エダード・スターク(ネッド・スターク) -ゲーム・オブ・スローンズ登場人物解説-

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人物解説

エダード・スターク

シーズン1ではウィンターフェルの当主。北の王。義理に厚い性格であり、家族やその他、様々な人物からの信頼を集めている。15年前の「ロバートの反乱」においてロバート・バラシオンと協力して狂王エイリス・ターガリエンを打ち倒した人物。シーズン1の実質的な主人公と言っていいが、9話で反逆者として処刑されてしまうためにシーズン2以降の出番は、ブランが幻視で見る過去以外では存在しない。

6人の子を持つが、ジョン・スノウだけは妻キャトリンとの子ではなく、ロバートの反乱時によその女と作った子であるため、キャトリンにその事だけは恨みを持たれていた。だがここには物語に核心に関わる事実が隠されていた。実はジョンはエダードではなく、妹リアナ・スタークと、レイガー・ターガリエンとの間に生まれた子だった。しかもこれは正式に婚姻を上げてからのものだったため、シーズン7の最終話に、ジョンが正式な王となる権利を持っていることが明らかになる。シーズン1でナイツウォッチに送り出す前に「次に会ったら全てを話す」と約束していたが、それは果たされなかった。

ゲームオブスローンズの物語はエダードのかつての戦友であり現在の王であるロバート・バラシオンがスターク家の本拠ウィンターフェルを訪れることから始まる。ロバートはエダードを自分の片腕の王の手になってほしいと頼み込み、エダードはそれを了承する。そしてサンサ、アリアの二人の娘を連れて王都キングズランディングへ向かう。王の手としての任を行ううちに、ロバートとサーセイの子らは本当は父親が別にいる(ジェイミー)ということに勘付く。

ロバート死後、凶悪な性格であるジョフリーに王の資格なしとして、ピーターの後ろ盾を得てクーデターを起こすが、土壇場でピーターに裏切られてしまう。しばらく一人で隠れていて、ジョフリーを王と認めれば命だけは助けるとされて公に出るが、ジョフリーは結局エダードを処刑してしまう。

相関図

エダード・スターク(ネッド・スターク)とその関わりの深い人物との相関図
名前 解説
ロバート・バラシオン 15年前のロバートの反乱においてエダードと共に決起しエイリス・ターガリエンを倒した男。王だが、エダードもロバートもジョン・アリンの元で育てられているため、エダードとは兄弟であり親友でもある。ロバートは他の誰よりもエダードを信頼している。サーセイの企みによりシーズン1で事故を装い殺害される。
キャトリン・スターク エダードの妻。夫婦仲は良好だが、エダードがロバートの反乱時に他の女とジョンを作ってきたことだけは許せず、それゆえにジョンを愛せなかった。本当はジョンはエダードの妹リアナの子だったが、キャトリンはこれを知ることなく、シーズン3でロブたちと共にフレイ家に殺された。
ジョン・スノウ エダードの落とし子。とされているが実はエダードの妹のリアナ・スタークと狂王エイリスターガリエンの長男であるレイガー・ターガリエンとの正式な子供。ジョンがナイツウォッチになるため壁に向かう前、エダードは「次に会ったら全てを話す」と約束していたが、それが果たされることはなかった。シーズン7終了時点でジョンについての真実を知るのは幻視が可能なブラン・スタークのみ。
アリア・スターク エダードの次女。全くレディらしさはなく剣術に興味を持つ男勝り。エダードはそれに理解を示し、王都にやってきた後はシリオ・フォレルを師匠につけた。
ピーター・ベイリッシュ シーズン1では王都の財政担当。エダードの味方の振りをしていたが、エダードが反乱を起こした土壇場で裏切る。
ヴァリス エダードが反乱を起こしたがピーターのせいで失敗して潜んでいた時、水などを提供して助けてくれた人物。エダードにとっては何を考えているかわからない人物だったが、ヴァリスはエダードを信用に足る人物と評価していた。
ジェイミー・ラニスター ロバートの反乱で仕えているはずの狂王エイリス・ターガリエンを殺害したということで「キングスレイヤー」と呼ばれる。事実は王都の全てを焼き尽くそうとしたエイリスをジェイミーが食い止めたというものであったが、ジェイミーによれば、エダードはその殺害現場に来るなり、ジェイミーが自己保身で殺したと決めつけていたという。
ベンジェン・スターク 実の弟でナイツウォッチ。
ジョン・アリン エダード、ロバートの育ての親。毒殺されてラニスターの仕業とされたが、これはピーターとライサが仕組んだことで、スタークとラニスターを対立させるための陰謀だった。死ぬ前にロバートの落とし子のジェンドリーなどの元を訪れており、ジョフリー、ミアセラ、トメンがロバートとサーセイの子ではないことに気付いていた。そして死ぬ前に「種は強い」というそれを示す言葉を残していた。

