ブライエニー -ゲーム・オブ・スローンズ登場人物解説-

凡人の感想・ネタバレゲーム・オブ・スローンズ相関図付き登場人物解説>ブライエニー

人物解説

ブライエニー

タースという島出身の女性騎士。女性らしからぬ屈強な肉体を持っている。精神的にも騎士の規範のような性格をしていて、主と決めた相手には堅く忠誠を誓う。
レンリー・バラシオンには昔のとある出来事以来惚れ込んでおり、シーズン2で登場直後にレンリーの直属の護衛のキングズガード(王の盾)になる。しかしレンリーはその後間もなく、兄のスタニス・バラシオンにより暗殺されてしまう。

暗殺現場からキャトリン・スタークと逃げたブライエニーは今度はキャトリンに忠誠を誓う。
キャトリンは自分の二人の娘を王都から脱出させたいがために、捕虜として捕らえていたジェイミー・ラニスターを王都まで送り届けるようにブライエニーに命じる。シーズン2〜3の間ブライエニーはジェイミーと共に二人きりで旅をするが、その間に様々な苦難があり、ジェイミーとはここで絆を深める。ジェイミーからはヴァリリア鋼の剣を受け取る。

キャトリンはシーズン3で死んでしまったが、ブライエニーはシーズン4以降、ポドリック・ペインを連れてキャトリンの娘サンサ、アリアを保護するために旅に出る。シーズン5ではウィンターフェル周辺でラムジー・ボルトンの妻となってしまったサンサを救出しようとしていた。この時、スタニスがラムジーに敗北したため、逃げ落ちたスタニスを打ち取ってレンリーの仇を取る。

シーズン6冒頭ではウィンターフェルから逃げたサンサを保護することに成功する。そしてサンサの兄のジョン・スノウがいるカースル・ブラックへと連れていく。その後、サンサの命令でリヴァーランにいるブリンデンに助力を求めようとするが、ブリンデンはラニスターに囲まれていてそれどころではなかった。ブライエニーはブリンデンが無血開城するように説得するが拒絶される。ポドリックと共に密かに城から離れる。

シーズン7ではサンサと共にウィンターフェルに駐留。ジョンがデナーリス・ターガリエンに会いにいくのに同行する。デナーリスとサーセイが手を組むように、サーセイを説得しろとジェイミーに迫った。

シーズン8では死者たちとの戦いで指揮を執る。戦の後では惹かれ合っていたジェイミーと体を重ねる。しかしジェイミーが再びサーセイの元へ戻ろうとしたので引き留めるもジェイミーは去ってしまい、ブライエニーは泣きながらそれを見送る事になってしまう。
ブランが王となった新たな世界ではブランのキングスガードとなる。

