サーセイ・ラニスター -ゲーム・オブ・スローンズ登場人物解説-

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人物解説

サーセイ・ラニスター

ラニスター家の長女。シーズン1時点ではロバート・バラシオン王の妻。ジョフリー、ミアセラ、トメンの3人の子供を持つ。しかし実は双子の弟のジェイミーと男女の仲であり、3人の子供は実はロバートとの子ではなく、全てジェイミーとの子。
性格は身勝手で権力欲が強く、自分とジェイミーと3人の子供以外の人間はどうなっても構わないと考えるような邪悪な人物。しかし子供に対する愛情だけは非常に深く純粋。
少女の頃、森にいた魔女に「女王になるが若くもっと美しい女王が現れて大事なものを奪われる」というような予言を受けていたせいか、自分の子と結婚する事になるマージェリー・タイレルに対しては強い敵対心を持った。

シーズン1ではロバート王や兄弟や子と共にウィンターフェルを訪れるが、そこでジェイミーと愛し合っているところをブラン・スタークに目撃されてしまう。王都に戻った後、王の手になったエダードに3人の子供の出生について疑われる。夫ロバートを事故死に見せかけて殺すため、狩りに出かける前に従兄弟のランセル・ラニスターにワインを多く飲ませた。ロバートはイノシシに襲われ事故死する。その後エダード・スタークがクーデターを起こした後、サーセイは処刑するつもりはなかったがジョフリーの暴走によりエダードは処刑されてしまう。

シーズン2では後々面倒が起きないよう、ロバートの落とし子を全て殺害しようとする。娼婦が生んだ赤子さえも殺されるが、ジェンドリーは王都から離れる。ジョフリーと結婚する事になったサンサには妻としての心構えなどを説く。娘のミアセラが政略結婚でドーンのマーテル家に嫁がせることになる。サーセイは反発するがこれを認める。
王の座を狙うスタニスが王都に攻めて来てブラックウォーターの戦いが起きる。劣勢なので一時はトメンと共に自決する覚悟だったが、父タイウィンが救出に来たため助かる。

シーズン3からはサンサに代わってマージェリー・タイレルがジョフリーの婚約者となる。マージェリーはしたたかな女性で、その祖母のオレナも食えない人物であるため、サーセイはタイレル家を危険視する。しかしタイウィンはサーセイをマージェリーの兄ロラスと婚約させる決定をする。サーセイは反発するもタイウィンは有無を言わせなかった。
スタークの捕虜となっていたジェイミーが右手を失った状態でブライエニーに連れられ王都に戻って来る。

シーズン4ではジェイミーと共に王都に来たクァイバーンを自分の配下として使うようになる。
ジョフリーとマージェリーの結婚式が行われるが、その最中でジョフリーが毒殺される。サーセイはティリオンが犯人と決めつけて捕らえさせる。ティリオンの裁判が行われ、ティリオンが決闘裁判を望んだため、ラニスターの配下のグレガー・クレゲインとティリオンの代理のオベリン・マーテルが戦うがグレガーが勝つ。これによりサーセイは後々までオベリンの愛人のエラリア・サンドに恨まれることになる。

シーズン5冒頭でサーセイが少女だった頃の回想。「サーセイより若く美しい女王にすべてを奪われる」という予言を魔女から受けていたのだった。
サーセイはマージェリーへ対抗するため、このところ活発に活動している七神正教の狂信者「雀」のリーダーのハイ・スパロウに会いに行き、彼をハイ・セプトン(大司祭)にする。
これによりロラス、マージェリーの罪が暴かれて投獄されたためサーセイは喜ぶが、ハイ・スパロウの裁きはサーセイにまで及び、ランセルと肉体関係にあったことをランセル自身に証言されて投獄されてしまう。しばらく牢に入れられたためランセルとの事は罪を認めるが、その罪の清算のために牢から城まで民衆の前で全裸で歩き移動するという「恥辱の道」を行う。

シーズン6では、シーズン5でミアセラ奪還のためにドーンに行っていたジェイミーが戻ってくるが、ミアセラはエラリアに毒殺されてしまっていた。
王都では相変わらずハイ・スパロウが強権を振るっていた。これを排除するためにオレナ、その息子のメイスと手を組むが、ハイ・スパロウはマージェリー・タイレルと手を組み、さらにその夫で王であるトメン・バラシオンをも取り込んでしまった。
さらにサーセイに対しての余罪を裁く裁判が大聖堂で行われることになりさらに追い詰められるが、サーセイは裁判の日に出席しなかった。そしてひそかに大聖堂の地下にワイルドファイアを大量に仕込ませておき、ハイ・スパロウやマージェリー、ロラス、メイス、叔父のケヴァンなどの邪魔者を全て消し飛ばしてしまう。息子のトメンだけは守ったつもりだったが、トメンはマージェリーを失ったショックで自殺。こうしてサーセイの子供三人は全て死んでしまう。

