠牲者はもっと少なかった」と話すが「武器がなかったらもっと死んでいた」と反論される。
疾病対策センター(CDC)に行くというリックに反対。考え直すよう説得する。
リックと2人で森に見回りへ。リックに対して自分の家族のようにローリとカールを守ってきたと主張して対立する。リックに対して銃口を向ける。そこをデールに見られてしまう。
CDCに行くというリックの意見に賛同することを皆の前で伝える。
移動中に限界が来たジムに声をかけて考え直せと言う。

6話

冒頭で過去回想。リックが入院していた病院にウォーカーが入り込んだ時、シェーンは必死にリックを助けようとしていた。リックがいた病室にウォーカーが入れないようにしていたのはシェーンだった。
CDCでの宴会中に何が起きたのか、なぜ一人だけなのかとジェンナー博士に問う。
ローリと二人きりで会い話をしようとする。リックが死んだと言ったことを責められるが、当時、リックの心音がなかったため、ああするほかなかったと強調する。しかしそれでもローリには拒絶されて引っ掻かれる。
CDCが爆発されると知り激昂してジェンナーを殺害しようとするもリックに止められる。

シーズン2での動向

1話

前シーズン6話でローリから肉体的反撃を含む強い拒絶を受けたことでシェーンの気持ちはすっかり冷めていた。
フォートベニング基地までの移動中に車内でアンドレアと話す。
車の墓場のような場所で水を発見し喜ぶ。
森ではぐれたソフィア捜索をする。リックからグレンと共に戻ってキャロルを安心させるよう言われる。
カールが車内で武器を発見したのを聞くも冷たく「デールに渡せ」と言うのみ。その理由をローリから問い詰められる。グループから離脱するつもりであることをローリに教える。そのさなかで、車から民間防衛局からの放送を聞くも、意味がないものとみなす。
教会前で改めて今後についてローリと会話する。この会話をアンドレアに聞かれていた。アンドレアが自分も離脱したいと言ってくるので困惑する。
リック、カールとの3人グループでソフィア捜索を続ける。鹿を発見し、それを撃とうとするが、カールを鹿と触れ合わせようとするリックに止められる。カールが撃たれるのをリックと共に目撃する。

2話

冒頭の回想でリックが重傷を負った事をローリに伝える。そのローリがカールに話しているところを意味深に見つめる。
カールを撃ってしまった男、オーティスに凄みながらリックと共にハーシェルの農場へ。
カールの手術中に悲観的になるリックを慰める。手術後はリックに「俺がローリを連れてくる。お前はここにいろ」と父親としてやるべきことを教える。また、「お前が入院しているころお前は助からないと思っていたがローリは助かると思っていた」と伝える。
カールの本格的な手術のために物資が必要なことを知り、オーティスと共に緊急避難所に向かう。
オーティスと共にそこに向かったがウォーカーの群れがいた。物資のある車両を目指す。発煙筒を使ってウォーカーの気を引く作戦を行う。物資は見つかったが脱出時に見つかりウォーカーの群れに追われる。バリケードの先に避難するも危機に陥る。

3話

冒頭で剃髪して坊主になるシーン。
オーティスとはそれぞれ分かれて運動場に出ることになる。
高所から落下して足を怪我する。危機に陥るもオーティスに救出される。
足を怪我したため足手まといになりつつあったのでバッグを持っていけとオーティスに言うが却下される。
その後時間が飛び、シェーンが一人だけ農場に戻ってくるシーンに。「援護するから先に行け」とオーティスに言われたがオーティスは助からなかったとリックに述べる。
その後シャワーを浴びて冒頭のシーンに繋がる。シェーンの回想で、実はシェーンがオーティスの足を撃って動けなくして囮にしたことが明らかになる。坊主にしたのは抵抗したオーティスがシェーンの髪を掴んで頭に怪我をしたのをごまかすためだった。

4話

オーティスの葬式が行われ、彼の妻のパトリシアからオーティスの最後を語るように頼まれる。オーティスが進んで犠牲になったというような偽りの美談を再び語る。
足を痛めたので車でソフィアの捜索をすることにする。農場内で武装してほしくないというハーシェルに渋々従う。
以前ローリにグループを離脱する話をしたが、その後ローリは居てほしいと言ったのでその通りにすることにする。
アンドレアに銃の組み立てを教える。井戸に落ちたウォーカーを処理するためにグレンを紐で縛ってゆっくり井戸に下ろす作戦を行うが失敗する。その後はウォーカーに縄をかけて引っ張り上げるも体がちぎれて井戸が台無しになる。
アンドレアに銃撃に関しての心構えを説く。

5話

冒頭の過去シーンでローリと共に行動。町が爆撃されるのを見る。
ソフィアの捜索でリックと森の中を移動しながら昔話に花を咲かせる。その後一転し、ソフィアのために時間を割いていることの馬鹿馬鹿しさに愚痴をこぼしてリックと対立する。
ダリルが重傷を負って捜索から戻ってきたのを見て改めてリックに創作の中止を進言するが聞き入れられない。ローリにも同じようにするがローリもリックの意思を尊重する。