相関図

ブライエニーとその関わりの深い人物との相関図
名前 解説
レンリー・バラシオン ストームランドの領主。昔、社交界でブライエニーが馬鹿にされていた時に唯一人ブライエニーに優しかったため、それ以来ブライエニーはレンリーに心酔している。シーズン2冒頭でロラスとの試合に勝利したブライエニーはレンリーのキングズガードになることを望む。だがスタニスとメリサンドルが生み出した呪いからレンリーを救う事は出来なかった。
キャトリン・スターク レンリー暗殺現場に共に居合わせた。レンリーを殺されて捨て鉢になるブライエニーを鎮めて共に逃げる。ブライエニーはその人柄に惚れてレンリーの次はキャトリンに仕えることにし、キャトリンの命に従い、ジェイミー・ラニスターを王都に送り届けてキャトリンの娘を救うために動くようになる。
ジェイミー・ラニスター ラニスター家の長男。シーズン2でロブに捕らえられたが、人質交換のためキャトリンに解放され、ブライエニーはジェイミーを王都まで送り届ける役割を担う。しかしその道中ではいくつもの困難が待ち受けており、その中でブライエニーとジェイミーは敵味方を越えた友情を育む。シーズン7ではブライエニーはジェイミーになんとしてもサーセイがデナーリスらと協力するように説得をと提言した。元々ジェイミーとは惹かれ合っており、シーズン8での死者との戦いの後では体を重ねる。ブライエニーにとって異性との交わりはこれが初体験だった。その後王都へ、サーセイの元へ戻ろうとするジェイミーを泣いて引き留めようとするが、ジェイミーはブライエニーの制止もむなしく去ってしまう。
スタニス・バラシオン メリサンドルの魔術を使ってレンリーを殺した犯人。レンリーは人ではない黒い影のようなものに殺されたが、ブライエニーはこの影の顔がスタニスの顔をしていたのを確認していたので最初から犯人はスタニスだと確信していた。シーズン5でラムジー・ボルトンに敗れたスタニスにトドメを刺してついに仇を討つ。
アリア・スターク ブライエニーはキャトリンに仕えて以来、サンサとアリア保護のために動いていた。シーズン4でハウンドと旅をしているアリアを見つけるが、見失ってしまう。シーズン7ではウィンターフェルで再会。手合せしてその剣の技量を認め、「アリアは自分が守る必要などない」と評した。
サンサ・スターク ブライエニーがキャトリンの命でジェイミーを王都に送り届けたのは人質交換でサンサを王都から救出するため。シーズン5では旅籠で出会うが、サンサはこの時ブライエニーを拒絶してしまったため結局保護できなかった。その後サンサはウィンターフェルでラムジーの妻となり悲惨な日々を送る。サンサがシオンと共に脱走した時にブライエニーはようやくサンサを保護する。
ポドリック・ペイン シーズン4で王都を出る時にジェイミーにプレゼントされた従士。これ以降いつもブライエニーと共に行動する。最初は頼りなかったが、ブライエニーは徐々にポドリックを信頼するようになり、剣術も教える。

シーズン2での動向

3話

ストームランドでレンリーの前でロラスと試合。勝利し、その褒美としてキングズガードになることを所望。受け入れられ、レンリーのキングズガードとなる。キャトリンをおテントへと案内する。

4話

ピーターと会うレンリーを護衛。レンリーがスタニスに会いに行った際も付き従う。

5話

レンリーが黒い異形に殺されるのを目撃。護衛に犯人だと誤解されたためやむなく抵抗して倒す。キャトリンに「ここで殺されたら仇が打てなくなる」と説得され共に逃げる。レンリーを殺したのはスタニスに見えたと言う。キャトリンを勇気ある女性だと讃え、キャトリン、ひいてはスターク家に忠誠を誓う。

7話

キャトリンを守る。キャトリンに無礼な発言をしたリカード・カースタークに反逆だと言う。

8話

キャトリンの命により、ジェイミーを連れてキングズランディングへ向かう。目的はジェイミーの代わりにキャトリンの娘のサンサ、アリアを解放してもらうこと。

10話

まだジェイミーと二人でキングズランディングへ向かう途中。殺され吊るされた旅籠の娘を下ろそうとする。スタークの兵士3人と遭遇し、うち1人にジェイミーの素性を見破られたためやむなく3人とも殺す。

シーズン3での動向

2話

まだジェイミーと共にキングズランディングを目指す。レンリーが同性愛者だったことをジェイミーが話すので不機嫌になる。橋の上で枷をしたままのジェイミーと戦う。そうしている間にボルトンの兵士のロックらに囲まれてしまう。

3話

ジェイミーと共にボルトンに囚われる。ジェイミーから慰み者にされる覚悟をし、逆らうなように警告される。夜、ボルトン兵らに凌辱されそうになる。

4話

右手を切られて瀕死のジェイミーを心配する。手を失って絶望しているジェイミーを叱咤する。ジェイミーになぜ自分を助けたのかと聞くが答えはなかった。

5話

ハレンホールまで連れていかれジェイミーと共にルースの前に差し出される。ルースから縄を解かれる。城の風呂に入っている時にジェイミーが現れたので驚く。ジェイミーが17年前、エイリス王を殺した時の真実を聞き、ジェイミーは王都がワイルドファイアで焼き尽くされるのを阻止するためにエイリスを殺害する決断をしたのだと知る。