邪魔者が全て消え、王となれる子もいなくなってしまったためシーズン7ではサーセイ自らが女王となり統治するようになる。それでもなおサーセイは権力を欲し、全てを征服しようとしていた。
サーセイの美しさに惹かれ、サーセイを手に入れようとするユーロン・グレイジョイが近づいてきて、手土産としてエラリアとヤーラ・グレイジョイを捕虜としてサーセイの前に差し出す。サーセイはエラリアにミアセラを殺された復讐を果たす。
海の向こうで強大な力を付けたデナーリス・ターガリエンと北部の王となったジョン・スノウがサーセイと同盟を結ぶため会談を開く。サーセイは会談で北の向こうから迫る死者の軍団が確かに存在する事を知る。サーセイはデナーリス&ジョンとの同盟を了承する。しかしこれは偽りで、北部に兵をやるつもりはなく、ユーロンに兵を大量に連れて来てもらい兵力増強する企みだった。この事により最も親しい存在のジェイミーにも見限られ、近しい人間は誰もいなくなってしまう。サーセイの腹にはジェイミーとの子が宿っていた。

シーズン8では、死者たちの戦いに兵はやらずに温存したが、金で雇ってユーロンに連れてこさせた「黄金兵団」が思ったよりも規模が小さかったため不満を抱く。
死者たちとの戦いを経て王都に攻めてきたデナーリス軍を迎え撃つが、デナーリスが乗るドロゴンの炎により一方的に王都が焼かれていくのをサーセイは王城から見ている事しかできなかった。ドロゴンを倒すバリスタがもう1つもなくなってしまってもサーセイは自分の敗北を認められなかった。
やむなく逃げることになった時、王都に戻ってきたジェイミーと再会する。本来の予定ならジェイミーは浜辺からサーセイと共に船で逃げだしてサーセイと新たな人生をやり直すつもりだったが、地下の通路が崩れて脱出不可能になる。サーセイはジェイミーに「私の子を生かして」と懇願するがどうにもならず、ジェイミーと抱き合いながら瓦礫に埋もれて死亡する事となる。

