マージェリー・タイレル -ゲーム・オブ・スローンズ登場人物解説-

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人物解説

マージェリー・タイレル

大陸西部リーチを治めるタイレル家の領主、メイス・タイレルの長女。したたかな強さを持つ女性。
初登場はシーズン2で、ロバート死後に玉座を取らんとするレンリー・バラシオンと結婚する。しかしレンリーは男色だったために夜を共にすることなかった。そのレンリーがスタニス・バラシオンに暗殺された後はジョフリー・バラシオンと結婚することになる。

シーズン3では王都で生活。ジョフリーには気に入られる。その母のサーセイと腹の探り合いをしながら付き合うが、サーセイはタイレル家のことはよく思っていないと分かる。サンサ・スタークとは交流を深め仲良くなる。

シーズン4ではジョフリーと結婚式を行うが、その最中でジョフリーは毒により暗殺されてしまう。自分が結婚した相手は次々に死んでしまうことを嘆くが、実はこの暗殺は祖母のオレナ・タイレルが仕組んだことだった。
ジョフリー死後は新たに王になったジョフリーの弟のトメン・バラシオンと接近する。ジョフリーと違って素直で御しやすいトメンをマージェリーは虜にする。

シーズン5ではトメンと正式に結婚する。しかしサーセイが味方につけたハイ・スパロウの力が強まり、マージェリーの兄のロラスが牢に入れられ、そのロラスについて偽証したマージェリーも牢に入れられてしまう。
しばらく汚い牢に入れられて苦しむが、サーセイもハイ・スパロウによって平等に裁かれ、裸で王都を練り歩くという屈辱行為を行わせられていた。

シーズン6でもマージェリーは牢に入れられたままだったが、ハイ・スパロウに心酔するようになり、トメンと共にハイ・スパロウと手を組む道を選ぶ。だが、祖母のオレナには薔薇の描かれた紙を渡してマージェリーはタイレル家のために行動していることを示した。
こうしてサーセイを権力の座から引きずり降ろして、サーセイの罪を裁く裁判が大聖堂で行われることになったが、サーセイは大聖堂地下に大量のワイルドファイアを設置し、全てを燃やし尽くす計画を立てていた。裁判の場にいつまでもサーセイが現れないことを不審に思っているうちに、マージェリーはハイ・スパロウやロラスやメイスなどと共にまとめて焼き払われてしまった。
マージェリーが死んだことを知ったトメンは何も言わず投身自殺した。

相関図

マージェリー・タイレルとその関わりの深い人物との相関図
名前 解説
レンリー・バラシオン マージェリーの最初の夫。ロバート死後にレンリーはジョフリーが王の王都を倒そうとする。マージェリーはレンリーへの忠誠として結婚する。レンリーはシーズン2でスタニスとメリサンドルの呪いによって暗殺されてしまう。
ジョフリー・バラシオン シーズン2の終盤でのブラックウォーターの戦いでロラスはジョフリーやサーセイを助けた。そのため何かしらの褒美をジョフリーが与えようとすると、マージェリーとジョフリーが結婚することを望む。ジョフリーはマージェリーを気に入り、城の案内などをした。シーズン4では結婚式を挙げるがその最中で毒殺される。
ロラス・タイレル マージェリーの兄。シーズン5でロラスが男色の罪に問われた時、マージェリーはそうではないと偽証したためにマージェリーまで牢に入れられることになる。ロラスは長い牢獄生活で疲弊し、ついには自分の罪を全て認めた。
オレナ・タイレル マージェリー、ロラスの祖母。狡猾で身勝手な性格。マージェリーの相談役のような役割を担う。ジョフリーは邪悪な王だったため、マージェリーに相談なく暗殺した。
ハイ・スパロウ シーズン5でサーセイに見込まれ、七神正教の信仰を広める人物。自らの欲望などには頓着がなくただ信仰に尽くす人物なので、味方側のサーセイの罪も裁こうとする。マージェリーはロラスの裁判の証人として偽証したため、牢に入れられることになる。その後、マージェリーは七神正教にはまり込んでいくが、これは演技であり、マージェリーはタイレル家の発展のために
サーセイ・ラニスター ジョフリーの母親。自らの権力を強めるためにならば手段は問わない邪悪な女。ジョフリー、トメンの事は深く愛しているため、それらの妻となるマージェリーの事は一貫して敵視している。
トメン・バラシオン ジョフリーの弟。ジョフリー死後にはマージェリーと結婚する。ジョフリーとは正反対で素直で善良な性格だが、水面下で火花を散らすサーセイとマージェリーを「仲が良いと思っていた」などとも言い、良くも悪くもまだ子供。マージェリーに入れ込んでいたため、マージェリーが大聖堂の大爆発で死んだのを知った時には後を追って自殺した。

シーズン2での動向

3話

初登場。レンリーの妻。ドーランと共にロラスとブライエニーの決闘を見て楽しむ。夜にレンリーの元を訪れて胸をはだけて誘惑する。しかしレンリーに拒絶される。レンリーが同性愛者であることを見抜いていて「取り繕うことはないのです。嘘や甘言は外でお使い下さい。自分たちが上手くいかなければ敵が喜ぶだけ。私が子を宿すことが敵に打撃を与える」と言う。

4話

レンリーと会った後のピーターと会い会話。

5話

レンリーが殺され茫然自失としている兄ロラスに逃げるように説得。7王国の王妃になりたいという野望をピーターとレンリーの亡骸の前で話す。

10話

ロラスの願いにより、サンサに代わってジョフリーの婚約者となる。

シーズン3での動向

1話

ジョフリーと共に部下を引き連れて城下町を練り歩いていた。貧しい人々のところで子供と話をして施しを行う。夕食の場でジョフリーやサーセイに「貧しい者を助けるのが務め」と説明する。