6話

ルースと食事の場で会食する。キングズランディングへジェイミーと共に行くことは許さないとルースに言われる。

7話

その身をボルトン公に預けられることになる。ジェイミーが王都に行く前にサンサとアリアを解放することを誓わせ、ジェイミーと別れを告げる。ブライエニーの身はロックがタース公と交渉をして金と引き換えに解放するはずだったが、実はロックはその気はなく、ブライエニーを熊と戦わせて殺すつもりだった。熊に襲われるところでハレンホールに戻ってきたジェイミーに間一髪救われる。

10話

長い道のりの果て、ジェイミーと共に王都に辿り着く。

シーズン4での動向

1話

マージェリーに会い、スタニスがレンリーを殺したという話をする。ジェイミーにサンサを解放するように要求するが、すでに状況は複雑だと難色を示される。

2話

宴の中でジョフリーとマージェリーに挨拶する。サーセイからは弟を無事に連れてきてくれたと感謝される。

4話

キングズガードの功績が書かれた書物でジェイミーのページを読み上げる。エダードの剣から作られたヴァリリア鋼の剣をジェイミーから受け取る。鎧、そして従士としてポドリックもプレゼントされ、ジェイミーの促しでサンサ、アリアを探す旅に出る。

5話

ポドリックを連れ、サンサはジョンを頼るだろうと考え、何週間もかかる覚悟でカースル・ブラックを目指す。馬すら乗れないポドリックを頼りなく思って去っても良いぞと言う。ポドリックがティリオンを助けるためにキングズガードを殺したことを聞くと驚く。

7話

ホットパイが働いている旅籠でポドリックと休憩する。そこでホットパイからサンサは分からないが妹のアリアの足取りを教えられる。ポドリックの情報によりアイリー城を目指すこととする。

10話

アイリーを目指している。馬を失ってしまったため徒歩で移動。アリアと偶然出会う。ハウンドが一緒にいるのを見てアリアだと分かる。しかしアリアは自分に保護するのを拒否し、ハウンドがアリアを守ると言い出し、ハウンドと対決になる。激しい戦いの末になんとか勝利するがアリアを見失ってしまう。

シーズン5での動向

1話

もう王都からかなり離れたためポドリックに自由にしろと言う。アリアを保護できないため不機嫌。

2話

ポドリックと旅籠に寄る。ポドリックがそこでサンサとピーターを見つける。近づき、キャトリンに誓いを立てたことをサンサに教える。ピーターの兵に拘束されそうになったため馬を用意させていたポドリックと共に逃げる。ポドリックがはぐれてしまったためその後を追い、ポドリックを救出する。サンサに誓いを断られても、ピーターが信用できないからと食い下がる。

3話

サンサたちを追い、ボルトン家のものとなったモウト・ケイリンを通らずにウィンターフェルへ向かうことにする。ポドリックが従士になったいきさつを聞き、これからはポドリックに剣を教えてやることにする。ポドリックにレンリーのキングズガードとなったいきさつを教える。昔ブライエニーの父の開いた舞踏会があったが、その時自分を口説く真似をしてからかっている男だらけで自分が醜い女だとその時気付いたが、その場を逃げ出そうとしたレンリーが「あいつらは人間の屑だ、涙など見せるな」と言われてブライエニーと踊ったという。それ以来、レンリーに心酔したのだという。改めてスタニスに復讐を誓う。

5話

ウィンターフェル付近に辿り着く。民の男性に「サンサに伝言を伝えてほしい」と言って

7話

ウィンターフェルの近くで城の様子をうかがう。

10話

ウィンターフェル付近にいたが、ポドリックからスタニス軍が迫っているのを聞く。スタニスらが全滅した後、生き残ったスタニスを見つけ出し、ついにレンリーの仇を討つ。

シーズン6での動向

1話

ボルトンの追っ手に捕まったサンサとシオンを救う。そしてサンサに剣を捧げる。今度はサンサにこれを受け入れられる。

2話

サンサに以前アリアと出会ったことを教える。サンサが以前は誓いを断ったことを悔いたので「あの時は難しい選択でした」と言う。

4話

サンサを連れてポドリックと共にカースル・ブラックに到着する。メリサンドルがレンリーを殺したことは忘れない、許しもしないとメリサンドルの前で言う。

5話

サンサとピーターが会う場で警護として立ち会う。主のサンサから、リヴァーランのブリンデンの元へ直接行って救援を送ってくれるように頼まれる。ジョンは信用できるが、ダヴォス、メリサンドル、トアマンドなどは信用できないからサンサから離れたくはないと言う。