相関図

サーセイ・ラニスターとその関わりの深い人物との相関図
名前 解説
ロバート・バラシオン 夫だが全く愛しておらず、夜の相手も上手くかわしていた。ジョフリー、ミアセラ、トメンもロバートとの子ではなく双子の弟ジェイミーとの子だが、ロバートはそれを知らない。ロバートは酒を飲み過ぎたために落馬してイノシシに襲われて死ぬが、これはサーセイがランセル・ラニスターと通じて行わせたもの。
エラリア・サンド ドーンのオベリン・マーテルの愛人。シーズン4でティリオンの決闘裁判に代理出場したオベリンがラニスターの配下のグレガー・クレゲインに殺害されたためエラリアは復讐を企んでいた。シーズン5で最愛の娘ミアセラが殺害されてしまう。シーズン7ではユーロンに捕らえられたエラリアの目の前でエラリアの娘のタイエニーに遅効性の毒を飲ませて意趣返しで復讐を果たした。
ジョフリー・バラシオン 長男。狂暴で短慮だが、ロバートの死後に王となってしまう。その凶暴性にはサーセイも頭を悩ませるほどだが、それでもサーセイはジョフリーの事を他の子と変わらず愛しているとティリオンに言った。シーズン4でジョフリーが毒殺された時、ジョフリーがティリオンに向けて腕を伸ばしたため、サーセイもティリオンが容疑者だと決めつける。
ジェイミー・ラニスター 双子の弟だが、サーセイとジェイミーは男女として深く愛し合っている。ジョフリー、ミアセラ、トメンが全員金髪なのはこの真実を示しているもので、ロバートとの子ならば黒髪になるはずだった。シーズン7でサーセイがデナーリス&ジョン陣営を騙そうとしているのを知った時にジェイミーはサーセイを見捨ててしまう。しかしシーズン8の最期では結局サーセイの元に戻ってくる。焼き尽くされる王城から逃げる事が出来ず、サーセイはジェイミーと抱き合いながら瓦礫に埋もれてしまう。
ティリオン・ラニスター サーセイの弟。しかしその小さく醜い容姿をサーセイは嫌悪していて、またティリオンが死んだ時に母が死んだ事も恨んでいる。しかし作中だと酒を飲み交わし心情を告白する場面も何回かあり、ティリオンに対しては憎しみの感情だけを持っているわけでもないように見受けられる。しかしシーズン4でジョフリー暗殺事件が起きてからはサーセイはティリオンを犯人だと決めつけ、亡命してからも血眼でティリオンを捜して殺そうとする。シーズン7で再会した時、ティリオンは殺される覚悟でサーセイと会うが、結局サーセイは殺さなかった。
タイウィン・ラニスター 父親。サーセイにとっては自分の気持ちを無視して一方的に物事を決めつける勝手な父親。シーズン3ではサーセイにロラス・タイレルとの結婚を命じるがサーセイはこれを断固拒否しようとする。ジェイミーとサーセイとの関係についてはタイウィンは悪質な噂でしかないと思っている。しかしそれについてサーセイはシーズン4で「自分たちをちゃんと見ていれば気付いたはず」と言った。
ミアセラ・バラシオン 長女。ジョフリーと違って心清らかで優しい性格。シーズン2で南のドーンとの繋がりを強めるためにマーテル家に嫁ぐことになる。これはティリオンが提案したことでサーセイは猛反発するも結局は許す。オベリン・マーテルがシーズン4の決闘裁判でグレガー・クレゲインに殺された事で、その復讐のためにオベリンの愛人のエラリア・サンドがミアセラを毒殺してしまう。
マージェリー・タイレル シーズン2でレンリー・バラシオンの妻、シーズン2〜4でジョフリー・バラシオンの妻、シーズン4〜6までトメン・バラシオンの妻と、3人の男性の妻を経験した女性。サーセイは自分の子の妻であろうとも権力を奪われるのは面白くないため、マージェリーとは笑って会話しながらも火花を散らす関係だった。シーズン5ではハイ・スパロウを使って投獄し、シーズン6では大聖堂の爆破という強硬策を使ってマージェリーを殺してしまう。
トメン・バラシオン 次男。ミアセラ同様、ジョフリーとは違い穏やかな性格。ジョフリー死後に王となり、マージェリー・タイレルと結婚する。しかしサーセイにとってはマージェリーは敵であったため、その排除のために様々な手を尽くし、最終的にはシーズン6で大聖堂爆破による殺害に至る。これにより邪魔者の排除は達成したサーセイだったが、マージェリーを愛していたトメンは投身自殺してしまう。
ユーロン・グレイジョイ シーズン7でサーセイの元を訪れた鉄諸島の王。サーセイの事を「七王国一の美女」として欲している。サーセイは最初は拒絶するも、自分への手土産としてエラリアとヤーラ・グレイジョイを連れて来たのでユーロンを認める。デナーリス&ジョン陣営との会談の後、故郷に引きこもるような事を言っていたが実は大軍を率いて戻ってくることになっていた。これはサーセイと共謀しての事。
クァイバーン シーズン4でジェイミーと共に王都に来た人物。元々メイスターだが非人道的な施術をするため解任されていた。しかしサーセイはその忠実さを気に入り、自分の右腕として置く。代わりにメイスターパイセルは遠ざけた。
グレガー・クレゲイン(マウンテン) ラニスターに仕える騎士。シーズン4でのオベリン・マーテルとの決闘裁判で重傷を負うが、クァイバーンにより治療されて復活する。人間離れした怪力を持ち、素手で人間を引きちぎる。シーズン5以降では常にサーセイのそばに控え護衛している。

シーズン1での動向

1話

ウィンターフェルを訪れる。宴の中でキャトリン、サンサと話す。サンサに「月のものは来た?」と聞き、この場所にサンサを閉じ込めておくのは間違いだとキャトリンに話す。塔の上でジェイミーと交わっているところをブランに目撃される。

2話

ブランの容体について「いたずらに命を長引かせるのも」と言う。ブランの見舞いに行き、キャトリンに対して「熱病で長男を失い泣きわめいた」という話をする。ブランのために朝も晩も祈ると白々しい言葉を送る。ジョフリーとアリアの諍いを知ってダイアウルフを殺すように指示をする。