2話

サンサに祖母のオレナを紹介する。サンサからジョフリーがどういう人物なのかと、聞き出そうとする。その後ジョフリーに呼ばれ、レンリーが男色だったことを話す。ジョフリーの手ほどきでジョフリーのボウガンを撃つ

4話

ジョフリーに城を案内される。かつて城にいたターガリエンを馬鹿にするジョフリーに、美しい廟を作ったことは素晴らしいと言う。民衆に愛を与えれば1000倍にして返してくれる、ジョフリーはブラックウォーターの戦いで勇敢に戦ったため愛されていると言って民衆の前に出るように促す。サンサと話し「あなたと親友になりたい」と言い、ハイガーデンでロラスと結婚すれば姉妹にもなれると言ってサンサを喜ばせる。

5話

サンサと共にロラスの剣の試合を見る。

7話

ティリオンと結婚することになった悲観するサンサに「最善を尽くすべき。ティリオンは最悪のラニスターよりずっとマシ」と励ます。

8話

ティリオンとサンサの結婚式前にサーセイのご機嫌を取る。しかしかつてルイン家という家をラニスターが滅ぼしたことを引き合いに出してサーセイに脅され、サーセイはタイレル家を敵視しているだけで仲良くする気は全くないことを知る。

シーズン4での動向

1話

オレナと婚姻時の時身に着ける首飾りを品定めする。ブライエニーがやってきて、レンリーを殺したのはスタニスの影のようなものだったと教えられる。

2話

ジョフリーとの結婚式が行われる。宴の残り物は貧しい者に与えると皆の前で宣言する。

3話

結婚式で王が死んだため私は王妃と言えるの?とオレナに疑問を投げかける。ジョフリーの死に様に戦慄し、結婚した相手に必ず問題が生まれる自分は呪われていると考えてしまう。

4話

次はトメンの妻になろうとしている。オレナからはサーセイに注意するように言われる。オレナがジョフリー暗殺に関わっていることを知り驚く。トメンの寝室にやってくる。少し話をして去るが、「これは私たちの秘密です」と言ってトメンを虜にする。

5話

戴冠式が行われトメンが王になった後サーセイと話す。サーセイから王妃の座に興味がある?と聞かれるとこれからのことなど考えていないと言う。ロラスとサーセイも結婚するため「何とお呼びすればいいかしら」と言う。

シーズン5での動向

1話

ロラスとオリヴァーが愛し合っている寝室に入って、ロラスに夕食だと呼びに来る。ロラスに男色趣味をもう少し謹んでほしいと頼む。

3話

トメンと結婚して王妃に。その夜にはすぐに肉体関係を結ぶ、「これまでで最も優しい王」と言う。口ではサーセイのことを褒めるが、徐々に王宮での存在感を強めていき、サーセイとは笑顔で会話しながらも互いに火花を散らせる。

4話

男色のロラスがハイ・スパロウの力により牢に入れられたのを受け、トメンに「なぜ兄を捕らえたの?」と息巻く。「サーセイとは仲が良いのかと思っていた」と言うトメンに「あなたって本当に優しいのね」と呆れ気味に言う。トメンにロラスをなんとかしてもらうよう頼む。しかし何もせず戻ってきたトメンに失望し、オレナに報告しに行く。

6話

ロラスの助けのために呼んだオレナに相談。ロラスの審問の場にいたが、その後さらに自分にも審問が始まったので驚く。ロラスの罪は否定する。しかしその後、オリヴァーが現れたことでロラスの男色が否定されたため偽証罪で連行される。トメンの名を呼んでも彼は助けてくれなかった。

7話

薄汚れた牢に入れられていた。そこにサーセイが会いに来る。自分の気を使っているようなことを言うサーセイに「何もかもあなたの仕業でしょ」と恨めしく言う。早く消えろこのアバズレが!と言って追い払う。

シーズン6での動向

1話

サーセイが罪の告白した後も未だ牢に。ロラスに会わせるようにセプタ・ユネラに要求するが却下される。

4話

まだ牢に。ハイ・スパロウの元へ連れてこられる。彼が欲望は悪だと気付いたエピソードを聞いて感銘を受ける。その後牢に入れられたロラスに会わせてもらう。ロラスは完全に心が折れていた。

6話

久しぶりにトメンと会う。以前の話を聞いてからハイ・スパロウを尊敬するようになっている。自分は自分を善良に見せようとしていた、たくさんの嘘があったとトメンに嬉しそうに語る。サーセイのように裸で贖罪を行うところだったが、そこでタイレル軍らが阻止のため到着する。トメンと手を取り、王室と宗教が手を組んだということを示す。

7話

教典を読むのが習慣になっていてハイ・スパロウに感心される。今までは恵まれない者を見て実は嫌悪していたと言う。かつて持っていた欲望はなくなってしまったため、トメンとの交わりが最近なくなっていた。オレナと会い、信仰に染まってしまったようにふるまうが、オレナに薔薇の絵の描かれた紙を渡し、タイレル家のために動いているという真意を示す。

10話

大聖堂で行われる審判に出席する。だがロラスの額に傷つけられるとそんなことは聞いていないとハイ・スパロウに抗議。その後サーセイがなかなか来ないことを不審に感じ、「神々なんてどうでもいい、今すぐここを出ないと」とハイ・スパロウに進言する。だが出ようとしても狂信者らに止められる。そのせいで逃げる事はできず、ワイルドファイアによる大爆発で死ぬ。

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