8話

リヴァーランへ来て、ブリンデンにボルトンと戦うための救援を求めるつもりだったが、すでにジェイミーらが取り囲んでいた。ラニスター軍に囲まれるとジェイミーと話したいと言う。テントの中でジェイミーと話す。自分が無血開城に協力すると言う。以前渡されたヴァリリア鋼の剣を返そうとするが「もうお前のものだ」と言われる。そしてジェイミーに「もし無血開城が失敗し、お前が攻撃するなら自分は敵になる」と忠告する。ブリンデンを説得しに行くが聞く耳を持ってもらえず、説得は失敗する。サンサに対して「ブリンデンからの救援は得られなかった」という内容の使い鴉を送るようにポドリックに指示する。ブリンデンに逃がされる。見おろすジェイミーに船の上から手を上げて挨拶をする。

シーズン7での動向

1話

ポドリックに剣の手ほどきをする。サンサになぜピーターがまだウィンターフェルにいるのか、魂胆があるはずと警鐘を鳴らす。

4話

サンサ、アリア、ブランたち兄弟が共に歩いているのを見守る。またポドリックに剣の訓練をしていたが、アリアに勝負を挑まれ劣勢に。アリアの技量を認める。

6話

サンサに言われてサンサの代わりに王都へ向かうように言われる。しかしピーターがいるから心配だとサンサを気遣う。聞き入れられず、仕方なく向かうことに。

7話

前話で王都に行っていたのでブロンたちと共にジョンたちを迎える。ハウンドに生きていたのかと挨拶する。その後は会合場所で会談を見守る。サーセイが怒り去ってしまった時、お前とは次は敵同士になると言うジェイミーに対して「忠誠などクソくらえ。サーセイを説得しろ」と声を荒げる。

シーズン8での動向

2話

単身やってきたジェイミーがデナーリス、サンサに問い詰められているところでジェイミーのおかげで自分は命を救われ、そのためにジェイミーは片腕を失った。ジェイミーがいなければサンサを救う事も出来なかったと言ってジェイミーが信用に足る人物であることを伝える。その甲斐ありジェイミーは受け入れられる。
剣の指導をしているところにジェイミーがやってきて、ジェイミーからブライエニーの部下として働く事を伝えられる。
決戦前夜にジェイミーその他と飲み交わす。トアマンドから巨人殺しと呼ばれるようになった逸話を聞いて困惑の表情を見せる。ジェイミーから騎士の称号の儀式を受けて七王国の騎士、サー・ブライエニーとなる。

3話

死者たちとの戦いで指揮を執るが、そのうちに攻め込まれて死者に囲まれて絶体絶命のピンチに。しかしアリアが夜の王を倒すと全ての死者が倒れたので無事生存。

4話

戦いの後の宴でジェイミーとティリオンを相手に真実を当てられたら酒を飲むというゲームをやっていた。ティリオンに「今まで誰とも寝た事がない」と言われると不機嫌になり部屋に戻る。そこにジェイミーがやってくる。互いの服を脱がしあい、「今まで誰とも寝た事がない」と伝えた後、ジェイミーに抱かれる。
デナーリス率いる軍が壊滅的打撃を受けた後、それを聞いて王都へ戻ろうとするジェイミーを引き留めようとし、「あなたはいい人だ。姉とは違う」と言うが、「今までサーセイのために非道な事をやってきた。俺も人でなしだ」と返されてジェイミーを止められず、ブライエニーは涙を流す。

6話

デナーリス死後、首脳会談に出席。ブランが王となることに賛同する。
騎士たちの情報が書かれた本を開いてジェイミーのページを開く。そこにはジェイミーがキングスレイヤーとなったまでの事しか記されていなかったが、ブライエニーは筆を取って自分とジェイミーが旅をして以降の出来事を書き記し、最後は女王を守って死んだと書き綴った。ブランが王となった新たな国ではキングスガードとしてブランの傍に仕えるようになる。

凡人の感想・ネタバレゲーム・オブ・スローンズ相関図付き登場人物解説>ブライエニー