3話

ジョフリーの手の怪我の手当をする。弱気になっているジョフリーを励まし、王になれば全てが思うがままになると言う。私設兵隊を持つべきだというジョフリーの提案には「北は広すぎる」と反対する。ブランを塔から落としたジェイミーを今更に責める。

4話

エダードが訪問してきて互いの腹を探るような会話を交わす。

5話

エダードを捨てて消沈しているロバートと会話。ドスラク人が攻めてくることなどないと言う。ロバートが過去に愛したリアナ・スタークについて初めて聞く。「私たちにいい関係になれた瞬間はあったのかしら?」とロバートに聞くと「ないな」と言われる。

6話

キャトリンがティリオンをさらったことなどについてエダードに強く責めるが、ロバートには女は黙ってろと一喝される。

7話

エダードと会話。エダードから子供は全てジェイミーとの子だと見透かされるがターガリエン家はそうやって繁栄したと弁護する。以前はロバートを愛していたが寝床でリアナの名前をささやいてから愛さなくなったとエダードに話す。ジェイミーとの件でエダードに脅されてもひるまない。ロバートの死後に読まれた遺書を見ても「ただの紙切れ」と言って破いてしまう。そしてここでひざまづいて忠誠を誓えとエダードに迫る。

8話

謀反人の子供とサンサを認めない。サンサにスターク家に手紙を出させスターク家はジョフリーに忠誠を誓うように指示する。評議会でバリスタンを解雇してジェイミーが今後は王の盾になると言う。

9話

ジョフリーがエダードを処刑させるのは本意ではなく、本来はナイツウォッチにして追放するはずだったがジョフリーを止められなかった。

10話

ランセルと密会。肉体関係を持っていた。

シーズン2での動向

1話

冬への備えをパイセルやピーラー、ヴァリスと相談、難民など受け入れなければいいと話す。ティリオンがやってきてタイウィンに王の手となることを伝えると不機嫌に。ピーターにアリアがどこにいるのか相談する。その時ピーターが自分とジェイミーの関係を使って脅そうとしてきたので部下に殺させようとする。しかしそれをやめ、アリアの場所を探るように命令する。ジョフリーにアリアを捜索するため兵を使わなければと言うがジョフリーに拒否される。ロバートの落とし子について聞かれたので思わずジョフリーを叩いてしまう。ジョフリーがいよいよ自分の手に負えなくなってくる。禍根を建つため、娼館やジェンドリーなど、ロバートの落とし子を皆殺しにしようとする。

2話

アルトンが持ってきたロブからの手紙を破る。ジオーからの死者について書かれた手紙を受けるも一笑に付す。ティリオンが独断でジャノスを解任したことに怒る。ティリオンに自分が赤ん坊はじめロバートの落とし子を殺すように指示したことを認める。ティリオンが生まれたせいで母は死んだとティリオンを責める。

3話

サンサは戦が終わったらジョフリーと結婚すると教える。ティリオンがミアセラをドーンに嫁がせる政略結婚を企んでいることを聞いて激怒。絶対にダメだと言う。

5話

レンリーが死んだ報を聞き、誰がやったにせよ感謝と言う。ティリオンにスタニスの脅威を聞いても楽観視する。

6話

愛する娘のミアセラがドーン家へ行くのを見送る。

7話

サンサが生理が来たことを知る。ジョフリーを産み落とした時の話をサンサに聞かせる。王は愛せなくても子供たちは愛せる、子供だけを愛するのが母親のすべきことだとサンサに助言を行う。ティリオンと話し、ジョフリーは制御できない子だと言う。ジョフリーのような子を持つことになったのは(ジェイミーとの子を作ったことの)罰なのかともティリオンに話す。だがティリオンに「ミアセラとトメンはいい子じゃないか」と言われフォローされる。

8話

ティリオンが士気のためジョフリーは戦場に出なければと言うが、ジョフリーは戦いに向いていないと言う。ティリオンの弱みが娼婦であることを突き止めたためこれをネタにティリオンを脅す。しかしサーセイの命でその場に連れてこられたのはシェイではなくロスだった。

9話

パイセルから自害用の薬を受け取る。戦いが始まる中、貴婦人らだけで集まって酒を飲む。同席したサンサと会話。皆のために祈っているサンサを馬鹿にし、戦いに負けたら凌辱を受けるとサンサを脅す。その場でシェイを見つけて声をかけて色々と素性を聞こうとする。やってきたランセルから報告を受けるとジョフリーを中へ連れてくるように指示。もう敗北を覚悟し、鉄の玉座にトメンと共に座って自害寸前まで行くが、扉を開けてやってきたのは父、タイウィンだった。

