ロバート・バラシオン -ゲーム・オブ・スローンズ登場人物解説-

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人物解説

ロバート・バラシオン

シーズン1の時点で7王国を統べる王。エダード・スタークと共にジョン・アリンに育てられた。そのためエダードとは親友、兄弟のような関係で誰よりも信頼している。

15年前のロバートの反乱で狂王エイリス・ターガリエン二世を打ち倒した。
ロバートの反乱は、ロバートが恋していたリアナ・スターク(エダードの妹)とエイリスの長男であるレイガー・ターガリエンが消えた事から端を発する。強引にリアナは連れていかれたと考えたロバートはエイリスへの反感を覚え、エダードの兄のブランドン・スタークが処刑されたことなどもあり、ロバートは決起した。そしてターガエリアン王朝を打ち倒したのだった。しかしリアナはこの時死んでしまう。その後サーセイ・ラニスターと結婚して自分の王朝を築くが、浪費と酒におぼれる日々を送って堕落していた。
こういった経歴のため、ターガリエン家を敵視している。

シーズン1の冒頭で戦友のエダード・スタークを訪れ、ジョン・アリンの後継の王の手になるように頼む。そしてエダードと共に王都へ帰るが、サーセイとランセルの共謀によって狩りの最中でイノシシに襲われ、その傷が元で死んでしまう。

相関図

ロバート・バラシオンとその関わりの深い人物との相関図
名前 解説
エダード・スターク ウィンターフェルに住む北の王。ジョン・アリンの元に共に育てられた兄弟のような存在。王の手であるジョン・アリンが亡くなったため、信頼できるエダードが王の手になってくれるように頼みにロバートがウィンターフェルを訪れるところからGOTの物語は始まる。
リアナ・スターク エダードの妹でロバートの思い人だった女性。本編開始15年前の「ロバートの反乱」はリアナがエイリスの息子のレイガーに誘拐されたことに端を発するが、実はリアナはレイガーと愛し合っていて結婚までしていたというのが本作最大の隠された事実であり、その息子のジョン・スノウの出生は正統な王の血を引くことになる。これはシーズン7の最後にようやく明かされる。
ジョン・アリン 本編開始時点で死んでいるが、エダードとロバートはこの人物に育てられた。ロバートの片腕の王の手だったが、毒殺される。それはラニスターの仕業であるとピーター・ベイリッシュはエダードやキャトリンに教えたが、実際はピーターがスタークとラニスターを争わせるために、ジョンの妻のライサ・アリンと共謀してやったことだった。
サーセイ・ラニスター ロバートの妻。タイウィン・ラニスターの長女。ロバートの事は愛していなかった。代わりに双子の弟のジェイミーを愛しており、子供のジョフリー、ミアセラ、トメンは全てジェイミーとの子。
ランセル・ラニスター ケヴァン・ラニスターの息子。ロバートは自分の従士として使っているが、いつも毒づくばかり。サーセイと肉体関係を持っていた。
スタニス・バラシオン ロバートの上の弟。ロバートの反乱後、ドラゴンストーンを与えたがその事をスタニスは根に持っている。ロバート死後のスタニスが王の座を狙う野心を燃やすのはこの待遇に対する不満が大きいと思われる。
レンリー・バラシオン ロバートの下の弟。スタニスとは違い人が良い。ロバートの反乱後、元々のバラシオンの領地であるストームランドの統治を任せた。
デナーリス・ターガリエン エイリス・ターガリエン二世の子供。兄のヴィセーリス・ターガリエンと共に海の向こうの地で虎視眈々と王の座を狙っている。ターガリエン家に激しい憎しみを持つロバートはデナーリスをいずれ殺すと考えていたが、エダードにはその事で呆れられて、王の手を返上されてしまう。だが死の床にあるロバートはエダードに対して自分が間違っていたと認め、デナーリスを殺すようなことはするなと頼んだ。

シーズン1での動向

1話

親友のエダード・スタークの本拠ウィンターフェルを家族総出で訪れる。エダードにキングズランディングに来て「王の手」となるように命令する。エダードに任せて半引退したいとエダードに言う。エダードが承諾してくれたので喜ぶ。宴の後にエダードやラニスター家と共に狩りへ。

2話

キングズランディングへ帰る途中にエダードと昔話に花を咲かせる。その中でジョンの母親について聞く。エダードに「デナーリスがドスラクの王と結婚した」という話をする。そして未だターガリエン家に激しい憎悪を持っているところをエダードに見せて「皆殺しにしてやりたい」と言う。自分が一部で「王位簒奪者」と呼ばれているため、もしターガリエンが海を越えて7王国に迫れば裏切り者が出ると危惧する。アリアとジョフリーのいさかいを知るも寛大に済ませようとするが、狼を殺すようエダードに指示。

3話

バリスタンと話し「最初に殺した人間はターリー家の若造だった」と過去の戦果を自慢する。召使いのランセル・ラニスターを罵倒ししかりつける。その後ジェイミーも呼んで会話。ラニスター家は気に食わないことを愚痴り、狂王を殺した時の様子をジェイミーに聞く。火あぶりにしろと相変わらず叫んでいたという答えを聞いて表情をこわばらせる。

4話

グレガーとロラスの槍試合を観戦。

5話

相変わらず従者のランセルをなじりながら使う。鎧が入らないほどに太ってしまったことを自覚する。サーセイと結婚したのはジョンアリンに勧められて、タイウィンを味方につけるためだったとエダードに話す。 デナーリスが妊娠したことを知って激怒。ターガリエン家を皆殺しにすると言ったせいでエダードに見放されたためにエダードにも激怒。しかし結局エダードを失ったことで落ち込む。サーセイにもドスラク人が襲ってくることないと言われるが、それでも将来ドスラク人に王都を蹂躙されることを想像して危機感を抱く。何が王国を繋ぎとめているのかとサーセイに言うと「私たちの結婚?」と答えたので爆笑する。サーセイからリアナ・スタークについて聞かれると「顔すら思い出せない。しかし7王国をもってしてもその穴は埋まらなかった」と答えた。いい関係になれた瞬間はあったのかというサーセイの問いにただ淡々と「無い」と答える。

6話

エダードを責め立てるサーセイの頬を強く叩いて黙らせる。エダードに対してラニスターと和解するように指示。本当の兄弟は愛しておらず、エダードだけが兄弟だと言う。しかしまた王の手をやめるのなら次はジェイミーを王の手にするとエダードを脅す。レンリー、バリスタン、ランセルと共に狩りに出る。

7話

イノシシにやられて瀕死に。ロバートに遺書を書き残すように指示。後継者に関してエダードが捏造するもこれに気付かない。デナーリスについてエダードが正しいと改め、デナーリスを殺すなと指示する。その後逝去。

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