6話

カールから銃の訓練がしたいと頼まれる。カールが持っているのを見て驚き、リックとローリに知らせる。頼まれればやるがリックとローリに判断は任せると言う。
リックと共にアンドレア、カール、ベス、パトリシア、ジミーの銃の教官となる。アンドレアから「出ていくつもりが気が変わった?」と言われると不機嫌になり過剰に熱くなりながらアンドレアに銃を教える。エイミーの名を出したためアンドレアは去ってしまう。車で追いかけ謝罪する。ソフィアの手がかりを見つけたので来てほしいとアンドレアに頼む。
アンドレアと共に住宅地へやってくる。捜索中にウォーカーに囲まれる。
アンドレアが正確な射撃でウォーカーを撃ち、興奮したのかシェーンの股間を触ってきたので車内で体を重ねる。
農場に戻ってきたところで、以前リックに銃を向けたところを見たデールが「お前の正体を知っている」と言ってくる。しかし「俺はリックの親友でそれが正体だ、しかし親友に銃を向けるような奴なら嫌いな奴にとがめられたら一体どうすると思う?」とデールに脅しをかける。

7話

納屋の件を知り「今すぐ殺すか、フォートベニング基地に行くかだ」と言うが基地へ向かう案はダリルに強く反対される。
ハーシェルと話したリックが結論を出せないので再び農場を出るように促す。ローリの妊娠を明かされる。
ローリと話し、「リックと再会したときリックは死んでいた方がよかった、リックのような奴はどうせいずれ死ぬから」と言う。子供は自分の子だろうとも話すがローリは認めない。
ソフィアは生きていると信じているカールに咎められる。言葉遣いに気を付けろと警告する。
デールが自分の銃を隠したことを知る。沼に銃を隠そうとしていたデールを発見する。銃口を向けられるがひるまず近づきデールから銃を取り返す。「お前はこの世界がお似合いだ」と皮肉を言われても堪えない。
皆の前で「決断の時だ」と言って武器を渡し、納屋のウォーカーを殲滅しようとする。リックとハーシェルが2体のウォーカーを捕獲して納屋に入れようとするのを見て「殺せ 」と訴える。1体を何回も銃で撃ち、ハーシェルに現実を認めさせる。そして納屋の入り口を破壊する。

8話

ソフィアが納屋にいたことを隠していたなとハーシェルに詰め寄るがオーティスがやったことだと答えられる。
強行に出たことをリックに責められるが自分が正しかったと主張してリックを蔑む。
自分に敵対的な眼差しを向けるデールに「あんたは修理しかできないが俺が引き金を引きウォーカーを倒した」と自分の正しさを主張する。
気を落としているキャロルを見て心配する。
Tドッグと共に納屋にいたウォーカーの処理をする。

9話

リックだけでなく、夕食中にローリがいないことに気付く。町に行ったと知り急いで車で向かう。ローリが運転していた車を見つけてローリも見つけるが、「リックは戻った」と嘘をつく。農場に戻った時ローリに責められるが、赤ん坊が大事だろ、と言い、カールに妊娠を知られる。
ローリと二人で話すと「あなたはウソばかり」と毒づかれ、オーティスの事も追及され「あの夜からあなたは変わった」と言われるが、「俺とローリとカールの3人で完璧だった」と言う。
ランダルを連れてきたリックに呆れる。アンドレアからは行動は正しいが反発を持たれるやり方だと忠告される。ランダルが治ったら戦争になると危惧する。

10話

リックと2人で対話。オーティスを囮にしたことを聞かれる。今は善良なだけでは生きていけないとリックに言う。ローリの妊娠がシェーンのせいであることについて、殺したいほどだったが耐えることにしたとリックに本音を明かされる。リックが入院中の件も話し「後悔するとわかっていた。ローリとカールが俺を生かした」と語る。「時間が戻せるなら同じことは二度としない」と言い、一応の和解を見る。
リックと共に公共事業局を訪れて探索する。ランダルを放置しようとするが、彼がマギーの知り合いだということを知り、農場の位置が知られているために殺そうとするがリックに阻止される。リックはいつも物事を先延ばしにする、みんなを守れないと言うと殴り合いのケンカになる。その騒ぎのせいで屋内からウォーカーが愛量に出てきたため放置されたバス内に逃げる。リックがランダルと共に自分を見捨てて逃げたかに見えたが、車で突撃してきてバスの後方から救出される。リックから改めて和解を提示されて黙ってそれを聞く。

11話

アンドレアと話し、リックがリーダーでハーシェルが農場の主である現状のルールを変えたいと言う。カールがランダルのいる小屋に入り込んだので叱る。
敵対的なデールが会いに来て考えを変えてほしいと頼まれる。「全員が集まっている場でみんなを納得させられたら何も言わないが、あんたは間違っている」と言う。

12話

ウォーカー退治のための移動中、デールは厄介だった、思った事を口に出すからだと口にする。
結局ランダルを生かす方法を取ったリックにぬるいやり方だと言うも渋々従う。
カールから、ダリルから銃を奪ったこととデールを襲ったウォーカーについての真実を教えられると「自分を責めるな」と言う。
ローリから以前自分やカールを守ってくれたことを感謝され、ローリ自身にも非があったと謝罪もされる。
リックに会いに来て、カールとウォーカーについての真実を教え、カールを気遣うように忠告する。
ランダルの元を訪れて落ち着かない様子で銃口を突きつける。その後ランダルを無断で小屋から連れ出し、ランダルの仲間がいるキャンプに連れていくように頼む。そう見せかけておいてランダルを殺害する。その後わざと自傷し、「銃を奪われて殴られた」と訴える。
リックと二人きりになるように誘いこみ、リックを殺害しようとする。リックが全て奪ったと挑発して銃口を向けるが、リックは銃を渡そうとする。油断したところをリックにナイフで刺されて絶命する。

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