10話

ジョフリーが、すでにサンサと婚約することはできないと言ってマージェリーと婚約を断ろうとすると、反逆者の兄を持つサンサとの婚約は外すべきと進言。

シーズン3での動向

1話

ティリオンに会いに来て話す。マージェリーと夕食の場で話し、蚤のたまり場で貧しい孤児に慈悲を与えたことで忠告する。

2話

ジョフリーがめかしているのを見て似合うと誉める。マージェリーの素行が気に入らないため、ジョフリーに結婚相手は変えてもいいと言うがジョフリーは話を切り上げてしまう。

3話

会議に出席。椅子を運びタイウィンのそばに座る。

4話

オレナと話す。オレナも自分の子供を愛していることを知る。民衆の前に出ようとするジョフリーを止めようとするも、ジョフリーはマージェリーと共に出ていってしまう。それを面白くない顔で見つめる。タイウィンに「父上のものを受け継ぐべきは自分ではないか?」と話す。マージェリーの危険性をタイウィンに話し、「父上がジョフリーの振る舞いを止めてみせて」と言う。

5話

タイレル家は危険だとピーターに話す。ティリオンがサンサと結婚する話を聞いた時の反応を面白がるが、その場でタイウィンからサーセイはロラスと結婚するという話をされ、この件はサーセイは知らなかったため驚く。「嫌です」と反論するも有無を言わさないタイウィンに押し切られてしまう。

6話

ティリオンと話し、自分らの望まない結婚の件を放す。タイウィンの命ではどうにもならないと半ば諦める。ティリオンからブラックウォーターの戦いでサー・マンドンに命じたのか?と聞かれるが黙る。

8話

サンサとティリオンの結婚式前にマージェリーと話して、マージェリーからは「もうすぐ姉妹になりますね」と言われるが、タイレル家が野心を持っていると言ってマージェリーを牽制し、「次姉妹などと言ったら寝てる間に絞め殺す」と面と向かって発言。ロラスが晩餐中に話しかけてくるが一蹴して去ってしまう。

10話

ジョフリーがロブの首を送るように指示するのを「冗談よ」とティリオンに言うもジョフリーには「いや本気だ」と言われる。ティリオンと酒を飲みながら話し、ロラスと結婚する気はないと言う。子を持ってもあまり幸せではないが、子供は生きる理由になる、ジョフリーさえもそうであり、子供の頃のジョフリーは本当に可愛らしかったとティリオンに言う。王都にようやく戻ったジェイミーと再会する。

シーズン4での動向

1話

クァイバーンを気に入ったとジェイミーに言う。現状が酷いことばかりなことなのでジェイミーに愚痴をこぼす。自分を一人にした、ということでジェイミーを責める。ティリオンとシェイの関係を侍女から聞く。

2話

タイウィンと共にシェイに目をつけて良からぬことを企む。宴の席でブライエニーに「仕える相手を頻繁に変えるのは楽しいでしょう」と皮肉を言う。これは長くジェイミーと共にいたブライエニーに多少嫉妬してのことかと思われる。その後は若い女にちょっかいを出しているパイセルに存在自体が不愉快だと言って宴から去り、宴の残り者は犬に与えるようにしろと命令する。宴でジョフリーが死んだ時、ティリオンがやったのだと決めつけて捕まえるように指示する。

3話

ティリオンを捕らえ、消えたサンサを探す。ジョフリーが死んだことを気にも留めず、ジョフリーの遺骸の前で次の王となるトメンに王の心構えを長々と話し始めるタイウィンを見て辟易する。その後ジェイミーと二人きりになる。やはり殺したのはティリオンと決めつけ、以前ティリオンが自分に向かって必ず苦しみを与えると宣告していたことが裏付けと考える。ティリオンを殺してとジョフリーに頼みキスを交わすが、ジェイミーの義手を見て驚いて離れ、ジェイミーの気分を害する。

4話

ジョフリーに続きトメンも殺されるのではないかと心配している。ジェイミーに、「なぜキャトリンがジェイミーを解放したのか」と聞く。ジェイミーからティリオンが犯人ではないと聞いても全く信じない。