シーズン1での動向

1話

脱走したナイツ・ウォッチの一人を処刑する。ホワイトウォーカーを見たという脱走者の話は信じていない。自分の里親であるジョン・アリンの死を知る。ウィンターフェルでロバートを迎えて王の手になるように言われる。しかし気乗りではなく、王都は性に合わないとキャトリンに話す。ライサからの手紙でジョン・アリンの死はラニスターの仕業だという話を知るが、王の手になることを決意する。

2話

ブランの前で悲嘆に暮れるキャトリンと話す。王の手になることに反対するキャトリンを説得しようとする。耐えられないと言うキャトリンに「耐えるんだ」とだけ言う。旅立つジョンに「ナイツウォッチになることは名誉だ。お前もスタークだ。」とエールを送る。ジョンに母について聞かれた時に「母親のことは今度会ったら話す。約束する」と言ってジョンと別れる。キングズランディングへの旅の途中ロバートと話す。「ジョンの母親の名はなんだったか?」とロバートに聞かれて「ウィラです」と答えて渋い顔をする。ロバートからデナーリスがドスラクの王と結婚したことを聞く。アリアとジョフリーのいさかいの責任を取るため、苦悩しながらもサンサの狼のレディを殺す。

3話

キングズランディングへ到着。ジェイミーと話して鎧が綺麗であることを皮肉り、エダードの兄と父が死んだ時に傍観していたこと、王を殺してキングスレイヤーと呼ばれることになったジェイミーを蔑む。ヴァリスやピーターと顔を合わせる。さっそく王の手として財政管理をし、競技大会は無駄だから延期することに。サンサ、アリアと話すがどちらの対応にもてこずり「娘より戦の方が楽だ」と発言。アリアに対してサンサはいずれジョフリーと結婚しなければならないことを話し、冬が訪れようとしている上、今は危険な状況だから身内で争っている場合ではないと諭す。アリアが剣「ニードル」を持つことを許す。 ピーターが娼館へ案内したことに腹を立てて首を締めあげる。娼館でキャトリンと会い、ラニスター家こそが事件の犯人だというキャトリンの話を聞くが証拠がないうちに断定するのは危険だが証拠を見つけたらロバートに見せるとキャトリンに言う。神妙な顔で稽古をするアリアを見つめる。

4話

金の無駄遣いだと王の槍試合の開催に乗りきでないが仕方なくやることにする。パイセルにジョン・アリンの死について聞く。そして死ぬ前の晩にパイセルに会って7王国の血統に関する本を読んだことを知る。そして死ぬ前に「種は強い」と言っていたということもパイセルから聞く。自然死ではなく毒殺ではないかとパイセルに聞くが否定される。ピーターから「アリンが死ぬ前に武具屋を訪れていた」という話を聞き、そこを訪れる。そこで働いていたジェンドリーがロバート王の落とし子だと気付く。サーセイを訪れて腹を探る。

5話

グレガーに殺されたヒューの遺体の前でバリスタンと話し、対戦のくじ引きは誰が握っていたのか?と聞く。つまりジョンアリンの死に関する口封じのために殺されたのではないかと勘ぐる。槍試合に出る気になるロバートを諫める。ヴァリスが訪れてきて「このままでは王が破滅する」と言われる。ジョンアリンはやはり毒殺だったこと、行ったのは槍試合で死んだヒューだとヴァリスから教えられる。アリアからは地下牢で聞いたヴァリスと外国の人間との会話の件を聞く。キングズランディングへやってきたヨーレンからキャトリンがティリオンを人質に取ったことを聞く。その後デナーリスが懐妊したことを知るが、ターガリエン家を皆殺しにしようとするロバートをただ一人諫め、見放す。そして王の手を返上する。王都を脱出しようとするがピーターがまだ赤子のロバートの落とし子(娼館にいる)と会う。しかし娼館から出た直後にジェイミーと兵に囲まれて「ティリオンは自分の命で捕らえた」と嘘をつく。そしてジェイミーと決闘するが、ジェイミーの部下の横やりを足に刺されて戦闘不能に。ジェイミーには弟を帰せと言われる。