5話

トメンの戴冠式の後、トメンとマージェリーが笑い合っている間に無言で割って入る。マージェリーと話し、ジョフリーは可愛かったがその行為には愕然とさせられた。しかしトメンは良い子だ、王らしい王だと話す。タイウィンから自分とロラスの婚姻について聞かれるとトメンの後すぐ、つまり二週間後にと答える。王都が今非常な財政難にあることをタイウィンに聞かせられる。オベリンと家族について話す。ドーンにいるミアセラを丁重に扱うように頼み、贈り物も届けてくれるように頼む。

6話

小評議会で海の向こうのデナーリスなど恐れるに足りないと言う。ティリオンの裁判の原告。証言台にも立ち、かつてブラックウォーターの戦いの前に「喜びを口の中の灰にかえてやる」とティリオンに脅されたと証言する。裁判でシェイが証人として現れ嘘の証言をされたたことで激怒したティリオンに「お前の邪悪な子など本当に殺しておけばよかった」と言われる。

8話

ティリオンの決闘裁判でグレガーが勝利し、オベリンが殺されたのを見てニヤリと笑う。

10話

オベリンとの戦いで重傷を負ったグレガーをパイセルとクァイバーンに治療させる。パイセルは追い払い、クァイバーンの非人道的な治療をさせる。タイウィンにロラスとの結婚は絶対にしないとなおも反抗する。マージェリーに息子を取られるくらいならば何をしても止めると言う。ロラスと結婚するくらいならば自分とジェイミーが肉体関係にあることを暴露すると言い出す。ティリオンなど家族ではないとジェイミーに断言する。

シーズン5での動向

1話

冒頭でサーセイが少女だった頃の回想が。森に住むという魔女に友達と共に会いに行き、自分の未来を予言するよう命令。「クイーンになるがもっと若くもっと美しいクイーンが現れ大事なものを奪われる。王は子供を20人作るがお前の子は3人。黄金の冠、死の衣」という予言を受ける。。タイウィンの遺体の前でジェイミーと会話。ジェイミーの愚かな行いにより化け物のティリオンがタイウィンを殺したと責める。ランセルが神を切って宗教に入れ込むようになっていたので変わり様に驚く。

2話

オベリンとその姉エリアの死はラニスターのせいだということでドーンでミアセラの身が危機に陥っていることを知る。身内の不幸を嘆く。次の王の手になる間、摂政になると勝手に決める。人事も勝手に決めるが、叔父のケヴァンにだけは反抗される。

3話

民衆がマージェリーにばかり歓声を送り、自分には目もむけないことを知り不機嫌に。トメンの結婚では笑顔を見せる。マージェリーと笑い合いながら牽制し合う。ハイ・セプトンの訴えを聞いて、自分を辱めた者たちの首謀者だというハイ・スパロウに会いに来る。そして彼を味方側に引き込もうとする。

4話

アイアンバンクから借金の返済を要求されているとメイスに聞く。メイスをアイアンバンクへの使者として送る。ハイ・スパロウを味方に引き込み、酒や娼館など欲望の元となるものを弾圧する。ロラスも捕らえたため、トメンから釈放してほしいと頼まれる。しかしトメンが直接ハイ・スパロウへ行き頼むように促す。

6話

王都に戻って来させたピーターと会話。ロラスを拘束したことはいけないとピーターに言われる。サンサがウィンターフェルにいると聞いて驚く。ボルトンが北部を征服したことにも怒る。サンサを殺しボルトンを滅ぼしたいと言うが、兵がなく、ピーターが「自分を北部総督にすればヴェイルの兵を使って行う」と言うので認める。オレナからロラスを解放するように言われるが、その件は為す術もない、ハイ・スパロウがやったことだと本音を話す。ロラスもじきに解放されるだろうと言う。

7話

マージェリーを心配し苛立つているトメンをなだめる。マージェリーとロラスが解放されるように最善を尽くすとトメンに約束、子供のためなら町に火を放つことすらできると言う。その後牢に入れられたマージェリーに会いに行く。差し入れとして鹿の肉を持ってくる。マージェリーに追い払われるが、いやらしく「では、妹」と言って勝ち誇って去る。その後ハイ・スパロウと会う。そこでランセルが現れ、かつてランセルがロバート暗殺を行ったことを証言したためにサーセイもハイ・スパロウの裁きを受けることになり、マージェリーと同じ地下牢へ入ることになる。自分を牢に放り込んだ修道女セプタ・ユネラに「最後に見るのは私の顔よ」と復讐を誓う。

8話

汚い牢に投獄されて精神的に追い詰められる。クァイバーンからキャスタリーロックからケヴァンが来て王の手になったと聞いたのでケヴァンを呼ぼうとするもケヴァンにそのつもりはないと拒否。トメンもふさぎ込んでいるので無理だと聞く。牢から出るには罪の告白をするしかないと知るが、自分が取り立ててやったハイ・スパロウにそれを行うなど絶対に嫌だと拒否。セプタ・ユネラに水を目の前でこぼされてそれをすする。

10話

未だに地下牢の中で耐え続けるが、ついに罪の告白をする。夫のロバート以外にランセルと肉体関係にあったことは認めるが、ジェイミーとの関係は認めない。ハイ・セプトンからレッドキープへ戻ることを許可されるが、全裸で町を歩いて戻るという贖罪を行うことが条件だった。髪は切られ、牢からレッドキープまでの長い道のりを、全裸で、民衆に罵られ、馬糞を投げつけられ、足裏から血を流しながら行う。

シーズン6での動向

1話

贖罪をしたことでようやく以前の立場に戻る。ただし余罪に関しての裁判は控えている。ミアセラの帰還を喜ぶが、ジェイミーらと共に小舟に乗っていたのが遺体らしきものだったので、ミアセラの死を早々に察する。ジェイミーに「自分の子とは思えないほど、私には似てなくて、穢れも妬みも何もなく、こんな私の子がこれほど純真で美しいなんて救われた気がした」とミアセラへの愛を語る。しかし魔女に預言されていたのでこうなることも分かっていたとも言う。

2話

ミアセラの葬儀に出ようとするが、トメンの命令で身の安全のため城を出すなと言われたと兵に言われ引き下がる。その後トメンがやってきて謝罪を受ける。

3話

クァイバーンに王都だけでなくドーン、北部、ハイガーデンすべてに小鳥(スパイ)を増やせと命令する。小評議会に出席したオレナと舌戦を交わす。

4話

パイセルに入れ知恵をするパイセルをトメンから引き離す。トメンには「マージェリーのことは何より大事、王妃なのだから敬意は払われるべき、ハイ・スパロウが目指しているのは物乞いたちであふれかえる無意味な世界」と言う。ハイ・スパロウに対抗するためオレナたちと手を組むことを選ぶ。

6話

キングズガードを解任されたジェイミーと話す。近々残りの罪の裁判を控えているが、決闘裁判ではグレガーがいるからとジェイミーに言う。

7話

王都を去りハイガーデンに戻るというオレナに会いに来る。制御できない狂信者を自分の側に引き入れようとしたのは間違いだった、助け合おうとオレナに言うが、以前の恨みを忘れていないオレナに拒絶される。

8話

ランセルから大聖堂に来るように指示されるが断る。強引に連れていかれそうになるがグレガーが阻止。トメンからお触れが出されるというのでその場へ。トメンが「大聖堂でマージェリーとサーセイの審判を行うことにしたこと、決闘裁判を廃止したこと」を決めたため、追い詰められる。

10話

大聖堂で行われる審判へ出席する準備をしている。だが時間になっても大聖堂に行こうとはしない。実は大聖堂に集った者すべてを消すためにワイルドファイアでの大爆発を企んでいた。レッドキープからその爆発を見下ろしワインを飲みながら笑みを浮かべる。その後は拘束していたセプタ・ユネラのところへ復讐を。グレガーにこれからずっと弄ばせるという復讐を行わせる。しかし勝利の余韻もつかの間に、トメンが投身自殺したことを知る。クァイバーンに「トメンは火葬し、灰はセプトのあった場所に」と指示する。その後は自分が7王国の女王として君臨する。

シーズン7での動向

1話

画家に世界地図を描かせ、これを全て手に入れるとジェイミーに話す。ジェイミーがティリオンを救ったために今敵になっていると嫌味を言う。北にはスターク、東にはターガリエン、南にはドーン、西にはタイレル家がいて敵に囲まれてしまったからどうするとジェイミーに問う。金の力でグレイジョイ家を味方につけていた。しかしユーロンと会うとユーロンはサーセイ自身を要求してきた。そのため信用できないと突き放す。