6話

足に重傷を負い杖が必要に。気が付くと城に連行されており、ロバートとサーセイが目の前に。ロバートにはスタークとラニスターの間に何があったか知りたくもないが和解しろと命令される。王の手に戻るようにも言われたため、ロバートが狩りに出ている間に職務を行う。略奪された村の生き残りの話を聞く。ピーターの言葉により村を襲った疑いのあるグレガーの討伐のためべリックを出向かせる。さらにグレガーが所属するラニスター家の投手タイウィンを法廷に召喚する決定する。パイセルに反対されるが通す。ロバートとサーセイと子の髪の色がおかしいことに気付く。

7話

サーセイと会話してジョンアリンの死の真相を話す。またジョフリーらはジェイミーの子供だろうと話し、ロバートが狩りから戻ったらその真実を話すとサーセイに迫る。ロバートが追ってくる前に逃げろとアドバイスする。イノシシにやられたロバートと二人きりで話す。ジョフリーが成長するまでエダードが摂政として代理に王都を治めるようにと言われるが、「正当な後継者が成人するまで」と捏造する。ロバートの言葉を受け手ヴァリスにデナーリスを殺すのをやめろと指示するがもう手遅れかもと言われる。レンリーからクーデターを起こしサーセイやジョフリーを捕らえるべきだと進言されるが拒否する。使いにスタニス宛の手紙を託す。ロバートの死後の王位はスタニスが継ぐとピーターに言う。サーセイに対抗するためシティウォッチを動かせるピーターに助力を頼む。ロバートの死後にサーセイとジョフリーの前でクーデターを起こして王妃とジョフリーを捕らえるように命令。しかしピーターの息のかかったシティウォッチ、それにピーターに土壇場で裏切られ窮地に。

8話

逃げ落ちて地下に隠れる。そこでヴァリスに援助を受ける。ヴァリスから娘や部下たちの動向を聞き、ティリオンがすでに自由になっていることも知る。

9話

まだ地下に隠れており再びヴァリスが会いに来る。ヴァリスに逃がせるか?と聞くと「出来ますがしない」と言われる。ロブが南に迫っているのを知る。サーセイ、ジョフリーに跪くようにヴァリスに言われるが名誉を優先し、拒否。その後サーセイらに捕まり、自らの罪を認め、ジョフリーが唯一の王だとも民衆の前で宣言。しかし心変わりしたジョフリーが処刑を命令、アリアが見ている前で公開処刑されてしまう。

シーズン6での動向

2話

ブランが幻視で見た過去で子供の頃のエダードが登場。弟のベンジェン、妹のリアナなどと仲良くしている様子。

3話

若い頃、妹のリアナを救うためにハウランド・リードと共にドーンの喜びの塔へ向かった時のことをブランが見る。この時、暁の剣と呼ばれる凄腕の騎士アーサー・デインと戦った。ブランには何度もこの時のことを話していたが、事実は腕前では完全に負けていて、アーサーは背後からハウランドに刺されたのだった。エダードはこれにとどめを刺しただけだった。ブランが見ている過去の中でブランに呼びかけられると気付いたのか気付いていないのか不明だが振りむく。

10話

リアナが死ぬ直前に喜びの塔に辿り着く。そしてリアナの子供を託され、ジョン・スノウとして育てることになる。

シーズン7での動向

10話

ブランはジョンはリアナの子供ではあるが、落とし子であると思い込んでいたが、サムからそうではないと聞かされたために改めて、シーズン6の10話で見た、喜びの塔でリアナがエダードにジョンを託すシーンを見る。そしてリアナとレイガー・ターガリエンはちゃんと結婚式を挙げて愛し合っており、ジョンは落とし子ではなく正統な継承権を持つ「エイゴン・ターガリエン」だということが分かる。エダードはリアナから「言わないで」と言われていたので、ずっとこのことをキャトリンにすら言わずにいたのだった。

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