2話

デナーリスは危険な存在だと言い、ランディル・タリーらを招集し助力を仰ぐ。ドラゴンを殺すための武器「スコーピオン」をクァイバーンに見せられる。

3話

ユーロンが連れてきたヤーラとエラリアと対面。戦に勝てば望みを与えるとユーロンに約束。ジェイミーが陸軍を、ユーロンが海軍を率いることを民の前で宣言する。ミアセラを殺された復讐としてエラリアの娘を遅効性の毒「長い別れ」で殺し、エラリアの目の前で腐っていく様を見せるという仕打ちを行う。その後ジェイミーと寝る。ブレーヴォスの鉄の銀行のティコに会い金を帰すように要求されるが一週間以内に必ず返すと断言する。

4話

ハイガーデンを落とし全ての借金を返せるようになったためティコに褒め称えられる。

5話

金で傭兵を雇えばいいと言うがジェイミーには「勝ち目はない」と言われる。ジョフリーを殺したのはティリオンではなくオレナだと知り、やはり苦しませて殺すべきだったと後悔する。ジェイミーからティリオンと話したことを聞いても驚く様子はなく、実はティリオンが忍び込むのも事前に知って見逃していた。それはデナーリスに打ち勝つためだと言う。ジェイミーとの子を身ごもっていることをジェイミーに明かす。

7話

何かあったら皆殺しにする決意でデナーリス一行と会談を行う。ジェイミー、ユーロン、グレガーらと共に会合場所に現れる。死者の存在を信じないが、捕らえた死者が目の前まで迫り恐怖する。死者を倒すまで休戦を受け入れると答えるが、ジョンにだけはその後までも休戦し、中立を保つように指示。しかしジョンに拒否される。それで怒り、一旦は去ってしまう。部屋にやってきたティリオンと二人きりで話す。ティリオンに怒りを爆発させ、ティリオンが「俺を殺せ」と言うも抑える。そして軍を北へ向かわせると約束する。しかしこれは嘘だとジェイミーに明かす。死者とそれ以外が潰し合えばいい、自分らには鉄の銀行から買った兵士もいると言うがついにジェイミーに見限られ、近くからは親しい者がいなくなる。

シーズン8での動向

1話

クァイバーンから死の軍団が壁を突破したことを聞くが、「良かった」と返す。キングズランディングにエッソスの黄金兵団がやってきたのを迎え入れる。しかし旅の途中で兵士や馬が大勢死んだことや、軍の中に象がいない事を聞いて落胆する様子を見せる。
自分を抱きたがっているユーロンに対して不快感をあらわにするが、そのしつこさに負けて体を許す。「今までで一番傲慢な男だが、退屈ではない男」だとユーロンを評する。ユーロンがサーセイに「子を宿させる」と言った後に物憂げな表情を見せる。すでにジェイミーの子を宿しているため?

4話

デナーリスたちが攻めてくる前に民衆を王城へ入れて保護する指示を出して支持を得る。しかし民衆を盾にするという思惑があってのものだった。自分が身ごもっている事をユーロンにも教える。ユーロンは自分の子だと思っているようだが、これはジェイミーとの子。
デナーリス軍に大打撃を与えた後の交渉の場では互いに無条件降伏を要求する。交渉役のティリオンが城壁すぐそばまでやってきて「君が自分の子に対してだけは純粋な愛情を持っている事を知っている。子のために戦いをやめてくれ」と言われて動揺するが、結局は聞く耳を持たず、捕虜にしていたミッサンデイに対して「最期の言葉は?」と聞いた後にマウンテンに首をはねさせる。

5話

デナーリス軍が攻め込んできたのを王城の上から見下ろし、成り行きを見守り続ける。デナーリスがドロゴンに乗って王都を焼き尽くし始めてから「スコーピオンが一発でも当たればいい」とクァイバーンに言うと「もうスコーピオンは無い」と返される。いよいよ王城まで危険になったのでクァイバーンから避難するよう言われ従う。道中、崩れ行く王城の中でハウンドが現れる。マウンテンがサーセイの命令を聞かずハウンドと戦う事を選んだため単身で王城の下層へ。そこで満身創痍のジェイミーと出会う。地下へと逃げてそこから浜辺から脱出するはずだったが、瓦礫が道を塞いで逃げられなくなる。「私たちの子を生かして」とジェイミーに懇願するとジェイミーが「俺とお前の事だけ考えて、他の事はどうでもいい。」と言う。そうしてサーセイとジェイミーは抱き合う中、地下の天井までも崩れて二人は瓦礫に呑まれる。

6話

焼き尽くされた王城の地下でティリオンがジェイミーの遺体と共にサーセイの遺体も発見する。

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